HPが16.1インチサイズのゲーミングノート「Victus by HP 16(以降、Victus 16と書きます)」を発表しました。発売予定は「12月末までに」とアナウンスされていて、現在予約(予約注文ではなく、予約のみ)受付中です。「Victus」というのはHPの新しい製品ブランドで「カジュアルおよびメインストリーム向け(のゲーミングPC)」という位置づけになっています。OMENブランドとの比較ではスペック抑えめ、価格も抑えめ、という感じですね。
1.Victus by HP 16 スペック
Victus by HP 16 | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | Intel Core i5-11400H/ Core i7-11800H AMD Ryzen 5 5600H/Ryzen 7 5800H |
外部GPU | NVIDIA GeForce GTX1650 Laptop NVIDIA GeForce RTX3050 Laptop NVIDIA GeForce RTX3050Ti Laptop NVIDIA GeForce RTX3060 Laptop |
RAM | 8GB/16GB(最大32GB) |
ストレージ | 512GB SSD (PCIe Gen3x4 NVMe M.2) ※PCIe Gen3 NVMe M.2 空×1 |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 16.1インチIPS (1,920 x 1,080) 144 Hz |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.0 ※AMD版はBluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C(映像出力対応、5Gbps)、USB Type-A(5Gbps)× 3、HDMI、SDカードリーダー、LAN(RJ45)、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | Intel版:5.5時間/AMD版:8.5時間 |
サイズ | 370 × 260 × 23.5 mm |
重量 | 2.46 – 2.48 kg |
バリエーションモデル
Intel版
・Core i5/RTX3050/16GB/512GB
・Core i7/RTX3050Ti/16GB/512GB
AMD版
・Ryzen 5/GTX1650/8GB/512GB
・Ryzen 5/RTX3050/16GB/512GB
・Ryzen 7/RTX3060/16GB/512GB
※左からCPU/GPU/RAM/ストレージ
コメント
Victus 16にはIntel版とAMD版があります。よりバリエーションが多いのはAMD版のほうで、Ryzen 5/GTX1650というエントリーモデルからRyzen 7/RTX3060の上位モデルまで3バリエーション、Intel版のほうはGTX1650とRTX3060の設定がなく、「真ん中より」の2バリエーション展開となっています。
RAMとストレージは増設が可能で、RAMは最大32GBまで搭載可能、ストレージはM.2 NVMeの空きスロットが1つありますので、しばらく使っていて容量不足を感じるようなら「パワーアップ」ができますね。
ディスプレイは16.1インチと、一般的なスタンダードノートのサイズである15.6インチよりも若干大きく、IPS液晶、FHD解像度、そしてリフレッシュレートは144 Hzです。
通信まわりではWi-Fi 6に対応し、入出力ポートはゲーミングノートとしては標準的くらいです。ただし、Thunderboltなどの高規格なものは搭載されていません。それと、メーカーのスペック表によればBluetoothのバージョンがIntel版とAMD版で異なり、Intel版は5.0、AMD版は5.2となっています。
サイズは(ディスプレイサイズが若干大きいこともあり)一般的な15.6インチノートよりは少し大きめになっています。また、重量も2.46-2.48 kgと、気軽に持ち運べるという感じではありません。
2.Victus by HP 16 筐体
トップ画像を再掲します。左右ベゼルは非常に細くなっていますが、上下ベゼルは特に細いという感じではなく、筐体色(ベゼル部分が黒、他が白)のせいでしょうか、なんとなく大きく見えます。
また、キーボードの拡大画像が入手できなかったので、この画像でご説明します。Victus 16の日本仕様のキーボードはテンキー付き、バックライト付きの日本語キーボードで、キーピッチが約18.7×18.4 mm、キーストロークが約1.5 mmと開示されています。ノートPCとしてはごく標準的なサイズ感と言えますね。
天板です。筐体素材は不明、筐体色は「セラミックホワイト」です。中央の「V」のロゴが新鮮な印象ですね。当然ですが、これまでのHP製品にはなかったロゴです。
側面と入出力ポートの配置です。AMD版、Intel版それぞれの製品ページで同じ画像が使われていました。
また、この画像にはスピーカーグリルも写っていますが、Victus 16はステレオスピーカーを搭載し、チューニングはBang & Olufsenです。ウインタブでは過去に「HPのBang&Olufsenスピーカー」を何度かレビューしたことがありますが、音質は非常に素晴らしいものでした。この製品は筐体サイズも大きめですし、迫力のある音を聞かせてくれると思います。
3.Victus by HP 16 価格など
HP Victus by HP 16は12月末までに発売、とアナウンスされており、9月10日現在まだ販売はスタートしていません。AMD版、Intel版とも製品ページが出来ていて、AMD版は税込み132,000円から、Intel版は165,000円から、と表示されていました。おそらく、ですが、実売期にはもう少し安くなるのではないか、と予想しています。
HPのコメント通り、スペック面からみて「カジュアルおよびメインストリーム向け」のゲーミングPCだと思います。実売価格にもよりますが、ゲーミングノートとしては比較的シンプルなデザインでもあり、ゲーム専用というだけでなく、スタンダードノートの買い替え用として「主にビジネス用、時々ゲーム用」という使い方にも向くと思います。