こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。HPのモバイルノートラインのプレミアムブランド「Spectre」シリーズにはクラムシェルタイプの「Spectre 13」とキーボード非分離型2 in 1の「Spectre 13 x360」があり、どちらもウインタブで実機レビューをさせてもらったことがあります。詳しくは実機レビュー記事を読んでいただければわかると思いますが、レビュアーとしてこれらの製品を使ってみて、「さすがHPのプレミアムライン」と感心してしまうような製品でした。
さすがに価格も決して安くはないですが、それだけの価値のある製品だと思います。ただし、「黒金(正確には黒ではないですが、見た目はそうです)」の筺体色はちょっとクセがあり、好みがはっきりわかれるでしょうね。個人的に私はこの配色が好きではありません。なので、カラバリがあればもっといいのに、と思っていました。
で、米国で2 in 1タイプのほうがリニューアルされています。筺体色も変わりましたし、CPUもKabylakeになるなど、細部にしっかり手が加えられています。
1.スペック
日本では「Spectre 13 x360」という名称ですが、海外、少なくとも米国では「Spectre x360」です。やっぱキリスト教圏では「13」というのがまずいのかもしれませんね。
OS、CPU、RAM、ストレージともバリエーションが存在しますが、日本の現行モデルはCore i5、RAM8GB、ストレージ256GBのモデルしか存在しません。この製品が日本で発売される際、Core i7やRAM16GB、ストレージ512GBというバリエーションモデルが用意されるかは微妙です。これらのバリエーションモデルは現行モデルでも存在しているところ、日本ではあえてモデルを1つに絞っている、というのが現状だからです。ただし、Core iがSkylakeからKabylakeに変更されるのは間違いないでしょう。
ストレージについては容量というよりも接続方式がSATAからNVMeに変更された、というのが人によっては朗報か、と思います。NVMeのほうが数段高速、というのが一般的な理解なので。
次に、サウンドシステムです。従来通り「Bang & Olufsen」のシステムを採用していて、現行モデルでも音質は抜群にいいと感じているのですが、これが2スピーカーから4スピーカーに変更されました。数が多けりゃいいというもんではないかもしれませんが、一般的には2スピーカーより4スピーカーのほうが音質や臨場感という点で優れている、ということができると思います。
また、バッテリー稼働時間は現行モデルの公称値12時間45分(これでも十分立派です)から13.4時間(13時間25分くらい)に伸びています。それだけでなく、「HP Fast Charge」機能により、「90%の充電を90分以内に(シャットダウン時)」することが可能になりました。
最後にサイズです。これもかなり大きい話で、
現行:326 × 219 × 15.5-17.0 mm / 1.45 kg
新型:305.31 × 217.93 × 13.72 mm / 1.30 kg
※ウインタブがGoogleの力を借りてインチ/ポンドから単位変換
このように小さく、薄く、軽くなっています。特に重量はキーボード非分離型2 in 1ということで若干重さを感じていたところ、1.3 kgと他のクラムシェルノートなどとの比較でもほぼ気にならないくらいまでになっています。
2.筺体
サイズを小さくできた要因として挙げられるのは「挟ベゼル化」ですね。画像を見るとはっきりそれがわかります。
これが現行モデルです。あきらかにベゼル幅が細くなっていますよね。ベゼルが細いとサイズを小さくできるばかりか、デザインも格段にカッコよくなりますよね?DELL XPS 13とかはその典型か、と思います。この製品も見た目の印象はずっとよくなるでしょう。
記事の冒頭に書いたとおり、筺体色が変わりました。もちろん意見がわかれるところだと思いますが、一般ウケ、というか用途を選ばずに使える、という点ではこちらのほうがいいと思います。現行モデルの「黒金」は「好き」「嫌い」のどちらかになりそうですが、新型は「好き」「あんまり気にしない」「不満だけど我慢できる」くらいの感想になると思いますから。
もちろん2 in 1なので従来通りタブレットモードとしての活用も可能です。
3.価格など
HP Spectre x360は米国で発売されており、価格は1,049.99ドル(約11万円)となっています。日本での現行モデルの価格は税抜きで129,800円なので、この製品が日本で発売される際にはあまり価格上昇を心配しなくていいのではないか、と思います。
筺体色が変わり、CPUが最新世代にに切り替えられただけでなく、筺体構造も大きくレベルアップしていると感じました。日本での発売時期は未定ですが、現行モデルのまま長期間引っ張るというのも考えにくいので、割と早い時期に日本でもリニューアルされそうです。特にHPファンの人は冬のボーナスの使い道に悩むことになりそうですね。
4.関連リンク
HP Spectre x360 Convertible Laptop-13t touch:HPオンラインストア(米国、英語)
コメント
挟ベゼル化はいいですねぇ~
これならオシャレカフェでドヤれますね!
HPの新ロゴを活用した痛化も捗りそうです。
俺はGeek臭を漂わせて使うがな!さん、こんにちは、コメントありがとうございます。HPは米国でいくつか新製品をリリースしてるんですけど、日本発売の可能性が低いのは記事にしていないです。この製品は大丈夫そうですね。あと、仰る通りベゼルが細いのはそれだけで格段にカッコよくなりますね。
HPパソコンは壊れやすいイメージがあるんだけど、最近はどうなんだろう?
こんにちは、コメントありがとうございます。中華系を愛用しているというかいつも試用している自分としては到底同意できないご意見か、とw
軽量化、挟ベゼル化、充電速度向上、等々と良いですね。
あとは、どうしてもアメリカより内容が落ちて高くなるのでコスパですね。
うぃるさん、こんにちは、コメントありがとうございます。この製品に関しては日本発売確実、とは思っています。また、時期も比較的早いのでは、と思います。価格は…どうでしょうね?
コスパや性能で選ぶなら、薄型ノート→ゲーミングノート→デスクトップ なのですが、筐体の美しさや所有欲をくすぐるのはデスク→ゲーム→薄型ノートなんですよね。
薄型軽量のプレミアムPCやSurface proには憧れますね~。高くて買えないけど。
こんにちは、コメントありがとうございます。HPのSpectreは確かにおっしゃる通りの位置づけですね。高くて買えない、というのもよくわかります。実機レビューしていて、返したくなくなりますもん。