ドスパラ Diginnos DG-CANPC － ユニークなボトル型PC、Atom Z8700にバッテリー搭載でお手頃価格

こんにちは、ウインタブ（@WTab8）です。先日GIGABYTEのミニPCの紹介記事を書いたばかりなのですが、ドスパラがこのジャンル（ミニPCあるいはTV BOX）で面白い新製品を発売しました。ボトル型PC「Diginnos DG-CANPC」です。スティックPCのサイズを大きくしてバッテリーを内蔵した、という感じの製品なのですが、デザインも機能もちょっと面白いなあ、と思います。

1.スペック

クリックで拡大します

この製品はAtom機です。しかし、AtomでもCherryTrail世代の最上位モデル「Z8700」を搭載しているため、ウインタブでよく記事にしている日本および中国のタブレットに使われているZ8300よりははるかに高性能です。いつも実機レビューで計測しているドラクエベンチであれば「普通（スコア3,000以上、1,280 × 720で標準品質の場合）」くらいのスコアが出せるかな、と思います。

RAMも4GBと十分な容量ですが、ストレージが32GB eMMCとなっており、この点はウインタブ読者には不満が出そうです。少し高くなってもいいから64GBあるいは128GBあれば、と思いますね。ただし、中国製品と異なり、Windows 10のみのシングルブート機ですし、AnniversaryUpdate適用後のバージョンで出荷されると思うので、当面心配はないと思います。microSDも使えますしね。

入出力ポートはUSB 3.0 × 2にHDMIが装備され、DC-INが別にありますので、拡張性はある程度確保されています。あと、スティックPCやTV BOX、ミニPCと大きく異なるのは、この製品にバッテリーが内蔵されていることです。このように小型の製品は電源を入れたまま室内を移動したり、持ち歩いたり、という機会が多いはずなので、容量はともかく、電源を落とさずに持ち歩ける、という意味でバッテリー内蔵の意義は非常に大きいです。

2.筺体

筺体上面と側面の画像です。見ての通り「ボトル型」というか「カン」みたいな外観です。サイズが「高さ181 mm × 直径66 mm」なのですが、一般的なカンのサイズは、

200ml：　53 x 110 mm
250ml：　53 x 133 mm
350ml：　66 x 122.2 mm
500ml：　66 x 166.7 mm

ということなので、500mlのカンよりも少し長い、というサイズ感になります。また、スペック表には記載がありませんが重量は470 gなので、一般的な8インチタブレットよりはやや重く、10インチタブレットよりは軽い、というイメージです。

クリックで拡大します

各部名称です。ポート類のある面を後ろ側にすると、見た目はカンあるいはボトル（昔で言う水筒）そのものですね。しかし、素材の質感（アルミ合金？）もよさそうですし、インテリア小物っぽく使えそうです。

また、この製品は自動車のボトルホルダーに入れたり、ボトルケースに入れて持ち歩いたりということが可能なので、車の中で置き場所に困ることもないですし、専用ケースを買わなくてもよさそうです。

3.価格と発売時期

ドスパラ Diginnos DG-CANPCはドスパラ公式サイトで販売中で、価格は税込み28,944円です。この製品はCPUにAtom Z8700を搭載していることもあり、この価格は決して高くはなく、むしろ割安と思います。ドスパラがZ8300をいくらで調達し、Z8700ならいくらになるのか、ということは知る由もないですが、多分Z8700は調達価格が相当に高いはずです。

また、Core mやCore iには及ばないにせよ、Z8700であればCore mの最下位モデルに迫るくらいのパフォーマンスは発揮できると思いますし、バッテリー内蔵という使い勝手の良さもありますので、使い方をしっかりイメージできれば買い、といっていいでしょう。

4.関連リンク

Diginnos DG-CANPC：ドスパラ公式サイト