DELLが13.4インチノート「XPS 13(9315)」を発売しました。XPS 13と言えば、「タッチパッドが見えない」ニューモデル「XPS 13 Plus」が発売されたばかりですが、今回ご紹介するのは(Plusがつかない、従来モデルの後継と言える)XPS 13です。タッチパッドも「見えます」。
しかし、新しいXPS 13、CPUが新しくなっただけでなく、筐体も内部の仕様も一新されています!
1.XPS 13(9315)スペック
スペック表
XPS 13(9315) | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | Intel Core i5-1230U/Core i7-1250U |
外部GPU | なし |
RAM | 16GB(LPDDR5-5200MHz) |
ストレージ | 512GB/1TB NVMe SSD |
ディスプレイ | 13.4インチ(1,920 × 1,200) 13.4インチ(1,920 × 1,200)タッチ 13.4インチ(3,840 × 2,400)タッチ |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4) × 2、オーディオジャック、(nanoSIMスロット) |
カメラ | Webカメラ(720p/400p)顔認証対応可 |
バッテリー | 51Whr |
サイズ | 295.4 x 199.4 x 13.99 mm |
重量 | 1.17 kg |
コメント
CPUは第12世代(Alder Lake)のCore i5-1230U/Core i7-1250Uです。実はこの型番を搭載する製品をウインタブでご紹介するのは初めてです。型番末尾UというのはAlder-Lakeの省電力タイプです。末尾Uの型番だと、Core i5-1235UやCore i7-1255Uが搭載されるケースが多いのですが、それらとはPBP(プロセッサー・ベース・パワー)が異なります。Core i5-1235UやCore i7-1255Uは15W、Core i5-1230UとCore i7-1250Uは9Wです。第12世代CPUのグルーピングとしてはどちらも省電力タイプ、ということになりますが、XPS 13に搭載されるのは「より省電力性が高く、その分パフォーマンスが若干低いもの」と考えていいでしょう。
ちなみにXPS 13 Plusにはよりパフォーマンスの高い(PBP28W)「末尾P」のCore i5-1240P/Core i7-1260Pが搭載されています。
RAMは16GBで、なんと「4GB×4」です。デュアルチャネルを越えたクアッドチャネルか!と思ったのですが、Core i5-1230U/Core i7-1250Uとも最大メモリチャネル数は2なので、内部的にはデュアルチャネルという扱いになっていると思われ、薄型化を進めていった関係で、スペース効率を上げるためにこのような仕様になったのかもしれません。
SSDは512GBと1TBを選択可能です。従来モデルもそうでしたが、XPS 13にはRAM8GBとか256GB SSDといった下位構成は存在しません。
ディスプレイは3種類選べます。全て13.4インチで1,920 × 1,200のタッチ非対応、1,920 × 1,200のタッチ対応、そして4K(3,840 × 2,400)のタッチ対応ですね。XPS 13は「フレームレス」を謳う超ナローベゼルの筐体になっていますので、奮発して4Kディスプレイにしたいところです。
入出力ポートは「相変わらず厳しい」と思います。USB Type-C(Thunderbolt 4)が2つだけで、イヤホンジャックすらありません。また、従来モデルにはあったmicroSDカードリーダーも廃止されています。さらに、この製品にはDC-INジャックもないので、本体への充電もUSB Type-Cポートで行います。…どうなんですかねー。ただし、「USB-C -USB-A 3.0アダプター」および「USB-C -3.5mmヘッドセットアダプター」が付属します。
サイズは従来モデルから変わりました。
ニューモデル(9315):295.4 × 199.4 × 13.99 mm/1.17 kg(最小重量)
従来モデル(9310):295.7 × 198.7 × 14.8 mm / 1.2-1.27 kg
従来モデルも「ギリギリまで小さい」筐体だったので、タテ・ヨコサイズはあまり変わっていませんが、より薄く、軽くなりました。
2.XPS 13(9315)筐体
XPS 13は従来モデル、いや、ずっと前からモバイルノートとしては「世界で最も美しい製品のひとつ」だと思っています。新しいXPS 13でもそれは踏襲されていて、ご覧の通り強烈に細いベゼル幅になっています。しかし、ベゼルが細いと、筐体デザイン全体が美しく見えてしまいますよね。
天板は「いつものDELL」ですね。中央にロゴマークがあるだけのシンプルなものです。筐体素材はCNC加工のアルミで、従来モデルの流れから、非常に質感の高いものになっていると思います。
キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、XPS 13は日本語配列と英語配列を選べます。従来モデルまでに採用されていたカーボンやグラスファイバー素材は使われていないようですね。それと、XPS 13 Plusでは「タッチパッドとパームレストがシームレス」という、独創的なデザインでしたが、XPS 13では「普通」のデザインです。
筐体色も大きく変わりました。これまで掲載してきた薄いブルーの筐体は「スカイ」という色で、ほかに「アンバー」が選べます。
側面と入出力ポートの配置です。「世界一シンプル」な見た目かもしれません…。
3.XPS 13(9315)価格など
DELL XPS 13(9315)はDELL公式サイトで販売中で、6月21日現在の価格は税込み214,980円から、となっています。DELLはクーポン割引が常態化しており、XPSシリーズもおおよそ17%-23%くらいの割引率になっていることが多いのですが、新しいXPS 13はまだクーポン対象になっていません。ただ、XPS 13 Plusのほうはすでにクーポン対象になっていますので、近いうちにXPS 13も割引価格で購入できるようになると思います。
個人的に「ここはちょっと…」と感じるのは入出力ポートの構成ですね。それ以外はスペック、デザインとも素晴らしく、ウインタブ読者のメインPCにふさわしい製品だと思います。
4.関連リンク
XPS 13 ノートパソコン:DELL