こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。今回はドスパラ(会社名はサードウェーブ)のゲーミングノート「GALLERIA GCF1070GF」の実機レビューです。この製品は6月29日現在、GALLERIAの15.6インチとしては最高性能のモデルとなります。発売されてからまだ日が浅く、実機を試用させてもらう日を楽しみに待っていました。
1.スペック
最初にスペックを確認します。ドスパラはBTOメーカーなので、OS、RAM、ストレージ容量などを好みに応じてカスタマイズ可能ですが、CPUとGPUは型番ごとに固定となります。CPUはCoffee Lake世代のCore i7-8750Hで、2018年のゲーミングノートの主流と言える型番になります。もちろんこれ以外にもゲーミングノートに使われる型番はありますが、6月29日現在のドスパラではCore i7-8750HもしくはCore i5-8300Hの2種類のみが採用されています。
GPUのGeForce GTX1070はノートPC用のGTXとしてはGTX1080に次ぐ高性能なものです。GTX1080を搭載するゲーミングノートは数が少なく、6月27日現在ドスパラではGTX1080搭載モデルをラインナップしていません。つまり、「Core i7-8750H + GTX1070」という構成がドスパラではハイエンドということになります。実際、ほとんどのゲーマーだとこの構成で物足りないということはないでしょう。
RAMは標準で8GBですが、注文時に4GBに減らすこともできます(その分価格は安くなりますが、おすすめしません)し、最大で32GBまでの増量が可能です。ストレージはM.2 SSDとHDDもしくはSSD(おそらく2.5インチサイズだと思います)の2基を搭載可能で、SSD + HDD、SSD + SSDといった構成が可能です。ただしHDD + HDDという構成は無理です。標準構成は250GB SSD + 1TB HDDとなります。
ディスプレイは15.6インチでFHD解像度ですが、「リフレッシュレート120Hz」です。リフレッシュレートというのは「1秒間に何回画面が切り替わるか」ということを示す数値で、この数値が大きいほど画面遷移がなめらかになります。一般的なノートPCの場合は60Hzが普通で、ゲーミングノートであっても多くは60Hzにとどまります。CPUやGPUの性能だけでなく、リフレッシュレートというのもゲーム環境に及ぼす影響が大きいと個人的には思います。
入出力ポートはかなり充実しています。一般にゲーミングノートはUSBポートや映像出力ポートを豊富に装備しますが、この製品もそうですね。ただし、映像出力系についてはHDMI + MiniDisplayPort2つ、など3系統を備えるものもありますので、外部ディスプレイを3つ接続する、という人がいた場合は物足りないかもしれません。
レビュー機のシステム構成です。OSがPro版になっていましたが、Core i7-8750H/RAM8GB/250GB SSD + 1TB HDDという標準構成でした。またこの画像には記載がありませんがGeForce GTX1070の搭載も確認しています。
2.筐体
お借りした製品には取扱説明書などは入っておらず、本体とACアダプターのみでした。ドスパラ製品の場合、通常の購入だと取扱説明書(「はじめにお読みください」の小冊子とスタートアップガイドなど)類が同梱されているはずです。
天板です。GALLERIAシリーズ全般に言えることですが、ゲーミングノートとしてはごくおとなしいデザインになっています。天板についてもGALLERIAのロゴがあるだけで、凝った造形や配色は使われません。ただの黒無地です。
ウインタブで実機レビューする際に、撮影場所の関係でいつもしっかり写らないので、今回はアップで撮影してみました。天板のGALLERIAロゴはこんな感じですw
この製品の筐体素材について、確証はないのですが、おそらく天板とキーボード面が金属(アルミ合金)で、それ以外がプラスティックだと思います。ただし、素材にかかわらずGALLERIAの筐体はどれも頑丈です。
底面です。開口できるネジがついていますが、バッテリーは着脱式ではありませんし、メンテナンス用のハッチもありません。画像中央左側に正方形の網状のものがあります(この部分だけ左右非対称ですね)。これはサブウーファーです。また、画像下側が前面(手前側)で、両端にスピーカー穴があります。
底面の手前側をアップにしてみました。このようにLEDインジケーターがありますが、かなり変則的な位置です。つまり、通常利用だとこのインジケーターは非常に見えにくいです。私はこの種のインジケーターを全然使わないんですけど、なぜこの位置なのかな、と思ってみたり…。
前面(開口部)です。上に書いたスピーカーとLEDインジケーターがありますが、ポート類やボタン類はありません。
左側面です。ポート類のほとんどはこの側面にあります。画像の左端がセキュリティロックスロット、ついでLANポート、USB 3.0、HDMI、MiniDisplayPort、USB 3.0、USB Type-C、マイクジャック、イヤホンジャックです。
背面です。この面にはポート類はありませんが、大きな通気口があります。この製品は冷却ファンを2基搭載していて、メインの通気口がここです。ともあれ、このアングルから見るとゲーミングノートらしさを感じますね。
右側面です。こちらにはUSB 2.0、SDスロット、そしてDC-INがあります。
キーボードです。15.6インチなのでテンキーがつきます。このキーボードはSteelSeries製で、この製品のセールスポイントにもなっています。基本的にアイソレーションタイプのキーですが、ENTERキーの周辺の一部キーだけ「くっついて」配置されています。ただし、だからといって使いにくいということもありません。また、これGALLERIAなんでWindowsキーは右側です。当初使いにくいと思いますが、この配置に慣れるのはGALLERIAオーナーの儀式みたいなもんだと思います。
デフォルトでのバックライトはこうです。レインボー。このまま使うもよし、設定アプリで自分好みの色に変更するもよし、です。
キートップはフラットで、特に加工はありません。SteelSeries製ということで、従来のGALLERIAシリーズとどう違うんだろう?と思いましたが、見た目は他のGALLERIAとあんまり変わらないです。
筐体を開いてみました。この製品は筐体色がブラックで装飾も少なく、割とおとなしいデザインですが、デフォルト状態のキーボードバックライトがレインボーカラーなので、その点だけは派手です。バックライト色を調整したり、バックライトをOFFにすれば、パッと見た感じはスタンダードノートと大きくは変わりません。なので、非ゲーミング用途でハイスペックマシンを探している人にも向くと思います。
正面から見てみます。この製品は15.6インチのノートPCとしてみてもやや大柄なので、ベゼルもそれなりには太くなっています。先日レビューした薄型コンパクトなGALLERIA GCF1060GF-Eとは対照的ですが、ゲーミングノートユーザーの中で「どっしりした筐体」を重視する人もいると思いますので、必ずしも悪いということはないでしょう。
ヒンジを最大開口するとこのくらいです。Lenovo製品などで増えている180度開口はできませんが、実用面での開口角度はこれで十分だと思います。
3.使用感
スピーカー
ゲーミングノートは筐体サイズが比較的大きく、音響効果にも気を配った設計になっていることが多いです。この製品もそれに当てはまりますね。底面にステレオスピーカーだけでなくサブウーファーも備えています。
実際に音楽を聴いてみると、ステレオ感がしっかり出ていますし、音質面でもかなり高水準だと感じます。サブウーファーがあるせいでしょうか、体感的にはキーボード面から音が出ているように感じられます。また、「サブウーファーがある」ということで低音に特徴のある曲を聴いてみようと思い、The Knackの「My Sharona(マイシャローナ)」で確認しました(懐かしいでしょ?でも楽器のベースがかなり強調されているんですよね)が、ほぼ期待通りの音質だと思いました。パソコン用のスピーカーとしては文句なしだと思います。多くの人にとっては外部スピーカーは不要でしょう。これで十分、というくらいの実力があると思います。
音響コントロール用に「Sound Blaster Connect(Sound Blaster 5)」がインストールされていました。「ゲーム」や「ミュージック」など利用シーン別に設定ができ、プリセット項目も備えていますので、誰でも簡単に好みの音質に仕上げられると思います。
ディスプレイ
ドスパラはディスプレイ形式を開示しないことが多いです。「IPS」というのがジャパンディスプレイの商標になっている、というのが大きな要因らしいのですが、この製品の液晶は私が確認した限りIPS(もしくはIPS相当)だと思います。視野角の広さから、明らかにTNではないですね。
また、家族と一緒に23.8インチの液晶ディスプレイ(私物です)とこの製品の液晶を見比べてみたのですが、発色は非常によく、高品質であると評価できます。ただし、傾向としては「少し尖っている」との感想が家族からありました。要するに色味がくっきりしすぎている、ということです。
この感想を聞き、私のほうでもいろいろ確認してみましたが、この製品のディスプレイ輝度が高めなのが原因のひとつだろうと思います。かなり明るめのディスプレイですね。なので、輝度を低めにしてやると尖った感じはかなり薄れます。輝度の調整ってワンタッチでできますので、そのへんを踏まえると、結論として高評価できると思います。
また、リフレッシュレート120Hzというのも大きな魅力です。ただ、今回の試用ではバリバリにゲームをするという環境ではなかったので、具体的な評価は控えます。
キーボード
この製品のキーボードはSteelseries製です。GALLERIAでSteelseries製を謳う製品を試用するのはこれが初めてですが、正直なところ、「どこが新しいのか」というのはよくわかりませんでした。
といっても、品質が悪いという意味ではありません。歴代のGALLERIAのキーボードは非常に出来が良く、特に「強打仕様」と言っていい堅牢性を持っていました。この製品のキーボードも強打仕様で、打鍵時にキーボード面がたわんだりしません。
また、堅牢性の副産物なのかもしれませんが、打鍵音が非常に静かで、ゲーミングノートではなく、一般的なノートPCとして見ても静かな部類に入ります。キーピッチは手採寸で1.9 mm弱(1.8 mm以上はありました)、キーストロークは標準的な深さで、薄型のモバイルノートよりは深い、という感じです。
配置はおおむね自然で、右側のENTERキー周辺のキーがやや窮屈と感じられましたが、この程度であればすぐに慣れると思います。また、上に書いたとおり、Windowsキーが右側にあるのですが、これは「GALLERIAなんで仕方がない」です(ゲーム中に誤ってWindowsキーを押さないようにあえて右側に配置されています)。
キーボードのバックライトに関しては「SteelSeries Engine 3」というアプリを使って操作できます。このアプリは他のデバイスも操作できるようになっていますが、私が確認した限り、この製品で標準動作するのはキーボードのバックライト色のみでした。レインボーカラーのままで使うもよし、おとなしめにホワイトにするもよし、です。また、イルミネーションの設定も可能です。
筐体まわり
上のほうにも書きましたが、この製品はプラスティック素材が主体となっていて、おそらく天板とキーボード面が金属製だと思います。筐体の剛性感は高く、ゲーミングノートらしい堅牢さが感じられます。
冷却ファンの音は比較的小さめです。もちろんファン音が聞こえないわけではありませんが、非ゲーミング時であれば気にならないレベルだと思います。ただし、クーラーブーストボタンを押してしまうとかなりの音量になりますので、「ここ一番」以外では使わないほうがいいでしょう。
また、GALLERIA全般に言えることですが、これまで書いてきたとおり、筐体のデザインはおとなしめで、キーボードのバックライトやイルミネーションの設定を抑えてやればゲーミングノートっぽさはあまり感じられません。
PCの利用環境が変化し、ビジネスにせよプライベートにせよグラフィック性能が重視されるようになってきましたが、もともとグラフィック性能を追求したゲーミングノートというのは、この先、非ゲーミングの世界でも重宝される存在になると思いますので、その意味でもGALLERIAの存在は大きいと思います。
4.性能テスト
参考:
マウス NEXTGEAR-NOTE i7901BA1(Core i7-7700K、GTX1080): 21,271
ドスパラ GALLERIA GKF1070NF(Core i7-7700HQ、GTX1070): 18,222
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 18,061
DELL ALIENWARE 17(Core i7-7700HQ、GTX1070): 18,045
OMEN X by HP(Core i7-7820HK、GTX1080): 17,833
ドスパラ GALLERIA GKF1060GFE(Core i7-7700HQ、GTX1060): 17,549
マウス NEXTGEAR-NOTE i4400GA1(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 16,951
ドスパラ GALLERIA GKF1060NF(Core i7-7700HQ、GTX1060): 16,865
ドスパラ GALLERIA GCF1060GF-E(Core i7-8750H、GTX1060): 16,820
ドスパラ raytrek RKF1060TGK(Core i7-7700HQ、GTX1060): 16,441
ドスパラ GALLERIA GKF1050TNF(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 16,156
ドスパラ GALLERIA GCF1050TGF-E(Core i5-8300H、GTX1050Ti): 15,923
ドスパラ GALLERIA GKF1050TGF(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 15,598
ドスパラ GALLERIA QSF965HE(Core i7-6700HQ、GTX965M): 14,964
ドスパラ GALLERIA QSF965HE2(Core i7-6700HQ、GTX965M): 12,830
ドスパラ GALLERIA QF960HE(Core i7-4710MQ、GTX960M): 12,791
HP Pavilion Power 15(Core i5-7300HQ、GTX1050): 12,285
ドスパラ Critea VF-HGK1050(Core i7-7700HQ、GTX1050): 12,172
参考:
マウス NEXTGEAR-NOTE i7901BA1(Core i7-7700K、GTX1080): 13,600
OMEN X by HP(Core i7-7820HK、GTX1080): 10,828
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 10,491
ドスパラ GALLERIA GKF1070NF(Core i7-7700HQ、GTX1070): 10,215
ドスパラ GALLERIA GKF1060GFE(Core i7-7700HQ、GTX1060): 9,951
ドスパラ GALLERIA GCF1060GF-E(Core i7-8750H、GTX1060): 9,462
DELL ALIENWARE 17(Core i7-7700HQ、GTX1070): 9,364
ドスパラ GALLERIA GKF1050TGF(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 9,124
ドスパラ GALLERIA GCF1050TGF-E(Core i5-8300H、GTX1050Ti): 8,979
ドスパラ raytrek RKF1060TGK(Core i7-7700HQ、GTX1060): 8,867
ドスパラ Critea VF-HGK1050(Core i7-7700HQ、GTX1050): 8,780
ドスパラ GALLERIA QSF965HE(Core i7-6700HQ、GTX965M): 8,568
HP Pavilion Power 15(Core i5-7300HQ、GTX1050): 7,235
参考:
マウス NEXTGEAR-NOTE i7901BA1(Core i7-7700K、GTX1080): 6,703、17,345、37,589
OMEN X by HP(Core i7-7820HK、GTX1080): 6,283、15,476、30,804
ドスパラ GALLERIA GKF1070NF(Core i7-7700HQ、GTX1070): 5,280、14,030、30,686
DELL ALIENWARE 17(Core i7-7700HQ、GTX1070): 5,257、13,233、29,845
ドスパラ GALLERIA GKF1060GFE(Core i7-7700HQ、GTX1060): 3,808、9,888、26,344
GALLERIA GKF1060NF(Core i7-7700HQ、GTX1060): 3,717、9,989、24,824
GALLERIA GKF1060GFE(Core i7-7700HQ、GTX1060): 3,625、9,784、24,233
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 3,583、9,276、22,203
ドスパラ raytrek RKF1060TGK(Core i7-7700HQ、GTX1060): 3,518、9,207、23,689
ドスパラ GALLERIA GCF1050TGF-E(Core i5-8300H、GTX1050Ti): 2,523、6,802、20,045
GALLERIA GKF1050TNF(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 2,492、6,858、18,179
NEXTGEAR-NOTE i4400GA1(Core i7-7700HQ、GTX1050Ti): 2,449、6,852、20,453
GALLERIA QSF965HE(Core i7-6700HQ、GTX965M): –、5,344、16,987
ドスパラ Critea VF-HGK1050(Core i7-7700HQ、GTX1050): 1,826、5,553、17,109
HP Pavilion Power 15(Core i5-7300HQ、GTX1050): 1,797、5,230、14,052
まずは特定のゲーム専用のベンチマークテスト「ドラゴンクエスト X ベンチマーク」「ドラゴンズドグマオンライン ベンチマーク」、そして汎用のテスト「3D Mark」の結果です。いずれもGTX1070搭載機にふさわしい良好なスコアになっていますが、これらグラフィック性能が特に重視されるゲーム用のベンチマークテストではCPU性能よりもむしろGPU性能で決まってしまう、という傾向を感じますね。もちろんCPU性能が非常に低い場合はこの限りではないと思いますが、第7世代のCore i7-7700HQクラスであれば、Coffee Lake世代のCore i7-8750Hとそんなに大きな差にはならないようです。逆に、Coffee Lake世代のCore i5-8300HであってもGPUが高性能であればCore i7にそれほど劣らないスコアになると思われます。
参考:
ドスパラ GALLERIA GCF1060GF-E(Core i7-8750H、GTX1060): 4,976
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 4,906
ドスパラ GALLERIA GCF1050TGF-E(Core i5-8300H、GTX1050Ti): 4,545
OMEN X by HP(Core i7-7820HK、GTX1080): 4,290
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 3,704
ドスパラ Critea VF-HEKS(Core i7-8550U、MX150): 3,704
DELL Inspiron 17 5000(5770)(Core i7-8550U、Radeon 530): 3,607
HP ENVY 13(Core i7-8550U):3,534
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 3,518
ドスパラ Critea VF-HGK1050(Core i7-7700HQ、GTX1050): 3,492
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 3,479
富士通 LIFEBOOK WU2/B3(Core i7-8550U): 2,873
DELL Inspiron 15 7000(7570)(Core i7-8550U、GeForce MX130): 2,824
HP Spectre x2(Core i5-7260U): 2,822
ドスパラ Magnate IM(Core i5-7400): 2,763
ドスパラ Critea DX-KS H3(Core i3-7100U): 2,198
こちらはGPU性能よりはCPU性能の影響が出やすいPCの総合性能テスト「PC Mark」です。ここでは堂々の歴代1位を記録しています。従来1位だったGALLERIA GCF1060GF-EもCoffee Lake世代のCore i7-8750Hを搭載していますので、やはり総合性能という点ではCoffee Lakeの実力は非常に高いということができると思います。
グラフィック性能に関してはGTX1080を搭載する製品のほうがより高いスコアになると思われますし、PC Markに関してはCore i9搭載機のほうがより高いスコアになるでしょう。しかし、「常人」ならこの製品でも持て余すくらいの実力はあると言えます。GTX1080にせよCore i9にせよ、搭載機は非常に高価になりますので、コスパ面まで考慮すると、この製品のスペックでハイエンドと言っていいと思います。
5.まとめ
ドスパラ GALLERIA GCF1070GFはドスパラ公式サイトで販売中で、6月29日現在の価格は229,980 円(税込み248,378円)です。なお、これはセール価格となっていて、通常価格だと245,980円(税込み265,658円)です。GPUの型番を上げるとPC本体の価格も高くなってしまいます(結構大きく影響します)が、この製品の場合GTX1070を搭載していますので、さすがに20万円は越えてしまいますね。
GALLERIAというのはゲーミングPCで、いかに快適かつ安全にゲームを楽しめるか、ということを追求して設計された製品です。またゲーミングPCというのはドスパラが長いノウハウを持つ、コア・コンピタンスと言える領域なので、今回のレビューで高い評価をさせてもらうのはもちろん、こういう上っ面のレビューを超越した、数カ月とか数年の利用によっても他社製品と大きな差が出てくるのではないか、と常々思っています。
そして、ちょっと面白いのが、「非ゲーミング用途でもかなり使いやすいだろう」と感じられたことです。具体的には「シンプルな筐体デザイン」「思いのほか静音なキーボード」「通常利用ではあまり気にならないファン音」「音楽も楽しめそうな高品質スピーカー」「明るく発色の良いディスプレイ」などです。オンラインゲームというタフな環境に耐えうる性能を追求していくと、なぜか普段使いでも快適になってしまうという好例かもしれません。
ドスパラのGALLERIAは先日レビューしたGALLERIA GCF1060GF-Eなど薄型でコンパクトな筐体を持つものや、17.3インチと一回り大きいサイズのディスプレイを備えるものなど、多くの選択肢があります。記事の冒頭に書いたとおり、15.6インチとしてはこのGALLERIA GCF1070GFがトップモデルとなりますが、ご予算とPCスキルと相談の上、ご自身にピッタリのモデルが探せると思いますよ!