HPが13.3インチのコンバーチブル2 in 1「ENVY x360 13-bd」を発売しました。ENVY x360 13と言えば、CPUにRyzenを搭載する「黒いやつ(現在は黒以外のカラーもあります)」が大人気ですが、AMD版は「ENVY x360 13-ay」で、今回ご紹介する「ENVY x360 13-bd」はCPUにIntel第11世代(Tiger Lake)のCoreプロセッサーを搭載します。筐体サイズはほぼ同一ですが、CPU以外の仕様も少し異なります。
1.スペック
HP ENVY x360 13(bd0000) | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | Intel Core i3-1115G4 / Core i5-1135G7 / Core i7-1165G7 |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB |
ストレージ | 256GB / 512GB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.3インチIPS(1,920 × 1,080)タッチ |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)、USB 3.1 Gen1 × 2、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー | 稼働時間 最大11.5時間 |
サイズ | 306 × 194.5 × 15.5-18 mm |
重量 | 1.24 kg |
冒頭に書かせていただいたとおり、CPUは第11世代(Tiger Lake)のCore i3/Core i5/Core i7です。AMD版のENVY x360 13はRyzen 3/Ryzen 5/Ryzen 7を選べますので、それに対応している感じです。
RAMはCore i3/Core i5版が8GB、Core i7版が16GBで、ストレージはCore i3版のみ256GB、Core i5/Core i7版は512GBとなっています。ディスプレイは13.3インチのFHD解像度・IPS液晶で、コンバーチブル2 in 1筐体なので全モデルタッチ対応します。
また、AMD版には装備されていない「HP Sure View」がついています。これはスイッチひとつで瞬時に視野角を狭くする「覗き見防止機能」で、特にビジネス利用の場合はとても助かる機能と言えます。
それと、AMD版も今回ご紹介のIntel版も4,096段階の筆圧と傾き検知に対応する(Microsoft Pen Protocol 2.0方式の)ペン入力が可能です。そして、ペン( HP MPP アクティブペン)はIntel版には付属、AMD版はオプション扱い(税抜き9,800円)となります。
実はこのIntel版、AMD版よりも価格が19,800円高く(12月24日現在のCore i3モデルとRyzen 3モデルの差額。税抜きベース)なっていて、 一見やたらと割高に感じられるのですが、この2つの相違点で価格差の大部分を説明できそうです。
入出力ポートの構成は基本的にAMD版と同様ですが、USB Type-CポートがThunderbolt 4になっています。
サイズは「ほとんど同じ」ですね。厚さのうち「最厚部」が1.5 mm異なります(Intel版のほうが厚い)が、それ以外は同一、重量も10グラムしか違いません(Intel版のほうが軽い)。
2.筐体
繰り返しになりますが、筐体サイズがほぼ同一なので、AMD版と一緒…ではあるのですが、筐体色が「ペイルゴールド」という、Intel版のみに設定される色なので、おなじみの「黒いENVY(AMD版)」とはかなり雰囲気が異なります。
この筐体の特徴は、奥行き(短辺)が特に小さくなっているところです。そのせいで左右ベゼルだけでなく、上下ベゼル(特に下部ベゼル)もかなり細く見えます。
天板です。筐体はアルミ製で、アルマイト加工が施されているので錆、腐食、摩耗に強くなっています。また、天板のHPロゴはプレミアムタイプですね。
側面と入出力ポートの配置です。Type-CポートがThunderbolt 4であるという違いはありますが、ポート配置はAMD版と同一です。
なお、メーカーサイトにキーボードなどの拡大画像がありませんでしたが、おそらく筐体色以外の外観はAMD版と同じと思われますので、AMD版の実機レビュー記事をご覧いただくとわかりやすいかと思います。
HP ENVY x360 13(ay0000)の実機レビュー - キープコンセプトながらサイズはひと回り小さく、パフォーマンスは劇的にアップ!
3.価格など
HP ENVY x360 13-bdはHP Directplusで販売中で、12月24日現在の価格は89,800円(税込み98,780円)から、となっています。記事中に触れましたが、全体的にAMD版よりも少し高価な設定です。発売直後である、というのも理由の一つだと思いますし、覗き見防止機能やスタイラスペンの付属有無、というのも価格差の要因になっているのは間違いありません。
スタイラスペンについてはAMD版でもオプションで追加できますが、覗き見防止機能(HPが非常に力を入れている機能です)についてはIntel版にしか設定がなく、ビジネスで機密事項を扱っている人などにとっては「ぜひ欲しい」ものとも言えますので、ここは単純にお金では換算できないでしょう。
ENVY x360 13のパッケージングはモバイルノートとして非常に優れたものです。ここに来て最新CPUを搭載するAMD版とIntel版を選択できるようになったというのは素晴らしいと思います。
4.関連リンク
HP ENVY x360 13-bd(インテル)製品詳細:HP Directplus