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iiyama SENSE-15QQP42-i7 - Quadro P4200を搭載する15.6インチのハイスペック・クリエイターノート

iiyama SENSE-15QQP42-i7
iiyamaが15.6インチのクリエイターノート「SENSE-15QQP42-i7」を発売しました。「クリエイターPC」というジャンルは以前から存在していたのかもしれませんが、各社クリエイターPC用の製品ブランド(ドスパラのraytrek、マウスのDAIVなど)を作り、積極的な展開をスタートさせたのは、そんなに古い話ではありません。ウインタブがこのジャンルのPCの紹介を始めた当初(3、4年くらい前でしょうか)はゲーミングPCとの差別化が十分になされておらず、見た目も内部構成も「どう考えてもゲーミングPCのロゴを変えただけ」としか思えない製品が多かったと記憶しています。

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しかし、現在ではゲーミングPCとクリエイターPCの差別化が進み、外観やシステム構成などが大きく異なる製品が増えてきました。今回紹介する「SENSE-15QQP42-i7」もその典型と言えます。

1.スペック

iiyama SENSE-15QQP42-i7
iiyamaはBTOブランド(会社名はマウスコンピューター)なので、注文時に構成のカスタマイズが可能です。この製品もOSのバージョン、RAM、ストレージ容量などをカスタマイズすることができます。

CPUはCoffee Lakeながら第8世代のCore i7-8750Hです。正直「あれっ」と思いました。実際第8世代のCore i7-8750Hと第9世代のCore i7-9750Hの性能差は大きくはなく、(おそらく)性能差を体感できるような場面はほとんどないと思いますが、「気持ちの問題」としては第9世代にしてほしかったですね。ハイエンドマシンですし。

GPUはGeForceではなくQuadroです。しかし、ウインタブはQuadroの型番について十分な知識がありません。こちらの2つのページを参照してみました。

NVIDIA PROFESSIONAL GRAPHICS SOLUTIONS:NVIDIA
ワークステーション向けグラフィックカード「Quadro RTX 4000」が誕生:CAD Japan.com

Quadroの上位モデルと言えば、ThinkPad P53に設定のある「Quadro RTXシリーズ」だと思いますが、RTXという名称になっていることから分かる通り、GeForceと同じようにリアルタイムレイトレーシングに対応する「「RTコア」とAIでの演算処理が高速な「Tensorコア」を搭載しています。一方でこの製品に搭載されるQuadro P4200にはこの2つのコアがなく、しかし処理性能としてはハイエンドクラス、ということが言えるようです。「VRAM8GB」という時点で、このGPUの位置づけもうすうすは理解できますよね。

RAMは最低構成で8GB、最大で32GB、ストレージは2基搭載可能で、SSD+HDDあるいはSSD+SSDという構成が可能です。Quadroを搭載するクリエイターノートなので、RAMとストレージは余裕を持っておきたいところでしょう。

iiyama SENSE-15QQP42-i7
ディスプレイは15.6インチで解像度は4Kです。また、「Adobe RGB カバー率 98%、Adobe RGB 比 100%」の広色域液晶パネルとなっています。ゲーミングノートだとリフレシュレートが注目されますが、クリエイターノートの場合は「解像度と発色」が重視されると思います。その点、この製品のディスプレイ品質は文句なし、と言える水準でしょう。

入出力ポートはかなり多いですね。USBは合計で5つありますし、映像出力専用ポートもHDMIとMiniDPが2つあります。また、SDカードリーダーはRAW現像なんかをされる人には必要かと思いますが、しっかり装備されています。

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サイズはコンパクトとは言えません。2018年から2019年にかけて、スタンダードノートやゲーミングノートも小型化していて、特に横幅に関しては15.6インチで360 mm強、というのが普通になりつつありますので、その流れでは「ちょっと大きい」と思います。

2.筐体

iiyama SENSE-15QQP42-i7
筐体サイズがやや大きめということもあり、ベゼル幅は「昔ながら」という感じになっています。

iiyama SENSE-15QQP42-i7
天板です。ゲーミングノートとは一線を画す、落ち着いたデザインになっています。もともとマウスとかiiyamaのゲーミングノートは天板のデコレーションは少なめですけどね。

iiyama SENSE-15QQP42-i7
前面と背面です。やはり背面の通気口は結構目立ちますが、ゲーミングノートのように巨大な通気口をデザインアクセントにしている、という感じではありません。

iiyama SENSE-15QQP42-i7
側面です。入出力ポートは両側面のみにあり、背面には配置されません。映像系のポートがすべて左側面に集中しています。

iiyama SENSE-15QQP42-i7
底面です。通気口が目立ちますが、ユーザーがメンテナンスできるような開口部はありません。また、iiyama製品としては珍しく、バッテリーも着脱式ではないようですね。

iiyama SENSE-15QQP42-i7
キーボードです。キーピッチは開示されていませんが、マウス系の15.6インチキーボードなので、おそらく18.2 mmくらいだと思います。また、バックライトも装備されています。おそらくバックライト色は「ホワイトのみ」でしょう。

3.価格など

iiyama SENSE-15QQP42-i7はパソコン工房で販売中で、ベースモデルが3つあり、8月15日現在の価格は下記のとおりです。

QVPS:RAM16GB/480GB SSD: 284,980円(税込み307,778円)
QVRVI:RAM8GB/250GB SSD + 1TB HDD: 284,980円(税込み307,778円)
QVRS:RAM8GB/240GB SSD: 279,980円(税込み302,378円)

スペック説明のところで書いたとおり、どのベースモデルを選んでもRAMやストレージ構成はカスタマイズができますので、どのベースモデルを選ぶかというのはあまり気にしなくていいでしょう。

さすがに税込みだと30万円になってしまいますが、上級ゲーマー向けのGeForce RTX2080あるいはRTX2070搭載のゲーミングノートの価格帯をイメージし、それに4Kディスプレイがついた、と思えば割高ということもないでしょうね。どうしてもQuadro搭載機って、プロ用とか業務用、というイメージがありますが、実際に業務でQuadro搭載機を使っておられる読者もおられます。4Kの広色域ディスプレイにQuadro P4200と、ニーズの合う人にはとても魅力的な製品なのだろうと思います。

4.関連リンク

NVIDIA Quadro P4200 搭載クリエイター向けノートパソコン
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