DELLが15.6インチのハイエンド・ノートPC「XPS 15(9500)」を発売しました。一足先にデビューした13.3インチの「XPS 13」とよく似たデザインで、ゲーミングノートに匹敵する高性能マシンです。もちろん「XPS」なので、筐体品質や高級感も抜群です。
1.スペック
CPUには第10世代(Comet Lake-H)のCore i5とCore i7を搭載しますが、Core i7は6コア12スレッドのCore i7-10750Hと8コア16スレッドのCore i7-10875Hの2型番が設定されています。ノートPC用のCore i7もついに8コア16スレッドになったんですね…。ちなみに日本でCore i7-10875Hは、この製品よりも先に「MSI Creator 17」に搭載されることが発表されています。
また、XPS 15には外部GPUのGeForce GTX1650Ti搭載モデルもあります。ただし、BTO PCではなく、RAM/ストレージ容量も合わせ、下記のバリエーションモデルからの選択となります。
Core i5/外部GPUなし/RAM8GB/512GB SSD
Core i7-10750H/GTX1650Ti/RAM16GB/512GB SSD
Core i7-10750H/GTX1650Ti/RAM16GB/1TB SSD
Core i7-10875H/GTX1650Ti/RAM32GB/2TB SSD
要するにCore i5モデルのみGeForceの搭載がなく、Core i7モデルはすべてGeForceが搭載されます。また、Core i7-10875Hを搭載するモデルはRAM32GB/ストレージ2TBと、「超大容量」と言える構成です。
ディスプレイはXPS 13と同様にアスペクト比16:10です。一般的なノートPCのアスペクト比は16:9なので、少しだけ縦に長い形状です。また、解像度も2種類あり、1,920 × 1,200の非タッチ液晶はCore i5モデルとCore i7-10750Hモデルに設定があり、3,840 × 2,400(4K)のタッチ液晶はCore i7-10750HモデルとCore i7-10875Hモデルに設定されます。Core i7-10875H搭載モデルは4K液晶のみ、ということになります。
4KディスプレイのほうはAdobe RGB 100%およびDCI-P3 94%の色域に対応し、Dolby Vision HDRもサポートしますので、クリエイターの人の利用にも向きます。それと、これは全モデルですが、輝度が500nitと非常に明るいものになっています。
通信まわりではWi-Fi6(ax規格)に対応します。入出力ポートはThunderbolt 3を2つ搭載するなど高規格ですが、USBのポート形状はType-Cのみとなります。ただし、「USB-C to USB-A v3.0 & HDMI v2.0アダプター」が標準で付属します。そのため、潤沢とは言えないものの、入出力ポートが足りない、という場面は多くないでしょう。
バッテリーは2種類の容量があります。非タッチ液晶には56Whr、タッチ液晶(4K解像度)には86Whrのものが搭載され、この結果筐体重量に結構な差が出てしまっています。要は「4K液晶を選ぶと重くなる」ということです。
サイズは「強烈に小さい」ですね…。ディスプレイのアスペクト比の影響が大きいと思いますが、「横幅344 mmの15.6インチ」って史上初なんじゃないでしょうか。ただし、重量は軽いほうでも1.83 kgありますので、「15.6インチモバイルノート」とは言えないです。まあ、この製品を見たら無理しても外に持ち出していろんな人に見せびらかしたくなりますけどね。
2.筐体
正面から見たところです。XPS 13と同様、極度にベゼル幅が細くなっています。特に上部ベゼルがすごいですね。このベゼル幅を実現するために厚さ(高さ)2.25 mmサイズのカメラを採用しています。そのかわり顔認証には対応しません。
天板です。素材はCNC削り出しのアルミでアルマイト加工が、エッジ部分はダイヤモンドカット加工が施されています。質感は文句なしの水準でしょうね。筐体色は「プラチナ シルバー&ブラック」のみとなります。
キーボードです。横幅が非常に小さいこともあり、テンキーはありません。また、日本語配列と英語配列があり、好きな方を選べます(オプション料金はかかりません)。日本語・英語ともバックライトが装備されています。キーボード右上に電源ボタンがありますが、これは指紋センサーも兼ねます。パームレストの素材はXPS 13と同じカーボンファイバーです。
また、この製品はクアッドスピーカーを搭載しているのですが、スピーカーの位置が判然としません。キーボード面の両サイドにあるようにも見えますし、側面にスピーカーらしきスリットもあるんです。
左右の側面です。かなりの薄型ですし、側面も立体的な造形になっていますので、ポートはそんなにたくさん配置できないんでしょうね。それと、スピーカーらしきスリットも見えます。
3.価格など
DELL XPS 15(9500)はDELL公式サイトで販売中で、5月16日現在の価格は165,983円(税込み182,581円)から、となっています。ちなみに最上位のCore i7-10875H搭載モデルは290,483円(税込み319,531円)です(いずれもセールで17%OFFの価格になっています)。30万円を越えるというのはさすがに高価ではありますが、スペック表の数値だけ見ても高価な理由がよく理解できますね、この製品の場合。
XPSシリーズは筐体の美しさが魅力でもあります。デザイン面ではいい意味でXPS 13がそのまま大きくなった感じですし、コンパクトさも特筆すべき水準です。システムスペックの高さは言うまでもありません。予算が確保できたらぜひ購入したい製品ですね!
コメント
XPS 15(9500)は顔認証に対応しています。
DELLはXPS13の新モデルから顔認証と指紋認証の生体認証に対応させています。
スピーカーの位置もわからないとのことですが、キーボードの
両横側にあり、両側面にツイーターがあります。計4スピーカー。
実機レビューでない場合、紹介記事とはいえ、重要なポイントを
書く場合はちゃんと調べて書いて下さい。