こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。ここのところスタンダードノートの新製品が立て続けにリリースされていて、紹介記事を何回か書いていて思うのですが、なにげに15.6インチで重量2キロ強くらいのノートPCってスペックと価格のバランスが取れているものが多いですね。13.3インチ、1.5キロ以下のモバイルノートと比較すると明らかに割安感があります。
さて、今回も15.6インチです。iiyamaの「STYLE-15HP031-i3-GE(S)」という製品で、「STYLE∞(インフィニティ) Nシリーズ」に属しています。このシリーズは「使い勝手のよい、シンプルなノートパソコン」となっていて、ビジネスにも家庭用にも適した製品ラインです。
1.スペック
この製品には型番末尾が「GES」というのと「GE」というのがありますが、GESはストレージがSSD、GEがHDDとなります(その他の構成は共通です)。このスペック表はGESのほうです。
OSは基本的にWindows 10ですが、Windows 7、あるいは「OSなし」モデルが用意されます。企業用ならWindows 7のニーズはまだ大きいんでしょうね。また、OSなし、というのもなかなかマニアックです。
CPUはCore i3ですが、5005Uとなっており、最新のKabylakeはなく、「2つ前」のBroadwell世代となります。あまり意識しなくていいと思いますが、最新版のCPUよりも若干性能は劣ります。ただし、CeleronやAtomよりは格段に高性能なので、ご安心を。
RAMは8GBと、このクラスとしては大容量で、ストレージは標準の240 GB SSDのほか、最大512GBまでの増設注文が可能です、型番が変わってしまいますが、上に書いたとおり、SSDのかわりにHDDを選択することもできます。全体的に構成のカスタマイズ余地は小さく、ストレージとOSを選択できる程度にとどまります。
使い方にもよりますが、「Core i3にRAM8GB、ストレージはSSD」ということなので、ハイスペックマシンとは言えないまでもバランスのとれた、ビジネスにも普段使いにも十分適用できる性能を発揮できる、と言えそうです。
ディスプレイはHD解像度ですから、このクラスとしてはまあ標準的、Wi-Fiは5GHz帯にもしっかり対応できます。また、iiyama(というかマウス)製品らしく、ビジネス利用を視野に入れた充実した入出力ポートが魅力です。USBが合計4つ(うち2つが3.0)、D-subにHDMI、有線LANポートと、iiyama/マウスは低価格あるいは小型のノートPCであってもポートをしっかり確保しているのが立派だと思います。
あと、なぜかiiyamaの製品って、バッテリーが弱いんですよね。この製品も公称値3.8時間ということなので、半据え置き型で使う場合なら問題ないでしょうが、持ち歩いて使う、ということになるとちょっと苦しいかもしれません。
2.筺体
筺体デザインは非常にシンプル、というかむしろそっけないくらいです。
天板にもロゴ以外に装飾はなく、グレー(ブラック?)の単色ですね。筺体素材は不明ですが、価格帯からして、また1.97 kgという重量からしてプラスティック製と思われます。ただ、iiyama/マウス製品なので、筺体の仕上がりは期待できそうです。
キーボードはテンキー付きです。Enterキーが十分に大きいので、ミスタイプはしにくいかな、と思いますが、右のShiftキーがかなり小さい、というか他のキーと同じサイズなのが、ちょっと心配かもしれません。
また、タッチパッドには左右の物理クリックボタンがついていますね。これ、iiyama/マウスのこだわりポイントなんです。物理クリックのほうが誤クリックしにくく使用感がいいから、ということですね。
この製品は厚さ28 mmと、そんなに薄型ではありませんが、上に書いたとおり入出力ポートが非常に充実しています。スタンダードノートですから、このほうが正解、というか薄さを追求するよりも必要なポートをしっかり装備してくれたほうがありがたいですよね。
3.価格など
iiyama STYLE-15HP031-i3-GE(S)はiiyamaの事実上の直販サイトである「パソコン工房」で販売中で、価格は下記のとおりです。
STYLE-15HP031-i3-GES(240GB SSD): 59,378円
STYLE-15HP031-i3-GE(500GB HDD): 53,978円
※税込価格
HDDモデルのほうが低価格(税抜きだと49,980円)なのですが、個人的にはSSDモデルのほうがCPUやRAMとのマッチングがよく、5,000円強のお金を余計に払う価値があるのでは?と思います。
うーん、やっぱ15.6インチのスタンダードノートって、かなりお買い得感ありますね。