Dynabookが13.3インチのコンバーチブル2 in 1「Vシリーズ(Web直販モデルはVZシリーズ」にCore 3搭載の「V4」を追加しました。先日ご紹介したクラムシェルノート「dynabook GS4」に近いスペックですが、GS4が従来モデル「G(GZ)シリーズ」から装備を簡略化しているのに対し、今回ご紹介するV4は「V(VZシリーズ)から基本的にCPUの型番のみ変更」した製品と言えます。
なお、ウインタブではdynabook VZの実機レビューをしていますので、こちらもあわせてご覧ください。
dynabook VZ(VZ/HP)の実機レビュー - 13.3インチサイズで重量1キロを切る高性能コンバーチブル2 in 1
1.dynabook V4 スペック
スペック表
dynabook V4 | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core i3-1115G4 |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB |
ストレージ | 256GB PCIe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.3インチIGZO(1,920 x 1,080)タッチ |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.1 Gen1、HDMI、、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | イン92万画素(顔認証)/アウト800万画素 |
バッテリー | 稼働時間 24.0時間 |
サイズ | 303.9 × 197.4 × 17.9 mm |
重量 | 977 g |
バリエーションモデル
10月7日時点では上記スペック表記載の1バリエーションのみです。また、Webオリジナルモデル(直販モデル)はまだなく、近日中に発売されると思われます。
コメント
発表日が10月5日ということで、プリインストールOSはWindows 11 Homeです。また、この製品はOfficeソフトが付属しますが、Office Home&Business 2021と、こちらも10月5日リリースの最新バージョンになっています。
CPUは第11世代(Tiger Lake)のCore i3-1115G4です。既存のV(VZ)シリーズはCore i5とCore i7がラインナップされていますから、V4は少しスペックが低くて低価格な追加バリエーションということになりますね。RAMとストレージも8GB/256GBと、V(VZ)シリーズとしては最小の構成になります。10月7日現在、Web直販モデルのVZシリーズにはCore i3搭載モデルが追加されていませんが、追加されればCore i3モデルでも大容量のRAMやストレージを選択できるかもしれません。
ディスプレイは13.3インチのFHD解像度、タッチ対応し、IGZOパネルが使われています。また、4,096段階の筆圧に対応するWacom製アクティブ静電ペンが付属します。Dynabook製品は従来からペン入力の評判がよく、この製品についても本格的なイラストやマンガの制作が可能なのではないかと思います。そして、このディスプレイは「タッチ対応するのにノングレア(非光沢)タイプ」なんです。これって非常に珍しいと思います。絵描きさんの感想がどうなるのかはわかりませんが、ビジネスモバイルPCとしてはノングレアタイプのディスプレイのほうが使いやすいですもんね。
V(VZ)シリーズは「クラムシェルノートのG(GZ)シリーズの2 in 1版」というイメージがあり、実際それは間違えてはいないと思うのですが、入出力ポートに関してはG(GZ)シリーズとは異なります。G(GZ)シリーズよりもUSB Type-Aポートが1つ少なく、有線LANポートも省略されています。2つのUSB Type-CポートがThunderbolt 4と高規格ではありますが、周辺機器接続についてはG(GZ)シリーズに一歩譲ります。
カメラはイン側とアウト側に2つ搭載します。また、インカメラは顔認証にも対応しています。
サイズは13.3インチのコンバーチブル2 in 1としては十分にコンパクトで、特に重量が1キロを切っているのが素晴らしいですね。
2.dynabook V4 筐体
DynabookのPCは一部を除き基本的に店頭モデル(この製品の場合はVシリーズ)とWeb直販モデル(この製品の場合はVZシリーズ)で外観上の違いはほとんどありません。しかし、この製品は店頭モデルとWeb直販モデルでデザインが異なります。
正面から見たところです。左右のベゼル幅は細く、上下のベゼルがやや太めです。
天板です。色使いが結構派手ですよね?Web直販モデルのVZシリーズは筐体色が「ダークブルー」で、赤いアクセントカラーはありません。一方で店頭モデルのほうは筐体色が「プレミアムブラック」となり、ロゴマークとヒンジ部分に赤いアクセントがあります。筐体素材についてメーカーサイトでは説明がありませんでしたが、重量を見るとG(GZ)シリーズと同様、マグネシウム合金製と思われます。MIL規格(MIL-STD-810G)に準拠した10項目の耐久テストをクリアする堅牢なものになっています。
キーボードです。「86キー(JIS配列準拠)、キーピッチ:19mm、キーストローク:1.5mm」と開示されていて、バックライトもつきます。おそらくG(GZ)シリーズとほぼ同じ品質と思われます。
それと、この画像を見ていただくと、キーボード面の上部中央やや左にカメラのレンズがあるのがわかると思います。これがアウトカメラです。タブレットモードにするとキーボード面が底面(天板)になりますので、カメラがこの位置にある、ということです。
側面と入出力ポートの配置です。ちなみにこの画像の下側(右側面)の中央にあるのはUSB Type-AポートではなくmicroSDカードリーダーです。USBポートがType-C主体ではありますが、G(GZ)シリーズには及ばないものの、13.3インチノートとしてはまずまず、くらいの構成ですね。
Dynabookではこの製品のことを「5 in 1」と呼んでいますが、構造は一般的なコンバーチブル2 in 1と同じです。テントモード(画像左)やタブレットモード(画像右)などに変形して使えます。この製品はペン入力性能が高いので、「タブレットモードでペン入力」は需要が大きいんじゃないかと思います。
3.dynabook V4 価格など
dynabook V4は11月上旬の発売予定で、店頭予想価格は税込み19万円台後半、とのことです。この価格にはMicrosoft Office Home & Business 2021を含みます。
現状、直販モデルのVZシリーズにはCore i3モデルが追加されていませんが、Dynabookの直販サイト(Dynabook Direct)は会員登録(無料)をするだけで大きな値引きが受けられますし、直販モデルが追加されればシステム構成もカスタマイズでき(これはウインタブの予想です)、Officeなしも選べますので、19万円台後半、ということにはならないでしょう(既存のCore i5モデルでも会員価格なら13万円台で購入できますし…)。
4.関連リンク
dynabook Vシリーズ:Dynabook公式サイト 製品紹介
dynabook VZシリーズ:Dynabook Direct