DELLがRyzen 5 5625U/Ryzen 7 5825Uを搭載するノートPCを発売しました。Inspiron 14、Inspiron 14 2-in-1、Inspiron 16、そしてビジネス向け(法人向け)のVostro 5625なのですが、この記事ではまずInspiron 16をご紹介します。
1.Inspiron 16 スペック
スペック表
Inspiron 16 | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | AMD Ryzen 5 5625U / Ryzen 7 5825U |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB |
ストレージ | 256GB/512GB SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 16インチ(1,920 x 1,200) |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB3.2 Gen2 Type-C(映像出力対応)、USB 3.2 Gen1 × 2、HDMI、オーディオジャック、SDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(1080p) |
バッテリー | 54 Wh |
サイズ | 356.78 x 251.90 x 15.67-18.30 mm |
重量 | 1.87 kg |
バリエーションモデル
・Ryzen 5/8GB/256GB
・Ryzen 7/8GB/512GB
・Ryzen 7/16GB/512GB
コメント
既存のモデルに「Inspiron 16 Plus」という製品が存在しますが、こちらはIntel Coreプロセッサー搭載で外部GPU搭載モデルもあり、ディスプレイ解像度も高く、さらに筐体も異なりますので、「名前は似ているが別物」と考えるほうがいいです。この記事ではPlusについては触れません。
Plusがつかない、今回発表のモデルは、言ってしまえば「スタンダードなスタンダードノート」です。で、CPUのRyzen 5 5625UとRyzen 7 5825Uですが、AMD公式サイトには製品紹介ページができているものの、詳細の情報が十分にはわかりません。既存のRyzen 5 5600UおよびRyzen 7 5800Uとの相違点は少なく、AMD公式サイトを確認した限り「クロックスピードが少し(0.1GHz)上がった」「対応するPCI Expressバージョンが3.0から4.0に上がった」という点くらいですね。
AMD公式サイトの製品紹介ページはこちらです
Ryzen 5 5600U
Ryzen 5 5625U
Ryzen 7 5800U
Ryzen 7 5825U
Ryzen 5 5625U/Ryzen 7 5825Uとも、非常に高いパフォーマンスが期待できます(既存のRyzen 5 5600U/Ryzen 7 5800Uも非常に高性能ですし)が、組み合わされるRAM容量は基本的に8GBで、Ryzen 7選択時のみ16GBの設定があります。私も現在RAM8GBのPCを毎日使っていて、特に不自由は感じていませんが、CPU性能が高いだけに、Ryzen 5モデルでもRAM16GBの選択肢が欲しかったところです。また、SSDもRyzen 5モデルは256GBのみとなります。
ディスプレイは16インチで1,920 × 1,200(WUXGA)解像度、アスペクト比(画面の縦横比)はここのところ流行の16:10です。また、IPSという表記はありませんでしたがWVA(Wide View Angleの略)と書かれていましたので、少なくとも視野角の狭いTN液晶ではないと思われます(たぶんIPS相当でしょう)。
通信まわりではWi-Fi6に対応し、入出力ポートの構成は16インチ(15.6インチ)のスタンダードノートとしては標準的です。また、サイズはディスプレイのアスペクト比を反映して横幅は小さめ、奥行き(短辺)はやや大きめです。重量1.87 kgというのも特に軽量という感じではありません。
2.Inspiron 16 筐体
ディスプレイ面はベゼルが細くなっていますが、同じDELLのXPSシリーズのように極細という感じではありません。むしろ2022年のノートPCとしては標準的くらいの太さですね。
天板です。筐体素材(カバー素材)はアルミで、「すべての塗装パーツに低VOC水性塗料を使用し、ヒンジ キャップには再生可能資源由来のバイオベース素材を使用」ということで、環境に配慮したものになっています。
キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「日本語 バックライト キーボード」となります。16インチと大きめのサイズですがテンキーはつきません。また、キーボード面の両側にWaves MaxxAudio Pro対応のスピーカーが装備されています。そう言えばもう2年くらいDELLのPCを実機レビューしていませんので、Waves MaxxAudio Proのなんたるかも説明するのが難しいです…。
筐体色は「ペブルグリーン(上の画像)」と「プラチナシルバー(下の画像)」が設定されています。グリーンのほうも割と落ち着いた色味に見えますので、ビジネスシーンでも違和感はなさそうです。
それと、この画像を見ていただくと、この製品が「リフトアップヒンジ構造(ヒンジ開口時にキーボード面に適度な角度がつく構造)」になっているのがわかります。最近のInspironシリーズはこの構造になっているものが多いですね。
側面と入出力ポートの配置です。フルサイズのSDカードリーダーがついているのがうれしいところです。
3.Inspiron 16 価格など
DELL Inspiron 16はDELL公式サイトで販売中で、2月9日現在の価格は税込み75,984円から、となっています。なお、この価格は20%OFFのセール価格です。
個人的にはせっかく高性能なCPUを搭載しているのでRAM16GBモデルに魅力を感じますが、最低価格の75,984円のモデルでもRyzen 5/RAM8GB/256GB SSDという構成なので、お仕事用や学習用として十分なスペックになっているとは思います。
4.関連リンク
【個人向け】お買い得・お役立ち情報:DELL公式サイト
Inspiron 16 5625(2022年2月8日発売):DELL公式サイト