Dynabookが発表したニューモデルから、今回は14インチのホームモバイルノート「M6 / M7」をご紹介します。ホームモバイルノート、という表現は先代のMシリーズから使われていて「家の中などの好きな場所に移動して使えます」といった使い方が想定されています。「スタンダードノートとモバイルノートの中間くらい」の位置づけと考えていいでしょう。ただし、新しいMシリーズは筐体が新しくなり、最小重量も1.3 kg台になりましたので、より「普通のモバイルノート」っぽくなったと言えます。
1.dynabook M6/M7 スペック
スペック表
dynabook M7/V・M6/V | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core i3-1215U/Core i7-1260P |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB(最大32GB) |
ストレージ | 256GB/512GB PCIe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 14インチ(1,920 × 1,080) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB 3.2 Gen2 Type-C、USB 3.2 Gen1 × 3、HDMI、LAN(RJ45)、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
カメラ | Webカメラ(92万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 駆動時間約12-13.5時間 |
サイズ | 323.9 × 211.8 × 18.75 mm |
重量 | 1.356-1.406 kg |
バリエーションモデル
・M6/V:Core i3/8GB/256GB
・M7/V:Core i5/8GB/512GB
※左からCPU/RAM/SSD
M6/M7は家電量販店などで販売される「カタログモデル」です。Dynabook Directで販売されるWebオリジナルモデルは「MZ」という名称になり、注文の際により細かくシステム構成を選べますが、8月20日現在はまだニューモデルに切り替わっていません。近日中にWebオリジナルモデルもニューモデルに切り替わるものと思われます。
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上にご説明した通り、近日中にWebオリジナルモデルのMZシリーズもニューモデルになるものと思われますが、ここではカタログモデルのM6/M7に絞ってご説明します。
CPUはM6が第12世代(Alder Lake)の省電力タイプ(U型番)、Core i3-1215U、M7がバランスタイプ(P型番)のCore i5-1260Pです。
参考までにPassmarkが公表しているベンチマークスコア(8月19日現在のもの)を掲載しておきます。少なくともPassmarkというソフトウェアでのテスト結果はCore i3-1215Uでも第11世代の「モバイルノートやスタンダードノート用の定番」と言えるCore i7-1165G7よりも高くなっています。
ただし、グラフィック性能についてはCore i3-1215Uは内蔵GPUがIris Xeではなく、Intel UHD Graphicsになりますので第11世代のCore i5やCore i7、またCore i5-1240Pよりも低めになります。
RAMはM6/M7とも8GBですが、M6は8GB × 1のシングルチャネル、M7は4GB × 2のデュアルチャネルです。RAMスロットは2つあり、増設や換装も可能ですが、Dynabookの製品ページに「本体の構造上、お客様ご自身でメモリの交換・増設はできません。交換・増設が必要な場合は、dynabook あんしんサポート 修理相談窓口へご相談ください」という記載がありました。
ディスプレイは14インチのFHD(1,920 × 1,080)解像度、ノングレア(非光沢)タイプです。メーカーでは「IPS」という表記をしていませんが「広視野角」という説明になっていましたので、ほぼ確実にIPS相当の液晶が使われていると思います。
サイズは従来モデルよりも小さくなりました。
ニューモデル:323.9 × 211.8 × 18.75 mm / 1.356-1.406 kg
従来モデル:323.6 × 220.6 × 19.9 mm / 1.47 kg
※ニューモデルはM6が1.356 kg、M7が1.406 kg
顕著にサイズ差があるのは奥行き(短辺)ですね。また重量も特にM6が軽くなっています。このサイズ感であれば「ホームモバイル」ではなく単に「モバイル」だけを名乗っていいんじゃないかと思います。
2.dynabook M6/M7 筐体
正面から見たところです。
こちらは従来モデル。サイズのところでご説明した通り、奥行きが小さくなりましたので、従来モデルよりも下部ベゼルがかなり細くなったことがわかります。
天板です。筐体色はDynabook製品ではおなじみの色、オニキスブルーのみが設定されています。従来モデルにあったパールホワイトはなくなりました。この筐体はゴム足など一部を除き筐体全体に抗菌加工が施されており、持ち歩くときや入力操作をするときに頻繁に手が触れるところを清潔に保てます。また、Dynabook製品は厳しい品質テストを実施しており、筐体の堅牢性にも不安はありません。
キーボードです「86キー(JIS配列準拠)、キーピッチ:18.8mm、キーストローク:1.4mm、抗菌対応」と開示されています。キーピッチやキーストロークはノートPCとしては標準的なサイズと言え、狭苦しさも感じないでしょう。
ヒンジは180°(水平位置)まで開口可能です。対面でのミーティングに便利ですし、「画面回転ユーティリティ」により簡単に画面を反転させることもできます。
側面と入出力ポートの配置です。ポート構成は従来モデルから変更になっています。従来モデルではUSB Type-C × 2、USB Type-A × 2という構成でType-Cポートは2つともThunderbolt 4でしたが、ニューモデルではType-C × 1、Type-A × 3となり、Thunderboltには対応していません。
3.dynabook M6/M7 価格など
dynabook M6/M7はビックカメラの製品ページによれば発売日は8月26日、価格はM6が税込み153,780円、M7が税込み197,780円となっていました(いずれもポイント10%つき)。また、この価格にはOffice Home & Business 2021を含みます。
Officeが付属し、ショップのポイントで実質10%OFFで購入ができるということを考慮すれば国内メーカー製品としては割と購入しやすい価格に感じられます。ただ、近日発売が予想されるWebオリジナルモデルのMZシリーズのほうがより柔軟な選択肢があるはず(OfficeなしモデルやRAM16GBモデルなどが設定されると思います)なので、MZシリーズのニューモデルを待つのもいいと思います。
4.関連リンク
dynabook M:Dynabook
dynabook M6:ビックカメラ
dynabook M7:ビックカメラ