Intel CPUの世代が新しくなるといち早く搭載モデルをリリースするDELLが、やはり大手メーカーとしてはトップレベルのスピードで第11世代(Tiger Lake)搭載のニューモデルを発売しました。Tiger Lake搭載モデルは複数機種が同時発売されましたが、今回は13.3インチのコンバーチブル2 in 1「Inspiron 13 7300 2-in-1(7306)」をご紹介します。
当初「CPUが換装されただけ」かと思ったのですが、筐体も新しくなり、コストパフォーマンスも非常に高くなっていました!
1.スペック
Inspiron 13 7300 2-in-1(7306) | |
OS | Windows 10 Home/Pro |
CPU | Intel Core i5-1135G7/Core i7-1165G7 |
外部GPU | なし |
RAM | 8GB/16GB |
ストレージ | 512GB M.2 PCIe NVMe SSD |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ |
13.3インチ(1,920 x 1,080)タッチ 13.3インチ(3,840 × 2,160)タッチ |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)、USB 3.2 Gen1、HDMI、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | Webカメラ(720p)顔認証対応 |
バッテリー | 60Whr |
サイズ | 305.19 × 206.4 × 15.94-16.74 mm |
重量 | 1.274 kg |
現在のDELLノートはゲーミングのALIENWAREを除き、注文時のカスタマイズがほとんどできなくなっています。Inspiron 13 7000 2-in-1もカスタマイズができるのはOSのバージョンのみで、Home版とPro版を選べます(あと、Officeなどのソフトウェアの有無も選択可能です)。
CPUは第11世代のCore i5/Core i7で、型番を確認すると、それぞれ1135G7、1165G7になっていますので、内蔵GPUもIris Xeが搭載されています。第10世代よりも確実にパフォーマンスが向上していると思いますが、特にIris Xeによるグラフィック性能の向上には期待できそうです。Tiger Lake(第11世代CPUの開発コードネーム)はまだウインタブで実機レビューをしていませんが、はやく実力の程を試してみたいものです。
CPU/RAM/ストレージ、そしてディスプレイの構成は下記の2つだけです。
Core i5/8GB/512GB/FHD
Core i7/16GB/512GB/4K
このように、Core i5モデルも十分に高い構成ですが、Core i7のほうはすごいですね。ディスプレイが「標準で4K」です。また、Inspiron 13 7000 2-in-1のディスプレイはFHD、4KともsRGB100%の発色品質になっています。また、コンバーチブル2 in 1なので当然タッチ対応しますし、4,096段階の筆圧(Microsoft Pen Protocol 2.0)に対応するペン入力も可能、さらにペンは標準で付属します。こうなると「お値段が心配」になりますけど、大丈夫、心配いりません(価格は後ほど…)。
通信、入出力ポートもリニューアルされています。Wi-Fi6(ax規格)に対応し、Thunderboltも「4」となりました。ただし、従来モデルでは独立して装備されていたDC-INがなくなり、Thunderbolt(USB Type-C)給電となりました。この製品はもともと入出力ポートの数が少なく、DC-INがなくなってしまったことにより、さらに周辺機器の接続余地が小さくなってしまった点には注意が必要です。
また、Webカメラも「IR」という記載になっていましたので顔認証対応ですね。
筐体サイズは小さくなりました。後述しますが見た目は従来モデルからほとんど変わっていないように見えるものの、奥行きが1センチ近く小さくなり、さらに重量も従来モデルの1.39-1.4 kgから1.275 kgに軽量化されています。13.3インチのコンバーチブル2 in 1で1.3 kgを切っているのは十分に軽量な部類と言えます。
2.筐体
すみません、この製品普通のアングル(クラムシェル形態)の画像がありませんでした。筐体色は「エレメントブラック」で、DELLでは割と数少ない黒い筐体になっています。このあたり、従来モデルから大きな変化がないように思われます。
天板です。筐体素材はアルミニウムです。この画像を見て気づいたのですが、ヒンジ部分のデザインが変更になっています。ただ、これでもまだ従来モデルとの違いがわかりにくいですね。
この画像を見ると、「リフトアップヒンジ構造」になっているのがわかります。この構造を採用したので奥行きのサイズが小さくなったんでしょう。
入出力ポートは「1.MicroSDカードリーダー、2.オーディオジャック、3.USB 3.2 Gen1 Type-A、4.HDMI、5.Thunderbolt 4(電源供給およびDisplayPort対応)」です。スペック説明のところでも書きましたが、ポートの数はちょっと足りないですね。
キーボードです。日本仕様では日本語配列のバックライト付き、となります。また、スタイラスペンはキーボード面上部に収納されるようになっています。Surface Pro Xとよく似た配置です(Inspironは従来モデルからこの構造を採用しています)。
3.価格など
DELL Inspiron 13 7300 2-in-1(7306)はDELL公式サイトで販売中で、10月11日現在の価格はCore i5モデルが99,984円(税込み109,982円)、Core i7モデルが125,584円(税込み138,142円)となっています(いずれも20%OFFのセール価格)。Core i5モデルの価格もリーズナブルと感じますが、Core i7モデルの価格が非常に安いですね。第11世代のCore i7というだけでなく、16GBのRAM、512GBのSSD、そして4Kディスプレイを搭載してこの価格ですから。
さらに、スタイラスペンが付属する、というのも大きいです。他社でMPP2.0(Microsoft Pen Protocol)に対応する純正ペンは1万円前後します。
同時に第11世代CPU搭載モデルが発売されたXPS 13は、「やっぱりDELLの看板」だと思いますが、個人的にはこのInspironも(スペック面、デザイン面、価格面とも)素晴らしいと思います。特に絵描きさんならこっち!なんじゃないでしょうか。
コメント
数値上のスペックはすばらしいけど、ペンホルダーの左右に見えているのが吸排気口だとすると排熱は大丈夫なんだろうか?11世代 Core i7 は intel がMX250以上のゲーミング性能が有るって宣伝しているけど、内部GPUはターボ時1.3GHzで駆動するものの、通常時0.4Ghzでしか動作しない。100%は無理にしてもどの程度性能が発揮できるのか判らないと手がでない。あと、i5 版をそのまま i7 に換装したようなバリエーションが欲しかった。4Kは普段使いするにはオーバースペックになる気がする。