Microsoftは2015年10月12日、Windows 10 Insider Previewの最新ビルド、「10565」をリリースしました。Preview版なので、通常のWindows 10のユーザーには配布されませんが、将来のWindowsUpdateに対するヒントが多数含まれています。ビルド10565での主な変更点は下記のとおりです。
1.Skypeの統合
Skypeはそれ自体独立したWebサービスですが、次第にWindows 10との統合が進行しています。ビルド10565では、メッセージアプリとSkypeが統合され、Skypeを起動することなく、メッセージアプリのみでSkypeが使えるようになっています。Microsoftストア(Windowsストア)ではすでにSkypeのアプリはなくなっていますが、Windows 10環境下では名実ともに独立したアプリとしてのSkypeは役割を終えることになりそうですね。
2.Cortanaが手書き文字を認識
私たち日本のユーザーにとってはそもそも音声アシスタント「Cortana」にはまだご縁がない、という状況なのですが、そのCortanaがさらにレベルアップして、手書き文字を認識するようになりました。上の画像のように、手書きで予定などを入力するとCoratanaがリマインドしてくれるそうです。それ以外にもいろいろと賢くなっているようなんですが、まだ私たちはその土台となるCortanaそのものが使えてませんからねえ。
3.Edgeの機能改善
Edgeも着々とレベルアップしています。ビルド10565では上の画像のようにタブにマウスを近づけるとプレビューが表示されるようになるほか、「お気に入り」や「リーディングリスト」の同期も可能になっています。
3.UIの改善
Windows 10のタイトルバーは白ですが、ビルド10565では使用している「テーマ」に合わせてタイトルバーがカラフルになります。一般ユーザーにとってはこの変化が一番わかりやすいというか、旧来のWindowsのイメージに近づく感じがして好感をもつ人が多いんじゃないでしょうか。
この他、スタート画面のタイルレイアウトを調整するためのコンテクストメニュー(右クリックで出るメニュー)のUIが変わったとか、直近使ったプリンターがデフォルトのプリンターに設定されるなどの少変更もあります。ただ、全般に劇的な変化、ということではないようですね。
今回のビルド10565と11月に予定されている大規模なアップデート「Threshold 2」との関係は不明です。これらの新機能がどのくらい11月のアップデートに採用されるのかはわかっていません。しかし、ビルド10565は新機能が少なく、より現実的なバグフィックスなどにエネルギーが割かれているようなので、これらの機能が実装される日は近いと思われます。
2015年10月18日追記:
読者の方で実際にビルド10565をインストールされた方がおられ、このビルドでアプリをSDに保存することができるようになっていた、ということです。情報としては理解していたものの、実際に機能が追加されていることを確認できたのは私たちタブレットユーザーには非常にうれしいことですね。
4.引用元サイト
Gallery: Windows 10 Build 10565 Screenshots:Microsoft News
Microsoft previews Windows 10 Skype integration and Cortana inking:THE VERGE
This is what’s new in Windows 10 build 10565:Neowin
コメント
タブレット運用でメモリの逼迫を考えてGoogle ChromeでなくEdgeを使っている身としては、お気に入り同期はありがたいですね
コルタナやスカイプの統合などを経て最終的にどれだけシンプル・軽量路線を続けられるかが目下の関心事です
こんにちは、コメントありがとうございます。私の方はいまだにEdgeをなかなか使えてないんですよね。日頃つかっているブラウザーのほうがなんといっても使いやすいのは事実ですし。あと、はやくプラグインが増えて欲しい(というか今全然ないし)です。ちなみに私はOperaなんですけど、タブを開き過ぎるとAtom機では苦しいです。
10565にアップデートしてみた
アプリ保存先にSDCard選べるようになってるね
トシさん、こんにちは、コメントありがとうございます。InsiderPreviewを今でも追っておられるのですね。本来私もそうすべきなのですが、出来ておりません。アプリ保存先がSDを選べることがきちんと確認できたというのはいい情報なので、記事に加筆いたします。情報ありがとうございました。