先日、DELLの「Vaune 8 Pro 5000」がCPUにCherryTrail世代のAtomを搭載し米国で発売された、という内容の記事を書きました。
DELL Venue 8 Pro 5000 - 米国でニューモデル発売、8インチにCherryTrail
Venue 8 Proは日本でも人気の8インチタブレットなので、新型が日本発売される可能性が高く、読者の方々の関心も高いようです。米国メーカーの新しい8インチタブレットとして、もう一つ注目すべき製品がありますよね。「HP ENVY 8 Note」です。この製品は10月に発表され、11月から米国で販売が開始されていますが、もともと日本で人気製品であったVenueの場合と異なり、日本発売の可能性は未知数ですし、実際まだ日本HPはこの製品についてなんの発表もしていません。でも、日本発売の可能性も信じつつ、ここらでもう一度製品をチェックしてみたいと思います。
1.スペック
OS: Windows 10 Home 64ビット
CPU: Intel Atom X5-Z8300
RAM: 2GB
ストレージ: 32GB
ディスプレイ: 8インチ(1,920 × 1,200)
カメラ: イン2MP / アウト5MP
オーディオ: B&O Play
ネットワーク: 802.11ac (2×2)、microSIM(LTE)
入出力: microUSB2.0、microSD
バッテリー: 4,000mAh、6時間15分
サイズ: 218.4 × 127 ×7.62 mm、重量約367 g
その他: ワコム製アクティブスタイラス(電池式、筆圧対応)付属
※インチ/ポンド表記をmm / g表記に換算しています。公表値は
「8.6 x 5 x 0.3インチ / 0.81ポンド」です
ENVY 8 Noteには型番が2つあり、独特のキーボードが付属するモデルが「5003」、キーボードが付属しないモデルが「5002」となります。価格の方は5003が429.99ドル(約52,000円)、5002が329.99ドル(約40,000円)です。タブレット本体は同じものなので、キーボード分が100ドル(約12,000円)ということになります。残念ながらキーボードのサイズや重量がわかりませんでした。
まずはキーボード以外の部分、タブレット本体について見てみます。OSは64ビット、CPUはCherryTrail世代のAtomとしては下位モデルであるZ8300、RAMが2GB、ストレージが32GB、そしてディスプレイ解像度が1,920 × 1,200ですから、Venue 8 Pro 5,000のスペックには及びませんし、RAM(※)やストレージがもう少しあってもいいかな、と思いますが、8インチサイズとしては十分なものでしょう。しかし、それ以外にも「LTE対応SIMスロット」と「筆圧対応のスタイラスペン」が付属する、というのが大きいですね。この製品についてはキーボードの個性が強烈なのでそちらに目が行ってしまいますが、この構成で4万円というのも素晴らしいと思います。
※Atom Z8300はIntelのARK上はRAM2GBまで、と記載されていますが、このCPUを搭載した製品でRAM4GBのモデルがたくさん出ており、実際にはRAM4GBまで対応するのではないか、と思っているため、上記のような記載としました。
一方、入出力ポート類はVenueがThunderbolt 3対応のUSB Type-Cを装備していることを思えば、ちょっとさびしいところですね。HDMIくらいは欲しかったかな。
2.筐体
ここではキーボードを接続したところをメインに見ていきます。といっても新しい画像は入手できていないので、おさらい、となります。
この製品の一番印象的なところが上の画像ですね。タブレット本体は8インチ、でも専用キーボードは10インチサイズ、というところ。外付けキーボードを使う場合はこんな組み合わせも多いですが、純正品でこういうことをしている製品はありません。
専用キーボードなので、収納もちゃんと考えられています。一回り大きいサイズのキーボードにタブレット本体をセットする格好になります。ということは、当たり前の話ですが、この製品はキーボードと一緒に持ち歩く場合10インチサイズになる、ということを意味します。
後ろから見てもすっきりして美しいデザインですよね。アンバランスさを感じません。
さすがに10インチサイズ、余裕のあるキーサイズに見えますし配列もイレギュラーな感じがしません。キーストロークも1.5 mmということなので、画面が小さいことによる目の疲れはあるかもしれませんけど、キー入力そのものは長時間快適にできそうです。
タブレット本体は、特に前面は普通です。ごく普通の8インチタブレットにしか見えません。Windowsボタンがあるべき位置にHPのロゴが入っているのが気になる程度ですかね。
タブレット本体の背面はアクセントがあります。2トーンになっていますね。もちろん個性的だとは思いますが、キーボードを接続した際に見映えするデザインだと思います。
3.どうなる?日本発売
HPはつい先日、「Elite x2 1012 G1」という製品の発売をアナウンスしていますが、このX2の米国版はおそらく「Spectre x2」という製品で、米国内ではSpectre X2はこの記事で紹介しているENVY 8 Noteと 同時に発表されています。にも関わらず日本では現状Elite X2のみ発売が正式発表され、ENVY 8 Noteについてはなんの話もありません。となるとちょっと心が折れてしまいそうになるのですが、決して可能性がないわけではありません。
日本発売が秒読み(と予想しているだけですけど)のDELL Venue 8 Pro 5000と何かにつけて比較しまいがちですが(他に比較できそうな機種がないためです)、カタログスペックではVenueに及ばないものの、独特のキーボード、そしてスタイラスペンを付属させているというところに面白みというか、製品としての個性が感じられます。また、キーボードなしでもありでも、価格はVenueに対して割安感がありますので、仮にどちらかを選べるとしたら結構悩みそうですね。
それと、米国のHPでは数カ月も前から「Pro Tablet 608 G1」というハイスペックな8インチタブレットが販売されているのですが、こちらも日本では音沙汰無しです。なんとかならんかなあ…。
コメント
その昔、slate500というタブレットの日本発売が待ちきれずにUS仕様をexpansysで取り寄せたのを思い出しました。その端末も、入院中にベッドにぶつけて、画面にひびが入り、修理もままならず、その後正規輸入になったのを再び買ったのを思い出しました。HPは
国内販売遅すぎでしょう。
Sadaさん、こんにちは、コメントありがとうございます。HPに関してはベテラン、という感じにお見受けします。この製品、なんとか日本で発売してくれないですかねえ。
RAMとストレージが1世代前の端末と同じというのはどうかと思う
今買うならRAM4GB、ストレージ64GBは欲しいかな
そのうちこのスペックで出そうな気もしますけどね
いつまでも買い時にならないWindowsタブレットであった
じぃさん、こんにちは、コメントありがとうございます。たぶん高スペックの方は「608 G1」の担当になり、この製品はややカジュアルな利用シーンを想定してるんじゃないかと思います。20年位前のPCも「いつまでも買い時にならない」という感じでしたよね。CPUが代替わりするといきなり性能が倍になったりしていましたから。
win tabさんの記事を拝見しており、いつも参考になる記事を載せていただき、お
世話になっております。
Cube i7 11.6 インチ(LTE,CORE M)を購入して、docomoのMVNO simを挿したら、簡単に使えて、サクサク動くので便利だったのですが、持ち運ぶにはいかんせん大き いのと、バッテリーの充電がACからでないとだめなので、発売当初からもっているDynabook tab VT484 がタッチ精度等がiPad mini retinaに比べて、悪いのでタッチ入力でのストレスを感じて、死蔵しておりました。
新しいタブが出始めたので、持ち運べて、できればsimフリーで、デジタイザーがついた8インチ程度のタブを物色していた際、このモデルに行きつきました。デザイ
ンが好きでしたので、RAMが2GB、ストレージが32GBは心もとないですが、Venue 8 Pro 5,000は今、初期不良のごたごたやシムフリーはまだ発売されていないとのことで、ENVY 8 NoteのWWANモジュールの型番がわからないか調べていたら、Hpのカスタマーサポートのやりとりで、「5003」を買ったヨーロッパの人が、自国でのLTEに対応できないかとの質問に、WWAN moduleは Huawei ME936に載せ替えれば、可能かもしれないと返答されていました。当初USバージョンの「5003」「5002」を購入して、Huawei ME936に換装しようかと思いましたが、このモジュールの値段が13000円+送料なので、換装時の筐体等のばらしが可能か、ENVY 8 Noteの保守マニュアルを見つけ、わかったことが、
ENVY 8 Noteには型番が実は3つあり、独特のキーボードが付属するモデルが「5003」、キーボードが付属しないモデルが「5002」となりますこれらは、
Verizonのみに対応しており、これらのモデルに搭載のWWAN moduleは Huawei
ME206 LT4114LTE M.2g乗っており、LTEの対応バンドは/B2/B4/B5/B13/B17、でこれは、日本で利用するには、事実上不可、
実はこれ以外にも型番がもう一つあり、「5001na」で、これはEU 向けで、キーボ
ードが付属したモデルのみで、Hp UKで£359.00(約60000円)、これを個人輸入はできないし、なぜかEUのアマゾンではこの機種の販売はされていないので、転送業者等にたのむと見積りで約80000円といわれた。
このモデルには WWAN moduleは Huawei ME936 LT4110 LTE/HSPA+M.2が乗っております。HUAWEI ME936 は 4G LTE module with NGFF interface, supporting LTE
(FDD) B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B13/B17/B20, Penta-band
DC-HSPA+/HSPA+/HSPA/WCDMA for North America and Europe network coverage,とのことなので、docomo はB1/B3が対応しておりますので、
自分の探していたsimフリーで、デジタイザーがついた8インチ程度のタブにマッチしそうということで、一番安いe-Bayの個人の出品者から
、送料分5000円程度を値引きしてもらい、本体 57000円+送料8000円(これが高い)で個人輸入し、3週間たって先週末にようやく到着、さっそくdocomoのMVNO simをさすが、最初は認識していたが、だめであきらめていたが、昨日Hpのサポートを見ていたら、新しいドライバーが転がっており、このドライバーを入れて、ようや‘くdocomoのMVNO simで通信ができることを確認できました。
これからも楽しい記事をよろしくお願いします。
dada37さん、こんにちは、コメントの返信が遅れてしまい、すみませんでした。Envy 8買われたんですね。うらやましいです。しかもLTEモデルですか。余計にうらやましいです。絶対的な価格は結構しますけど、内容を考えると決して高くはないと思いました。
dada37さん、wintabさん
貴重な情報ありがとうございます。
あまりよく調べずに、どこかのサイトで説明していた「VerizonのLTEは日本の周波数に適合?」というニュアンスの記事を信用して、5003を輸入してしまって、初めは認識していたdocomoのMVNO simが、windows update後に認識しなくなって、がっかりしていたところでした。(初めに認識していたというのは、simを挿してdocomoの表示が出ていただけで、通信を確認したのではないのですがね。)
今日data37さんのコメントを見つけて、保守マニュアルを見つけてダウンロードし、ebayで Huawei ME936を注文しました。(いつ届くか分かりませんが、送付元は豪州のようです。)
うまく換装できるのか 少し心配ですが、後ほど結果を報告したいと思います。
HITさんお仲間ができてうれしいのですが、この Huawei ME936高いでしょう。確か‘アリババで1万円ぐらいしませんでしたか?自分は分解するのが嫌で、調べてe-bayのイギリスの出品者から購入しました。しばらく使っていてわかったのですがdocomoのMVNO simで、LTEを掴んでいる間は安定してるのですが、電波が届かないようなところに入ったり、wi-fiが飛んでいるところに入ると、LTEを掴まなくなります。一つまえのDellの8インチのLTE内蔵バージョンと同じような現象です。頻繁にHpはドライバーをupdateしているので期待しているのですが、Cube i7 CoreM 11inchのLTE内蔵機種に比べると、電波を掴むのが不安定です。デジタイザーは快適ですし、CPU的にもサクサク動くのですが、最近はもちださなくなり、眠ってます。がっかりさせてしまいましたかね、でも薄くていい機種ですよ。バッテリーが6時間弱しか持たないですが、薄くて軽く、デジタイザーが優秀なので、以前持っていたVT484 に比べると安定してますし快適です。
HITです。
本日Huawei ME936が届き、換装しました。
換装作業は約1時間で完了しました。(裏蓋の白い部分の一部と、黒い部分が両面テープを使っているので、この部分がてこずりましたが。保守マニュアルでは黒い部分は再利用できないとありますが、剥がすための熱処理はせず、慎重に剥がすことで再利用できました。)
が、docomoのMVNO simを認識しません。orz
WWANドライバも更新し、APNも正しく設定しているのですが、なぜだろう?
気になるのが、「ネットワークの種類:GSM」と表示されているところ。
もう少しいじってみます。
ちなみに、Huawei ME936はebayで、6~7千円くらいでした。
Huawei ME936に換装したHITです。
Envy 8 noteはず~っと使っていなかったのですが、先週Windows updateをかけて、今日久々にdocomoのMVNO simを入れて、通信の設定をしてみたら、あっけなく通信できました。
ドライバーのupdateでもあったのかな?
ご報告まで。
HITさん、こんにちは、コメントありがとうございます。「Windowsの謎」ですね。知らないうちに壊れている、というのと知らないうちに治っている、というのがあると思いますが、ラッキーでしたねw
私の場合、MVNO のシムを入れて、家の中ではうまくLTEを掴みませんでしたので、wifiが接続できない、職場に持っていき、再起動をすると、LTEを掴みました。一度つかむと安定してますが、電車等で、一度、田舎で掴まなくなると再起動しても掴まなくなります。一度つかむと問題ないですが、だめになるとつかまないのです。