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マウスコンピューターのブランド「iiyama」のノートPCは、（ゲーミングノート、クリエイターノートもありますが）「しっかりした作りのビジネスノート」で、奇をてらわないデザインと十分な数の入出力ポートを備えた実用本位のPC、というのが私の印象です。今回紹介する「STYLE-15FH050 / SOLUTION-15FH050」はまさにそんな感じの15.6インチノートです。一応「STYLE」が「普段使い（汎用）」で「SOLUTION」が「ビジネス」ということになっているのですが、外観も価格もほぼ同じなので、この記事でまとめてご紹介します。
1.スペック
iiyama製品は注文時に構成のカスタマイズが可能な「BTOパソコン」です。この製品の場合、CPUやRAM、ストレージ容量が異なるベースモデルがいくつか用意されていますが、CPUだけはベースモデル選択の段階で固定されるものの、RAMやストレージはカスタマイズ画面でフレキシブルに変更ができます。
CPUは第10世代（Comet Lake）のCore i5もしくはCore i7なので、中上位クラスのスタンダードノートという位置づけになります。RAMはCore i5モデルの一部に4GBの設定がありますが、基本的には8GBが標準で、最大32GBまで増設が可能です。ストレージは全モデル標準でSSDが搭載され、ベースモデルによって多少異なりますが、最大で2TBまでの容量にすることが出来ますし、2基目のストレージも搭載できます。
ディスプレイは15.6インチのFHD解像度、ノングレア（非光沢）タイプとなりますが、IPS液晶なのかTN液晶なのかは開示されていません。また、通信系ではWi-Fi6（ax規格）にも対応するようになりました。Wi-Fi6に対応するルーターなどが必要になりますが、高速で安定した通信性能が実現されています。
入出力ポートは「さすがiiyamaブランド」と言えるほど充実しています。USBポートはType-C（USB PD入力対応）を含み合計で4つ、HDMIとD-subという2つの映像出力専用ポート、入力と出力が独立した音声ジャック、SDカードリーダーに有線LANと、ポートに関しては「フル装備」と言っていいでしょう。個人的には「いまどき珍しい」とさえ感じます。さらに光学ドライブも標準で装備されています。
サイズは「横幅だけは小さい」ですね。2019年に発売された15.6インチはほとんどが360 mmくらいの横幅になっていて、この製品もそれにならった、という感じです。重量は2.06 kgと、スタンダードノートのニューモデルとしては特段軽いほうとは言えません。
2.筐体
冒頭に書いたとおり、この製品は特に奇をてらったデザインではありませんが、横幅が小さくなっていて、左右のベゼル幅がかなり細くなっています。
天板はシンプル。iiyamaのロゴがあるのみで、模様とか凹凸はありません。また、この「ロゴすらも」オプション（無料）で「なし」にできます。そうなると「黒無地」ですね。
キーボードです。いつものiiyama、というかいつものマウス、というレイアウトで、テンキーも健在です。全般に素直な配列ですが、右側のShiftキーが小さいなど、若干慣れを必要とする箇所もあることはあります。ただし、それを言い出したら「クセのないノートPCのキーボードなんてない」んで、その意味ではクセは小さいと思います。また、タッチパッド部分にはしっかり物理クリックボタンが2つ装備されています。
底面です。この製品はバッテリーが着脱式で、画像を見ると「どうぞ開口してください」と言わんばかりのメンテナンスハッチがあります。RAMやSSDの増設などが自分でもできそうですね（ただし、底面を開口した場合の保証条件は不明です）。
側面と入出力ポートの配置です。スペックのところで書いたように、15.6インチノートとしては抜群と言える構成になっていると思います。また、光学ドライブも右側面にありますね。
前面と背面です。この製品は前面の左側にSDカードリーダーがついています。
3.価格など
iiyama STYLE-15FH050 / SOLUTION-15FH050はiiyama製品の直販サイトであるパソコン工房で販売中で、12月16日現在の価格は71,980円（税込み79,178円）から、となっています。ただし、最低価格のモデルだとRAMが4GBとなりますので、カスタマイズで8GB以上にされることをおすすめします。
一通り製品情報を確認してみて、やはり実用性を重視した真面目なビジネスPCという印象を強く受けます。入出力ポートが充実しているだけでなく、バッテリーが着脱式になっていたり、タッチパッドに物理クリックボタンが2つついていたりと、長く安心して使える仕様だと感じました。その分デザインは少々地味な気もしますけどね。
仕事用にバリバリPCを使いたいという人には、いい選択肢になるのではないでしょうか。