こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。マウスコンピュータの製品ブランドであるiiyamaは、以前から税抜きで4万円を切る価格のスタンダードノートを販売していて、もともと「ちゃんと使えるスペック」だったのですが、今回の新製品「STYLE-15FH012-C-CEXM」は私たち個人ユーザーの琴線に触れるような大規模な改善がなされています。
1.スペック
ウインタブでは9月1日にこの製品の従来機である「STYLE-15HP012-C-CE」の紹介記事を書いています。前身機でもCPUがCeleron N3450、RAMが4GBと「使えるスペック」だったのですが、ストレージは500GB HDDが標準(オプションでSSDの増設も可能)、ディスプレイはHD(1,366 × 768)解像度にとどまりました。税抜きで4万円を切る製品なので、仕方ないと言えば仕方ないです。
しかし、ニューモデル「STYLE-15FH012-C-CEXM」では、標準構成(つまり税抜き39,980円)でストレージが128GB SSDとなり、ディスプレイもFHD(1,920 × 1,080)にグレードアップしました!おそらくディスプレイはIPS液晶ではなく、TN液晶だとは思いますが、それにしてもお値段据え置きで個人ユーザーにとって気になるストレージとディスプレイが改善された、というのは大きいです!もちろんビジネスユーザーだと「速度が遅くてもいいから大容量のHDDがよかった」というケースもあるかもしれません。また、この製品は「即納モデル(14時までの注文なら即日出荷)」なので、従来機のように構成のカスタマイズはできません。なので、RAMを8GBに増設したいとか、ストレージをSSD + HDDのデュアル構成にしたい、という場合は従来機をカスタマイズ注文する、という格好になります。ただし、その場合はディスプレイがHD解像度になってしまいますけどね。
個人ユーザーを前提にすると、「Celeron N3450/RAM4GB/128GB SSD/FHDディスプレイ」という構成はエントリークラスのノートPCとしては「ほぼ満点」って言えるんじゃないでしょうか?上を見ればきりがありませんが、税抜きで4万円切りという価格帯としては素晴らしいスペックだと思います。
また、iiyama(というかマウス)製品らしく、入出力ポートの充実ぶりも特筆ものだと思います。Type-Cを含み4つのUSBポートを備え、映像出力もHDMIとD-sub、さらに有線LANポートも装備されます。最近はUSB Type-Cポートに頼って映像出力系のポートがなかったり、有線LANポートがないノートPCも多いですが、低価格ながらこれだけ入出力ポートが充実しているのはすごいと思います。
ただし、この製品には光学ドライブは内蔵されておらず、構成のカスタマイズもできません。ここはちょっと残念です。
最後にサイズなんですが、従来機とずいぶん異なります。
STYLE-15FH012-C-CEXM(この製品):377 × 259 × 22.8 mm / 1.8 kg
STYLE-15HP012-C-CE(従来機):378 × 261 × 31 mm / 1.89 kg
正直なところ、「ちょっとおかしいのでは?」と思います。この後製品画像を掲載しますが、どう考えても従来機から変更されていないようにみえます。タテ・ヨコサイズはともかく、いきなり厚さが1センチも小さくなっているようには見えないんですよね…。ただ、公開画像が少ないので、現時点では何ともいえませんけど…。あと、重量は従来機の頃から2キロを切っていて、持ち運びも比較的容易かと思います。
2.筐体
上段がこの記事で紹介している「STYLE-15FH012-C-CEXM」で下段が従来機「STYLE-15HP012-C-CE」です。画像の大きさが違いますが、「どう考えても同じ」ですよね?なので、これ以降は従来機の画像を使って説明していきます。ただ、デザインやポート類の配置が異なる可能性もありますので、その点はあらかじめご了承下さい。
天板です。この製品に限らずiiyamaの非ゲーミングラインの製品は総じてシンプルなデザインになっており、「STYLE ∞」のロゴがあるのみです。造形が凝っているとかもありません。
入出力ポートです。従来型と新型で筐体の厚みがかなり異なるので、この画像の通りかどうかはわかりませんが、ポートの数は同一なので、たぶんこれで大丈夫だろうと思います。ご覧のように低価格品だからといって手抜きは一切感じられず、ビジネス用途でも十分対応できるくらい充実しています。私がマウスコンピューター(iiyama)製品が信頼できると思うのはこんな姿勢です。
キーボードです。15.6インチサイズなのでテンキーがつき、配置も悪くありません。強いて言えばEnterキー(テンキー側でないほう)の左下付近がやや窮屈に見えます。特に右のShiftキーですね。
また、タッチパッドにはしっかり左右の物理クリックボタンがあります。タッチパッドをよく使う人にはうれしい配慮なんじゃないかと思います。
3.価格など
iiyama STYLE-15FH012-C-CEXMはiiyamaの事実上の直販サイトであるパソコン工房で販売中で、価格は税込み43,178円(税抜き39,980円)です。また、この製品は即納モデルのため、構成のカスタマイズができません。そのかわり、「14時までの注文は即日出荷」です。
細かい注文、例えば「RAMは増設注文に対応して欲しい」とか「ストレージが128GBだと足りない」とか、そういうことを言い出せばキリがないですね。個人的にはこのスペックでこれだけの低価格を実現したというのは本当に素晴らしいと思います。この製品であればパソコン初心者でも上級者でも、納得して長く使えるのではないかと思います。
コメント
初めてPC欲しい人にはちょうどいい感じの価格とスペック。
こんにちは、コメントありがとうございます。私もそう思います。CPUはやや非力としても、トータルでみるとかなり快適なんじゃないでしょうかね。
むしろ、この価格でこのスペックのパソコンから始めると、
他のパソコンが高く感じられて駄目になりそう…。
こんにちは、コメントありがとうございます。それだけこの製品のコスパをよく評価されているとお見受けします。これ絶対安いでしょ。
これ、実はちょっと欲しいと思ってます。
モバイル用にはデジノス11Lがあるので、持ち運ばないリビングルーム専属PCにちょうどいいかなと。
買うとしたら、来年の春頃かなぁ…
11Lの匿名さん、こんにちは、1年間いろいろなコメントをいただき、ありがとうございました。さて、この製品SSD搭載というのがいいですよね!ライトユースならCPUよりSSDのほうがストレス解消になるような気もします。