Dynabookが11月1日に発表したノートPCのニューモデルから、今回は大型のコンバーチブル2 in 1「Fシリーズ」をご紹介します。ウインタブでは先日FシリーズのWebオリジナルモデル「FZ/HP」を実機レビューしています。今回ご紹介する「新しいFシリーズ」は従来モデルからの変更点が非常に小さいので、この記事では製品の特徴や変更点などに絞ってご説明します。
Fシリーズの使用感や筐体品質については、こちらの実機レビュー記事をご参照下さい。
dynabook FZ(FZ/HP)の実機レビュー - 15.6インチの大型コンバーチブル2 in 1。パフォーマンス、使いやすさ、価格とも素晴らしい!
1.dynabook F8/F6 概要
スペック表
dynabook F8/F6 | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | Intel Core i5-1135G7/Core i7-1165G7 |
外部GPU | なし |
RAM(メモリ) | 8GB/16GB(最大32GB) |
ストレージ | 256GB / 512GB / 1TB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチ(1,920 x 1,080)タッチ |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB 4 Type-C(Thunderbolt 4)× 2、USB 3.1 Gen1 × 2、HDMI、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(92万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 約12.5-13時間 |
サイズ | 355.0 × 230.0 ×18.9 mm |
重量 | 1.72 kg |
バリエーションモデル
・F6/U:Core i5/8GB/256GB
・F8/U:Core i7/16GB/512GB
※左からCPU/RAM/ストレージ
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冒頭に書かせていただいたとおり、新しいFシリーズの変更点はごくわずかです。スペック表からわかる範囲だと「OSがWindows 11になった」というのと「付属するOfficeのバージョンがOffice Home&Business 2021になった」という点くらいですね。
先にご紹介したdynabook TシリーズやCシリーズで採用されたCore i5-1155G7やCore i7-1195G7(ともに従来の型番よりもクロックスピードが高く、パフォーマンスの向上が期待できる)は搭載されず、従来モデルと変わらないCore i5-1135G7とCore i7-1165G7が継続して搭載されています。ただし、「dynabook エンパワーテクノロジー」により、TDP(熱設計電力。一般にこの数値が高いほうがパフォーマンスも高くなります)を最大28Wまで上げることができますので、他社製品よりも高いCPU性能にはなっていると思います。
RAMとストレージはCore i5モデルが8GB/256GB、Core i7モデルが16GB/512GBで、RAMについては最大32GBまで搭載可能です。ただ、このあたりはWebオリジナルモデル(VZ)が発売されれば、より多くのバリエーションモデルが登場すると思います。
Fシリーズの大きな魅力は、15.6インチという大型サイズ(一般的なスタンダードノートと同じ)でありながら、コンバーチブル2 in 1筐体を採用している、という点です。もちろん「普通の15.6インチノート」としても使えますし、テントモードやタブレットモードなどに変形して使うこともできます。
また、旧東芝時代からDynabookのペン入力性能は高く評価されていますが、このFシリーズでも4,096段階の筆圧対応ペン入力(製品ページには開示がありませんが、デジタイザーはワコムだと思います)に対応し、ペンも付属します。15.6インチサイズの画面をタブレットモードにして、高品質なペン入力ができる、ということで、絵描きさんにとっても非常に魅力的な製品だと思います。
それとサイズです。15.6インチサイズのコンバーチブル2 in 1は、数は多くないものの、他にDELLやHP、Lenovoなどでも販売されていますが、重量1.72 kgというのは他社製品と比較しても非常に軽いと思います。通常コンバーチブル2 in 1筐体の製品はクラムシェル形態(普通のノートパソコンの形)の製品よりも重量が重くなってしまうことが多く、それを考慮するとFシリーズの重量は素晴らしいと思います。
2.dynabook F8/F6 価格など
dynabook F8/F6は11月5日より順次発売される予定で、価格はオープン、店頭予想価格はF6が税込み17万円台半ば、F8が税込み20万円台前半となっています。なお、この価格にはOffice Home & Business 2021を含みます。この記事を書いている11月2日現在だと、まだWebオリジナルモデルのVZシリーズはリニューアルされていませんが、Webオリジナルモデルのほうが選択しうるシステム構成の幅が広くなると思われますし、Officeなしモデルも選べ、さらにDynabook Directの会員登録(無料)をすれば大きな割引が受けられることから、ウインタブ読者はWebオリジナルモデルの発売を待つのもいいのではないか、と思います。
3.関連リンク
dynabook F:Dynabook 公式サイト
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