こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。7月に富士通が法人向けにWindowsタブレットを発表した、という記事を書きました。
出ました日の丸8インチタブ 富士通 ARROWS Tab Q335/K - 今のところ法人向けのみ
これが10月9日、個人向けとして発売が決定しています。決定したのは8インチタブレットだけでなく、10インチタブレット(2 in 1)とデスクトップPCがあり、合計で4機種となっています。ウインタブではこのうちタブレット2機種について紹介します。今回は8インチ版の「ARROWS Tab QH33/S」について書きます。
1.スペック
こちらは上のリンクの記事にあるARROWS Tab Q335/Kの個人向けバージョンで、基本的にはQ335/Kと同じものですが、OSやOfficeのバンドルなど、若干の差異があります。
まずはスペックから。上のリンクの記事にも書きましたが、CPUやRAM、ストレージの構成ははっきり言って平凡です。8インチタブレットとしては良くも悪くもありません。入出力インターフェースでmicroHDMIがついているのがありがたい、というくらいです。もちろん最新の中国系メーカーが発表した格安系の8インチタブレットよりはずいぶんマシなスペックではあります。
2.デザインとソフトウェア
このタブレット、左右のベゼル(枠)が細いと思いませんか?横幅は126mmですが、現行の8インチWindowsタブレットで横幅130mmより小さいものはありません。横幅が小さくなれば当然持ちやすく、疲れにくいのは間違いありません。このあたり、スマホの世界でiPhone6 Plusが女性にイマイチ評判が悪いと言われているのと同じ理由ですね。
富士通に限らず、PCを購入すると使いもしないソフトウェアがたくさんプリインストールされています。QH33/Sにも大量のソフトウェアが入っていますし、もちろんOfficeのHome&Business(PowerPointつき)もバンドルされてます。ただ、QH33/Sの場合、プリインストールソフトの中に間違いなく使えそうなものが含まれています。
・広辞苑第六版
・リーダーズ英和辞典第3版
・新和英中辞典第5版
・学研パーソナル統合辞典(4種)
ちなみに広辞苑はWindowsストアで購入すると9,000円、リーダーズ英和辞典は9,500円もします。QH33/Sにバンドルされているものとストア版の相違点があるのかはわかりませんが、この手の辞書「ほしいなあ、でも高いよなあ」と思ったことがありませんか?私はあります。なので、この4つの辞書がバンドルされているのうらやましい限りです。
3.価格
富士通の直販サイトで10月10日現在64,584円(税込)となっています。また、受注開始は10月29日から、となっています。ちなみに価格.comでも64,580円(税込)が最安値となっていて、あんまり変わりません。スペックの割に高いよね、という気がしますが、上に書いたようにかなり高額な辞書が4つもバンドルされていて、私の推測では3万円分くらいの価値があるように思われますので、それを考えれば妥当な価格なのかもしれません。もちろん、安心の富士通ですから、何かあった時の安心感も高いですしね。
ただねえ、ちょっとリリース時期が遅かったんじゃないか、と。法人向けということでこの機種の発表があったのが7月なんですから。OfficeにしてもOffice365が出ましたし、もう少し待てば海外メーカーのホリデーシーズン向けのタブレットや2 in 1が大量に発売されますし、それらの機種は低スペックながら非常に低価格でもありますし。富士通ですから、法人向けの需要は確実に取り込めると思いますが、個人向けの方はどうかなあ。
4.関連リンク
個人向けパソコン、タブレットの新製品を発売:富士通プレスリリース