株式会社ハイビームがAYANEOのゲーミングUMPC「AYANEO AIR Plus」の国内発売を発表しました。AYANEO AIR Plusは現在INDIEGOGOでクラウドファンディング中ですが、いち早く国内正規販売が決まった、ということですね。クラウドファンディングされている製品はCPUの型番に「Core i3-1215U/Ryzen 3 7320U/Ryzen 7 6800U」の3つがありますが、国内版のCPUは最も高性能なRyzen 7 6800Uのみです(4月20日現在)。
1.AYANEO AIR Plus スペック
スペック表
AYANEO AIR Plus | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | AMD Ryzen 7 6800U |
GPU | なし |
RAM | 16GB/32GB(LPDDR5-6400) |
ストレージ | 512GB/1TB/2TB SSD |
ディスプレイ | 6インチIPS(1,920 x 1,080)タッチ |
ネットワーク | WI-Fi 6、Bluetooth 5.2 |
入出力ポート | USB4 Type-C × 2、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
バッテリー | 46.2 Wh |
サイズ | 237 x 91.4 x 23.1 mm(最薄部) |
重量 | 525 g |
バリエーションモデル
・RAM16GB/512GB SSD
・RAM16GB/1TB SSD
・RAM32GB/2TB SSD
コメント
AYANEO AIR Plusは従来モデルの「AYANEO AIR/AYANEO AIR Pro」のCPUを変更しただけの製品ではなく、筐体も一新されています。
ディスプレイが「5.5インチ有機EL」から「6インチIPS」に変更されました。解像度はFHD(1,920 × 1,080)と変わりませんが、IPS液晶になっても120%sRGBの発色品質と400nitの輝度になっていますので、従来モデルよりも一回り大きく、美しい画面が楽しめます。なお、リフレッシュレートについては説明がなく、おそらく60Hzと思われます。
AYANEO製品には「AYA SPACE」という設定アプリがプリインストールされており、CPUのTDPを変更できます。この製品のTDP調整範囲については詳しい説明がないものの、Ryzen 7 6800Uのメーカーサイト記載のTDP範囲は最高28Wとなっていますので、そこまでは上げられそうです。
もちろんTDPの変更によってパフォーマンスだけでなくバッテリー駆動時間も変動します。この画像では「20Wで1時間30分」になってますね。バッテリー容量は46.2Whと従来モデルの28Wh-38Whよりも大きくなっていますが、やはり長時間駆動時のバッテリー消費は少々厳しいものがあります。
2..AYANEO AIR Plus 筐体
筐体色は「グレイシャブルー/クラシックグレー/スターライトブラック」の3色を選べます。なお、ハイビーム公式ストアでの取り扱いは、グレイシャブルーがRAM16GB/512GB SSD、クラシックブルーがRAM32GB/2TB SSD、スターライトブラックがRAM16GB/1TB SSDおよびRAM32GB/2TB SSDという構成になっています。
前面・背面・上下面の画像です。他のゲーミングUMPCとは基本的に同じデザイン(もちろん細部は異なりますが…)で、USB Type-CポートはUSB4規格で上面と下面に配置され、下面にはmicroSDカードリーダーも装備されます。
AYANEOはこれまでに多くのゲーミングUMPCを手掛けていますので、コントローラー周りの品質は高いです。また、スピーカーやマイクについても従来モデルから改善されているようです。
3.AYANEO AIR Plus 価格など
AYANEO AIR Plusは6月17日に日本発売となり、ハイビーム公式ストアおよびAmazonで予約注文を受け付けています。価格は下記の通り
・16GB/512GB:132,000円
・16GB/1TB:143,900円
・32GB/2TB:191,400円
※税込み価格
なお、予約特典としてAYANEOロゴ入りオリジナルハードケースがプレゼントされます。
ウインタブでは以前、従来モデルのAYANEO AIRを実機レビューしています。製品の完成度が今ひとつ(特に設定アプリのAYA SPACEの完成度が不十分だった)ではあったものの、Windows OS搭載のゲームマシン(また、高性能なWindowsタブレットとも言えます)として極めてコンパクトかつ軽量に仕上がっており、素晴らしいコンセプトの製品であると感じました。
AYANEO AIR Plusは従来のAYANEO AIRよりも一回り大きくなってしまったものの、依然他社製のWindowsゲーミングUMPCよりもずっとコンパクトですし、パフォーマンスも大きく向上しています(この製品よりも大型の他社主力ゲーミングUMPCと肩を並べました)。あとは「さすがにお値段はねえ…」ということになりますけど、この製品の場合、Windows PCとしても極めて高いスペックになっていますので、その意味ではこの価格で妥当なんじゃないかな、と思います。
4.関連リンク
AYANEO AIR Plus(16GB/512GB):ハイビーム
AYANEO AIR Plus(16GB/1TB):ハイビーム
AYANEO AIR Plus(32GB/2TB):ハイビーム