DELLがゲーミングノート「G15(5530)」を発売しました。従来モデルはIntel版(5520)とAMD版(5525)がありましたが、ニューモデルは3月24日現在、Intel版のみとなっています。また、この製品に先立って「G16(16インチサイズ)」というニューモデルの紹介記事を掲載していますが、「G15の上位モデルがG16に移行した」ように感じられます。
G16の紹介記事はこちらです
DELL G16(7630)- 第13世代Core i7/Core i7とGeForce RTX40シリーズを搭載する16インチゲーミングノート
1.DELL G15 スペック
スペック表
G15(5530) | |
OS | Windows 11 Home/Pro |
CPU | Intel Core i7-13650HX |
外部GPU | NVIDIA GeForce RTX3050/RTX4050/RTX4060 Laptop GPU |
RAM | 16GB(DDR5, 4800 MHz) |
ストレージ | 512GB/1TB SSD(PCIe NVMe) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6インチ(1,920 x 1,080)120Hz/165Hz |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.2 |
入出力 | USB3.2 Gen2 Type-C、USB3.2 Gen1 ×3、HDMI、オーディオジャック、LAN(RJ45) |
カメラ | Webカメラ(HD) |
バッテリー | 56Wh/86Wh |
サイズ | 357.26 × 274.5 × 26.9 mm |
重量 | 2.65 kg |
バリエーションモデル
・RTX3050/512GB
・RTX4050/512GB
・RTX4060/512GB
・RTX4060/1TB
※左からGPU/SSD
コメント
CPUは全モデル第13世代(Raptor Lake)のCore i7-13650HXです。型番末尾HXはPBP(TDP)が55Wと大きく、パフォーマンスも型番末尾HのCore i7よりも高くなっています。ただし、Passmarkが公表しているベンチマークスコアでは、2023年のゲーミングノートに最もよく搭載されるであろうCore i7-13700Hとそれほど大きな差はありません(13650HXのほうが高いことは高いです)。
GPUは既存型番のGeForce RTX3050が残され、新型番ではRTX4050とRTX4060が選べます。従来のG15はRTX3050/RTX3060/RTX3070Tiが設定されていましたが、ニューモデルではRTX4070は選べません。同時発売のG16のみRTX4070を選べます。
RAMは全モデル16GBで、SSDはRTX4060搭載モデルで1TBを選べるほかはすべて512GBです。DELLは詳細なマニュアルをWebで公開しており、RAMとSSDの増設・換装手順も説明されていますので、ある程度の経験のある人ならDIYで増設・換装ができると思います。
ディスプレイは15.6インチのFHD(1,920 × 1,080)、リフレッシュレートは下位モデル(RTX3050モデルとRTX4050モデルの一部)が120Hz、他は165Hzです。従来のG15には2,560 × 1,440解像度でリフレッシュレート240Hzという仕様もありましたが、ニューモデルではなくなりました。代わりに、といいますか、G16のディスプレイ解像度が2,560 × 1,600のみ(リフレッシュレート165Hz)となっています。
2.DELL G15 筐体
G15の筐体は従来モデルからあまり大きくは変わっておらず、筐体サイズもほぼ同じです(奥行きが2 mmほど大きくなった程度です)。また、ディスプレイのアスペクト比もG16が16:10になったのに対し、G15は従来通り16:9です。
背面の、この画像ではブルーになっている部分の形状が少し変わりました。
この画像は先日実機レビューをした従来モデルの画像ですが、筐体後部のデザインが少し変わっているのがわかると思います。
キーボードです。この画像は「英語 4-ゾーン RGB バックライト キーボード (テンキー と Gキー 付)」になっていますが、標準だと「日本語 ホワイトバックライト キーボード (テンキー付、Gキーなし)」となります。つまり、英語配列を選ぶとキーボードバックライトがカラフルになり、ボタン1つでゲームに最適化されたモードに切り替えることができる「Gキー」がつきます。ただし、英語配列は有料オプションで、「プラス2,640円」がかかります。
筐体色はこれまで掲載してきた「クォンタム ホワイト」のほか「ダークグレー」があります。ただし、全モデルで好きな色を選べるわけではなく、下位モデルはダークグレーのみとなります。
側面と入出力ポートの配置です。従来のG15とほぼ同じ配置ですが、従来モデルの一部に設定があったThunderbolt 4はなくなり、USB Type-Cポートの規格がすべてUSB3.2 Gen2規格となりました。
3.DELL G15 価格など
DELL G15はDELL公式サイトで販売中で、3月24日現在の価格は税込み159,980円からです。ただし、最低価格のモデルはGPUが既存型番のRTX3050です。RTX40シリーズを搭載するモデルの最低価格は税込み199,980円ですが、「なぜか」RTX4050搭載モデルよりもRTX4060搭載モデルのほうが安いんですよね(CPU/RAM/SSDの仕様は同じ)。つまり「第13世代Core i7/RTX4060/RAM16GB/512GB SSD/165Hzディスプレイ」で199,980円です。このモデルだけ飛びぬけて割安です。他社の最新モデルと比較しても明らかに安いと思います…。
記事中でご説明した通り、従来モデルにあった上位スペック(RTX3070Ti、240Hzディスプレイなど)がなくなり、上位モデルと言えるG16が登場したことにより、実質的にわかりやすく、選択肢が増えた格好になったと思います。