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HP Elite x2 1012 G1 - Surfaceと競合しそうだけど、独自の個性も光る12インチ 2 in1

HP Elite x2 1012 G1
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。HPが12インチサイズの2 in 1を発表しました。「HP Elite x2 1012 G1」といいます。「法人向け」となっていますが、HP製品は法人向け製品でも個人購入が可能です。MicrosoftのSurfaceシリーズと競合しそうな感じですが、もちろんこの製品ならでは個性もしっかり光ってます。

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1.スペック

HP Elite X2 スペック表

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補足します。確証はないですが、この製品は以前記事を書いた米国向けの「HP Spectre x2」をベースに、日本向けに仕様変更したものと思われます。非常によく似ていますが、スピーカーの位置や入出力ポートの構成などが異なっています。なので、これも間違ってたらスイマセン、なのですが、キーボードの接続方式などは上記リンク先のSpectre x2の記事が参考になると思います。

CPUはSkylake世代のCore Mで、2グレードあります。RAMは4GB、ストレージが128GBというのは全モデル共通で、法人向けらしくOSがWindows 10 HomeとProを選択できるようになっています。CPUを上位モデルにしたい場合、OSもPro版になります。ディスプレイは12インチでアスペクト比が3:2ですね。このあたりはSurface(アスペクト比3:2)を意識しているんでしょうか。

入出力ポートはUSB3.0とUSB Type-Cが1つずつついていますが、USB Type-Cのほうは充電用も兼ねているので、本体だけだとスペックに見合う拡張性がやや不足気味かな、と思います。

また、この製品のセールスポイントとして、「2048段階の筆圧に対応したデジタイザーペンが付属」するということが挙げられます。デジタイザーペンはSurfaceシリーズにも用意されていて、この先高級2 in 1の基本装備になるかもしれませんね。

スペック表を確認する限り、Surface Pro 4の下位モデルといい勝負になりそうな印象です。Surface Pro 4は上位モデルにCore i5やi7を、RAMは8GBや16GBを、ストレージは256GBや512GBを、といった極めてハードウェアスペックの高いものを用意しており、性能面ではそれら上位モデルとは勝負になりにくいでしょう。もちろんこのような構成の差は価格にも大きく影響しています。

なお、この製品にはLTE対応モデルもあり、ドコモ用とau用があります。ソフトバンク用(もっというとワイモバイル用)がない、というのもSurfaceを意識してるんでしょうかね?

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2.筐体

HP Elite X2 キーボード接続
製品本体はタブレットとデジタイザーペンのみで、おそらくこの製品には必要になると思われるキーボード(HP Travel Keyboard)は別売りとなります。この点もSurfaceシリーズと同じで、Surfaceシリーズも例の個性的デザインのタイプカバーは別売りですね。Surfaceのタイプカバーがあえて本体と異素材のカラフルのデザインになっているのに対し、HP Elite X2のキーボードはタブレット本体と同系統のデザインとなっていて、こちらのほうがよりビジネス向き、という感じがします。なお、このキーボードはスペック表から計算すると厚さが5.4 mm、重量385 gなので、Surface Pro 4用のタイプカバーの、厚さ4.9 mm、重量 295 gと比較すると、アルミ製ということもあって重量がやや重くなるものの、厚さはそん色ないと言えます。

HP Elite X2 キックスタンド
薄型軽量のキーボードを採用しているため、本体を自立させるためのキックスタンドがついています。

HP Elite X2 キックスタンド角度調整
キックスタンドのデザインがいいか悪いか、というのは好みの問題ですが、角度調整もできますし、実用性は高そうです。ただし、Surfaceシリーズについても指摘していますが、キックスタンドで本体を支える構造の場合、通常のノートPCよりも奥行きが必要になるので狭い場所では使いにくいのと、膝の上など不安定な場所でもやはり使いにくい、という欠点があります。その分キーボードを軽量化できる、というメリットもありますけどね。

この製品は12インチサイズで、軽いとはいっても820 gあるので、タブレット単独で使う場合でもキックスタンドは便利です。逆にこのサイズのタブレットを長時間手持ちする、というのはあんまり現実的じゃないかな、と思います。

あと、この製品は「米軍調達基準 (MIL-STD 810G)試験に適合する耐久性」(ミルスペック、というやつですね)がある、というのも魅力です。どこ製とはいいませんが、最近華奢な筐体を見る機会が多いのでw

3.価格と発売時期

HP Elite X2 正面
HP Elite x2 1012 G1は2016年2月下旬に発売され、価格は「99,800円(税抜き)」から、となっています。ということは税込みで107,784円ということですね。当然これは最もスペックの低いモデルのものです。この製品とCPU、RAM、ストレージの構成がほぼ同じSurface Pro 4の価格が税込み134,784円ですから、そこだけ見ると安く感じますが、Surfaceの場合はディスプレイ解像度が2,736 x 1,824と高く、製品版のOfficeが使える「Office Home & Business Premium」が付属することに注意が必要です。なので、必ずしもこの製品のほうが「スペックのわりに安い」とは言えません。この記事ではわかりやすいんでSurfaceと比較しながら書きましたが、Surfaceとは異なる長所もあるので、逆に機種選びに悩んでしまいそうですね。

4.関連リンク

ビジネスのためにデザインされたタブレットを発表:日本HP プレスリリース
HP Elite x2 1012 G1 Tablet:日本HP 製品ページ

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コメント

  1. トシ より:

    NTT-X Storeですごい安いの見つけた
    東芝10インチタブレット Win8.1Pro デジタイザー LTEで税込22800円
    http://nttxstore.jp/_II_TO14883506

    8インチの方は富士通のより若干見劣りするかな

    • wintab より:

      トシさん、こんにちは、コメントありがとうございます。S80のほう、ついさっき公開したセール情報の記事に追記しようとしたらすでに完売でした。これは安いですね。記事にできず残念でした。S38のほうも安いけど、オフィス抜きなのとデジタイザなしなんで、おっしゃる通りいまいちですね。貴重な情報ありがとうございました。

  2. 匿名 より:

    スタンドが微妙にダサい

    • wintab より:

      こんにちは、コメントありがとうございます。そこはまあ、お好みで、ということで…

  3. 匿名 より:

    >拡張性がやや不足気味

    Wigig(11ad)カード+thunderbolt3コントローラー積んでる唯一無二のタブレットなのに?
    「拡張性だけ」なら競合相手は居ないレベルだぞ・・・

    • トシ より:

      “本体だけ”だとスペックに見合う拡張性がやや不足気味かな

      本体にUSBをもう一つやHDMIが欲しいってだけだと思われる
      充電しながらだとUSB一つしか使えない

  4. wintab より:

    拡張性について、記事の書き方が悪かったです。トシさんのコメントに書いている内容が私の言いたかったことです。すみません。この製品の場合、Thunderbolt 3に外付けのアダプターを使えば拡張性は十分確保できますね。また、8インチタブレットと異なり、もともと持ち歩くのには少し大きいサイズなので、外付けアダプターを一緒に持ち歩くことは特に問題ないでしょう。今後は記事の書き方に注意します。