HPから15.6インチのコンバーチブル2 in 1「ENVY x360 15(ee0000)」が発売されます。CPUにAMD Ryzenを搭載する、「プレミアムながらハイコスパ」な製品で、従来モデルの13.3インチ版、15.6インチ版とも大人気となっていました。新しいENVY x360 15、「正常進化」という感じです。
1.スペック
ENVY x360 15(ee0000 | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | AMD Ryzen 5 4500U / Ryzen 7 4700U |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB / 16GB(DDR4-3200MHz) |
ストレージ | 512GB SSD (PCIe NVMe M.2) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチIPS(1,920 × 1,080)タッチ |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB 3.1 Gen2 Type-C、USB 3.1 Gen1 ×2、HDMI、オーディオジャック、SDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 稼働時間 最大約17時間 |
サイズ | 358 × 230 × 18.9 mm |
重量 | 2.0 kg |
先に紹介記事を掲載した「Spectre x360 15」と同じ15.6インチサイズのコンバーチブル2 in 1ですが、Spectreが「どこをとってもハイエンド」なのに対し、ENVY x360 15のほうはいくぶんマイルド、というか、普通にハイスペックな2 in 1という感じです。
CPUは第3世代のRyzen 5もしくはRyzen 7で、Ryzen 3の設定はありません。RAMは8GB/16GBで、Ryzen 5モデルは8GBと16GBを選べ、Ryzen 7モデルは16GBのみとなります。ストレージは全モデル512GB SSDです。
ディスプレイは15.6インチのIPS液晶、FHD(1,920 × 1,080)解像度で、タッチ対応します。Spectreのように4Kディスプレイはありません。また、4,096段階の筆圧に対応するペン入力も可能です。ペンは別売りで、おそらくSpectreと同様、HP MPPペンが対応するものと思われます。15.6インチと大型の2 in 1で、高品質なペン入力が可能なことから、イラストやマンガの制作に向く製品と言えるでしょう。
通信まわりではWi-Fi6(ax規格)に対応し、入出力ポートは15.6インチとしては若干不足気味かと思われますが、スタンダードノートではなく2 in 1筐体なので、仕方のないところでしょう。SDカードリーダーがmicro規格ではなくフル規格なのがうれしいところです。
サイズを従来モデルと比較してみます
ニューモデル:358 × 230 × 18.9 mm / 2.0 kg
従来モデル:359 × 245 × 17-18 mm / 1.98 kg
奥行きを除いてはあまり変わっていませんが、その奥行きがかなり小さくなっていますよね!直近で紹介してきたニューモデル、ENVY x360 13やSpectre x360 15と同じ傾向になっています。
2.筐体
正面から見たところです。従来モデルと同じ「ナイトフォールブラック」の筐体色で、パッと見たところ、あまり変わっていません。
しかし、同時に発表されたENVY x360 13やSpectre x360 15と同様、奥行きが小さくなったことにより、下部ベゼルが非常に細くなっています。
天板です。Spectreのようにゴールドのアクセントカラーはありませんので、割とスッキリと見えます。個人的にはこちらのデザインのほうが好きですね。また、HPロゴはもちろんプレミアムタイプが使われます。
コンバーチブル2 in 1筐体なので、この画像のテントモードのほか、スタンドモードやタブレットモードにして使うこともできます。特にタブレットモードでのペン入力は大きなディスプレイサイズもあって非常に快適でしょう。
側面と入出力ーポートの配置です。USB Type-Aポートが両側面にある、というのは個人的にはありがたいな、と思います。もう時代はType-Cなんでしょうけどね。
あと、キーボードの画像がありませんが、日本語配列のバックライトつきキーボード、キーピッチ18.7 × 18.7 mm、キーストローク1.5mm、と開示されています。15.6インチサイズなので、狭苦しいということはないでしょう。
トップ画像を再掲します。これを見ていただくと、スペースキーの右側、ALTキーと左矢印キーの間に凹みがありますが、これが指紋センサーです。同時に発表されたHPのニューモデルはすべてこのようなレイアウトになっていて、面白いな、と思います。
3.価格など
HP ENVY x360 15(ee0000, AMD)は7月中旬以降の発売予定で、7月2日現在、HP DirectplusではRyzen 5/RAM8GBのモデルが104,800円(税込み115,280円)、Ryzen 7/RAM16GBのモデルが129,800円(税込み142,780円)と価格表記されています。なお、Spectreシリーズとは異なり、ENVY x360シリーズはスタイラスペンは同梱されず、オプション扱いとなります。
従来モデルは13.3インチ、15.6インチとも、セール対象になることが多く、実売価格がかなり安かったのですが、新しいENVY x360はどうなるでしょうか。現状の表示価格でも決して割高とは思いませんが、実売価格には期待したいところです。