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ASUS VivoBook S15 M533IA(AMD, 2020年モデル)の実機レビュー

ASUS VivoBook S15 M533IA
こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。9月10日に発売されたASUSの15.6インチノート「VivoBook S15 M533IA」をいち早く実機レビューさせていただきます。先にレビュー記事を掲載した「ASUS ZenBook 14 UM425IA」と一緒にASUSからお借りしておりました。

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ウインタブ的には15.6インチと言えば「半据え置き型のスタンダードノート」となるのですが、VivoBook S15は「重い感じ」がまったくない、「軽快で元気な」ノートPCです。

1.スペック

  VivoBook S15 M533IA
OS Windows 10 Home
CPU AMD Ryzen 7 4700U
外部GPU なし
RAM 8GB / 16GB DDR4-3200
ストレージ 512GB / 1TB SSD(PCIe 3.0 x2)
光学ドライブ なし
ディスプレイ 15.6インチ(1,920 × 1,080)
ネットワーク 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.0
入出力 USB3.1 Gen1 Type-C、USB3.0、USB2.0 × 2、HDMI、オーディオジャック、microSDカードリーダー
カメラ Webカメラ(92万画素)
バッテリー 50 Wh(10.7時間)
サイズ 359.8 × 233.8 × 16.1 mm
重量 1.8 kg

先にレビュー記事を掲載したZenBook 14 UM425IAと同じく、VivoBook S15もAMD CPUを搭載します。それも第3世代のRyzen 7のみが設定される「高性能マシン」です。RAMとストレージはそれぞれ2種類の容量がありますが、具体的に設定されているバリエーションモデルは下記のとおりです。

●RAM8GB/512GB SSD/WPS Office
●RAM16GB/1TB SSD/WPS Office
●RAM16GB/1TB SSD/Office Home&Business

うーん、個人的にはストレージは512GBでも十分すぎるくらいだと思っていますが、この製品はCPU性能が非常に高いのでRAMは16GBのほうがいいかな、なんて思ったり…。ASUSはBTO(Build to Orderの略ですが、実際の運用としては注文時に構成のカスタマイズが可能な販売体制を指します)には対応していないので、上記の3種類から選ぶことになります。

ディスプレイは15.6インチのFHD(1,920 × 1,080)解像度で、「IPS」という表記はありませんが、視野角の広い「IPS相当」の液晶であると考えて結構です。また、タッチ対応ではありません。

通信まわりではもちろんWi-Fi6(ax規格)に対応しています。入出力ポートはUSBが合計で4つ、HDMIにmicroSDカードリーダーを備えており、15.6インチノートとしては十分な水準かと思います。ただし、有線LANポートは装備されておらず、ZenBook 14 UM425IAのように変換アダプターも同梱されていません。このあたり、ビジネスを強く意識したZenBookとの方向性の違いが感じられます。また、Webカメラも顔認証には対応せず、生体認証系は指紋センサーのみとなります。

サイズは15.6インチノートとしては「2020年なら割と標準的」なタテ・ヨコサイズで、薄型に仕上がっています。また重量も1.8 kgに抑えられていますので、モバイルノートとして毎日持ち歩くのは少し厳しいと思いますが、必要に応じて外に持ち出すくらいなら問題ないと思います。

ASUS VivoBook S15 M533IA システム情報
ASUS VivoBook S15 M533IA ストレージ情報
レビュー機のシステム構成です。スペック表上の上位モデルで「Ryzen 7/RAM16GB/1TB SSD」という構成でした。

2.筐体

ASUS VivoBook S15 M533IA 同梱物
同梱物です。ペーパー類が割と多めですね。左上のOfficeのライセンスカード(プロダクトキーが入っているもの)はOfficeモデルのみに付属します。あとは取扱説明書、保証書、「必ず初めにお読みください(サポートの電話番号などが記載されている一枚もの)」、MyASUSの案内、そしてACアダプターが入っていました。

ACアダプターは15.6インチノート用としてはかなりコンパクトで、実測重量もわずかに150 gと軽量です。

ASUS VivoBook S15 M533IA 同梱物
で、「茶色い封筒」の中身なんですけど、このようにオリジナルキャラクターのカードが入っていました。これで天板を賑やかに!ということなんでしょうか。ただし、これらは「カード」でして、「シール」ではありません。

ASUS VivoBook S15 M533IA 天板
天板です。VivoBook S15はとてもカラフルな4色展開なのですが、今回のレビュー機は「ドリーミーホワイト」という色で、一見「ただの白」ですが、「パール仕様」になっています。角度を変えると少しピンクっぽい色が現れます。

ASUS VivoBook S15 M533IA 天板
筐体は金属ですが、天板の手触りは金属っぽくないというか、「ホーローっぽい」感じでした。なめらかな触感で、質感が高くて気持ちいいと思いました。

ASUS VivoBook S15 M533IA 天板
この画像、わかりにくくて申し訳ありませんが、少しピンクっぽく見えるように角度を変えてみました。そんなに派手に色が変わるわけでもなく、「ほんのり」色が変わって見えます。

ASUS VivoBook S15 M533IA カラバリ
VivoBook S15のカラーバリエーションです。左上から「ドリーミーホワイト(レビュー機の色です)」その横が「ガイアグリーン」、左下が「インディーブラック」そして右下が「リゾルトレッド」です。ノートPCとしてはずいぶん元気のいいカラーだと思います。

ASUS VivoBook S15 M533IA 底面
底面です。通気口とスピーカーがあるのみ。この製品のスピーカーもZenBook 14 UM425IAと同じくharman/kardonです。

ASUS VivoBook S15 M533IA 左側面
左側面です。画像左からDC-IN、HDMI、USB 3.0、USB Type-C、イヤホンジャックがあります。

ASUS VivoBook S15 M533IA 背面
背面には特にポート類やボタン類はありません。この状態だと通気口も見えず、シンプルで美しい外観になっています。

ASUS VivoBook S15 M533IA 右側面
右側面です。画像左からLEDインジケーター、microSDカードリーダー、USB 2.0 × 2です。ポートの数、特にUSBポートに関しては十分に確保されていると思います。SDカードリーダーはできればmicro規格ではなくフル規格にしてほしかったですね。

ASUS VivoBook S15 M533IA 前面
前面です。こちらにはポート類やボタン類はありません。

ASUS VivoBook S15 M533IA 前面
これも前面ですが、中央にヒンジ開口用の窪みがあります。また、エッジ部分がダイヤモンドカット加工されているのもわかると思います。

ASUS VivoBook S15 M533IA キーボード

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キーボードです。最近の15.6インチノートではテンキーを省くものが増えていますが、VivoBook S15にはテンキーが装備されています。メーカー公称値でキーピッチは18.7 mm、キーストロークは1.4 mmとのこと。これはアルファベットキーの数値と思われますが、ほぼ標準的と言えるキーピッチが確保されています。一方でテンキー部分はキートップのサイズがやや小さめで、加減乗除キーが上部に集められた、少し特殊な配置になっています。

それと、この製品は顔認証に対応せず、かわりにタッチパッド内に指紋センサーが装備されています。

ASUS VivoBook S15 M533IA キーボード
VivoBook S15のセールスポイントのひとつがこれ、「ENTERキーの色」です。正確にはキートップ側面とキー印字なのですが、「イエロー」に塗られています。好き嫌いはあると思いますが、この製品の「元気の良さ」を象徴するデザインと言えるでしょう。

ASUS VivoBook S15 M533IA キーボード
この画像だとキートップはフラットに見えますが、メーカーによれば「キートップ中央に0.15 mmの窪み」があるとのこと。また、バックライトも装備されていて、明るさを3段階に調整できます。

ASUS VivoBook S15 M533IA 正面
正面から。パソコンのレビューでは「本質的な評価にあまり関係ない」のですが、壁紙がすごくキレイです。VivoBook S15のイメージにピッタリ、というかイメージを決定しているというか、そんな感じで目を引きます。もちろん壁紙なんて交換してしまえばそれでおしまいではあるのですが、私はこの壁紙を見ていて飽きませんでしたね。

左右のベゼル幅は5.6 mm、上部ベゼルは10.5 mmと十分に細く、前面の画面占有率は86%に達します。ZenBook 14 UM425IAには及びませんが、スタンダードノートとしてはとてもスタイリッシュに見え、画面への没入感も高くなっています。

ASUS VivoBook S15 M533IA ディスプレイ
VivoBook S15のディスプレイは「ノングレア(非光沢)」タイプです。この画像はできるだけ映り込みやすいような角度で撮影したのですが、映り込みがほとんど気になりません。

ASUS VivoBook S15 M533IA 横から
ヒンジを最大開口したところです。この製品は「エルゴリフトヒンジ」ではないですね。ヒンジを開口してもキーボード面の角度は変わりません。しかし、筐体後部のゴム足がやや高くなっているため、このアングルから見ると若干筐体後部のほうが高くなっているのがわかります。

一通り筐体を確認してみました。VivoBook S15は軽快なイメージの15.6インチノートに仕上がっていると思います。筐体色にも個性がありますので、「高級」というイメージではありませんが「高質感」であるのは間違いありません。特に天板の手触りが非常になめらかで気持ちがよく、キーボード面もしっかりした作りになっていると思います。目立ちませんがエッジ部分のダイヤモンドカット加工も質感に寄与していると思います。

3.使用感

ディスプレイ

VivoBook S15のディスプレイは15.6インチのFHD解像度、ノングレアタイプです。実機を確認したところ視野角が広く、IPS相当の液晶が使われていると思います。

いつものようにブラウザーのEdgeを開き、Bingで「花」を画像検索して、手持ちのディスプレイ(23インチIPS液晶、FHD解像度、ノングレアタイプと14インチIPS液晶、FHD解像度、グレアタイプ)、それと、同時にお借りしていたZenBook 14 UM425IAと比較してみました。特に同時発売となるZenBook 14との比較が興味深いところです。

結論として、VivoBook S15のディスプレイは発色がよく、製品価格から見ても十分満足できる品質と評価できるものの、ZenBook 14とは同一品質ではなく、やや劣ると思いました。具体的には原色(真っ赤なバラなど)がZenBookよりも少しくすんで見えます。一方、手持ちの23インチディスプレイとの比較では優位というか、美しいと感じました。また、グレアタイプの液晶と比較してしまうと見劣りします。

グレア液晶>ZenBook 14 UM425IA>レビュー機>23インチディスプレイ

という感じで、割と順位付けが容易でした。しかしねえ、私は視力が悪いこともあり、こうやって複数の機種を横に並べて同じ画像を表示し、ガン見して初めて違いがわかる、というくらいの差で、仮にVivoBook S15を単体で使ってみたら、「お、これ100点満点!」って言っちゃうようなレベルなんですよね。

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キーボード

ASUS VivoBook S15 M533IA キーボード

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筐体説明のところでも書かせていただきましたが、VivoBook S15のキーボードはテンキー付きで、キーピッチは18.7 mm、キーストロークは1.4 mmと開示されています。テンキー部分はそれよりも狭く、キートップのサイズも小さめですが、使用感を大きく損なうとは思いませんでした。ただ、私の場合、アルファベットキーはブラインドでタイピングしますが、テンキーを使う場合は目視しながらになりますので、テンキー入力が非常に多く、いつもブラインドで入力している人とは少し感覚が異なると思われます。

また、この製品のテンキーは加減乗除キーが上部に集められているという点と、Enterキーが非常に小さいという特徴があります。目視で入力する場合は問題ありませんが、ブラインドで入力する場合は慣れが必要でしょう。

打鍵感ですが、押下圧が一般的なモバイルノートよりはやや大きく(重く)感じます。ここはお好みの問題だと思いますが、個人的にはこのくらいの重さは好みですね。打鍵音はかなり小さめです。静音タイプといっていいくらいですね。パチパチという感じではなく、少しこもった打鍵音がします。静かな場所でも周囲に気を使うことなく打鍵できるのではないでしょうか。

また、ブラインドで入力する場合は使用感に大きな影響はないと思いますが、RNTERキーの側面がイエローになっているのはいいですね!なんとなく元気が出る感じです。VivoBookの個性を演出するギミックとしては大成功と言えるでしょう。それと、PCのキーボード入力に慣れていない人だと、ENTERキーだけ色が違う、というのは入力の手助けになってくれると思います。

スピーカー

VivoBook S15のスピーカーは底面に2つ、ステレオスピーカーが搭載されています。「素の音質」が高く、そのままでもPC用のスピーカーとしてはバランスのいい音を聞かせてくれます。よくありがちな「薄っぺらい、いかにも安物というか実用品レベル」の音質ではありません。

ASUS VivoBook S15 M533IA

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また、Audio Wizardという、「かなり高度」なアプリがインストールされています。このアプリはZenBook 14 UM425IAには入っていませんでした。「10のバンド」で音質をコントロールできるのですが、正直「使い方をきっちり理解できない」くらいに複雑です。ただし、視覚的にはわかりやすいと思うので、短期間の試用でも「見たまま、手探り」で好みの音質を探していけますね。

素の音質が悪くない、と書きましたが、それでもPCスピーカーにありがちな、低音が弱く、中高音が強調される傾向にはありますので、Audio Wizardで調整してやると、さらに満足感が高まります。

また、一緒にレビューしていたZenBook 14 UM425IAとの比較では、筐体サイズが15.6インチと大きいことと、Audio WizardがVivoBook S15のみにインストールされていたことで、VivoBook S15のほうがより高い品質になっていると思いました。

バッテリー

いつものように、ビジネス用としてはごくライトな利用をしてみて、バッテリー消費を測定しました。

●ディスプレイ輝度を100%に設定し、画像加工ソフトGIMPで簡単な画像加工(約20分)
●ディスプレイ輝度を70%に設定し、ブラウザーでYouTubeの音楽を鑑賞。ボリュームは30%から50%のあいだで数回変更した(約20分)
●ディスプレイ輝度を70%に設定し、テキストエディターのTerapadで文章入力。途中調べ物のためにブラウザーを起動し、適宜検索の上webサイトを閲覧した。ただし、95%以上は文章入力に費やした(約60分)

およそ100分の測定でバッテリー消費は20%でした。単純計算だと1時間あたり12%のバッテリー消費、稼働時間は8時間強となります。レビュー機は新品状態だったので、バッテリー消費という点ではやや有利だったと思いますが、15.6インチのスタンダードノートで8時間程度のバッテリー稼働ができるのであれば文句なしと言っていいでしょう。

ところで、バッテリー稼働時間のテスト結果はZenBook 14 UM425IAとほぼ同等です。しかし、メーカー公称値を比較するとZenBookのほうは21時間、VivoBookは10.7時間となっているので、「なぜに公称値にこれだけの差が?」と思っちゃいますよね。VivoBookに関してはメーカー公称値はほぼ実態に即しているものと思います。

MyASUS

ASUS VivoBook S15 M533IA My ASUS

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ASUSのノートPCには「MyASUS」というアプリが入っています。このアプリから製品登録やASUSの新サービス「あんしん保証」の申込みができるほか、「ブルースクリーンエラー」が出る場合の検証とか、バッテリー保護機能(バッテリー寿命を延ばすために、電源接続時に満充電させないようにする機能)など、さまざまな設定が可能です。

この製品の性質上、必ずしもPC操作に慣れている人ばかりが購入するわけではないと思いますが、特にPC初心者の人にはMyASUSの各種サポート機能は心強いと思います。

4.性能テスト

ASUS VivoBook S15 M533IA 3S Mark
参考:
ASUS ZenBook 14 UM4125IA(Ryzen 7 4700U):2,925、10,314
HP ENVY x360 13(Ryzen 5 4500U) : 2,667、9,673
HP ENVY x360 15(Ryzen 5 4500U) : 2,581、9,545
HP ENVY x360 15(Ryzen 5 3500U) : 2,269、7,922
Lenovo ThinkPad E595(Ryzen 5 3500U): 2,259、7,741
Lenovo ThinkPad E495(Ryzen 5 3500U): 2,257、7,874
マウス m-Book X400B(Ryzen 5 3500U): 1,528、4,659
HP ENVY X360 13(Ryzen 7 3700U): 1,513、6,808
HP ENVY 13 X360(Ryzen 3 2300U): 1,513、5,396
ASUS VivoBook S15 S531FA(Core i7-10510U): 1,241、4,733
Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019)(Core i7-8665U):1,211、4,946
Lenovo ThinkPad X280(Core i7-8550U): 1,211、4,871
Lenovo ThinkPad T490s(Core i7-8565U): 1,181、4,845
DELL XPS 13(9380)(Core i7-8565U): 1,189、4,586
HP Spectre x360 13(Core i7-8565U): 1,178、4,574
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 1,161、4,719
Microsoft Surface Laptop 2(Core i5-8250U): 1,157、4,652
Microsoft Surface Pro 6(Core i5-8250U): 1,136、4,524
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8250U): 1,126、4,746
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 1,116、4,367
HP Spectre x2(Core i5-7260U): 1,114、4,389
富士通 LIFEBOOK WU2/C3(Core i7-8565U): 1,111、4,325
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 1,097、4,471
HP Elite Dragonfly(Core i5-8265U): 1,092、4,383
Lenovo IdeaPad C340 (15)(Core i5-8265U): 1,085、4,370
DELL Inspiron 15 5000 2in1(Core i7-8565U):1,084、4,421
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 1,084、4,282
iiyama Style 17FH054 i7(Core i7-8750H): 1,082、4,559
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-8665U): 1078、-
Lenovo ThinkPad X390(Core i7-8565U): 1,063、4,350
ドスパラ DX-C5(Core i5-10210U): 1,010、4,262
※左からFireStrike、SkyDiverのスコア

VivoBook S15はRyzen 7 4700U搭載で、RAM16GBなので、同時にレビューしていたZenBook 14 UM425IAとほぼ同じ構成です。厳密にはRAMのスペックがZenBookのほうが若干高速であるという点と、ストレージ容量がZenBookの512GBに対してVivoBookは1TBである、という点が異なりますが、ベンチマークスコアは同等になるはず、と考えました。

で、グラフィック性能をテストする「3D Mark」ですが、FireStrikeでは若干ZenBookのほうが高く、逆にSky DiverのほうはVivoBookのほうが高いです。ただ、この差なら「測定のバラツキ」で片付けてしまっていいと思いますね。ということで、「どっちが上」というのはないと考えるべきでしょう。

もちろん他のCPUとの比較では非常に高いスコアである、と言えます。外部GPU非搭載のノートPCとしては抜群のグラフィック性能を有しています。

ASUS VivoBook S15 M533IA PC Mark

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参考:
HP OMEN X 2S 15(i9-9880H、RTX2080 Max-Q):6,447
Lenovo Legion Y740(17)(Core i7-9750H、RTX2080Max-Q): 6,151
MSI GE66 RAIDER(i7-10875H、RTX2070):6,081
ASUS ROG Strix SCAR 15 G532LWS(i9-10980HK、RTX2070SUPER):6,023
ASUS ROG Zephyrus G14(Ryzen 9 4900HS、RTX2060 Max-Q):5,852
Lenovo Legion Y740(15)(Core i7-9750H、RTX2070 Max-Q): 5,830
ASUS ZenBook Pro Duo UX581GV(Core i9-9980HK、RTX2060): 5,727
MSI Bravo 15(Ryzen 5 4600H、Radeon RX5300M): 5,635
Lenovo Legion Y7000(Core i7-9750H、GTX1650): 5,618
ドスパラ GALLERIA GCR1660TGF-QC-G(Core i7-9750H、GTX1660Ti): 5,573
ASUS ROG Zephyrus S GX502GV(Core i7-9750H、RTX2060): 5,506
ドスパラ GALLERIA GCR2070RNF(Core i7-9750H、RTX2070): 5,505
DELL G7(Core i7-8750H、GTX1060): 5,401
ドスパラ GALLERIA GCF2060GF-E(Core i7-8750H、RTX2060): 5,328
MSI GP65 Leopard(Core i7-9750H、RTX2060): 5,299
ドスパラ GALLERIA GCF1070GF(Core i7-8750H、GTX1070): 5,122
ASUS ZenBook 14 UM4125IA(Ryzen 7 4700U): 5,014
MSI GF75 Thin(Core i7-8750H、GTX1050Ti): 5,009
ドスパラ GALLERIA GCF1060GF-E(Core i7-8750H、GTX1060): 4,976
ドスパラ GALLERIA Mini 1060(Core i5-7500、GTX1060): 4,906
ドスパラ GALLERIA GCF2070GF-E(Core i7-8750H、RTX2070): 4,893
HP ENVY x360 15(Ryzen 5 4500U) : 4,738
ASUS ZenBook 15 UX534FT(Core i7-8565U、GTX1650): 4,709
HP ENVY x360 13(Ryzen 5 4500U) : 4,678
ドスパラ GALLERIA GCF1050TGF-E(Core i5-8300H、GTX1050Ti): 4,545
ASUS ROG Zephyrus G GA502DU(Ryzen 7 3750H、GTX1660Ti): 4,365
OMEN X by HP(Core i7-7820HK、GTX1080): 4,290
iiyama STYLE-17FH054-i7(Core i7-8750H) : 4,281
HP Spectre x360 13(Core i7-8565U): 4,223
Lenovo ThinkPad T490(Core i7-8565U、MX250): 4,158
ASUS VivoBook S15 S531FA(Core i7-10510U): 4,155
Lenovo ThinkPad X1 Carbon(Core i7-8665U): 4,132
ASUS TUF Gaming FX505DT(Ryzen 5 3550H、GTX1650): 4,124
Lenovo ThinkPad X1 Yoga(2019)(Core i7-8665U):4,120
ASUS ZenBook 14 UX434FL(Core i5-8265U、MX250):3,933
Lenovo ThinkPad X280(Core i7-8550U): 3,909
HP Elite Dragonfly(Core i5-8265U): 3,843
ドスパラ Altair F-13KR(Core i5-8350U): 3,778
HP Spectre 13(Core i5-8265U): 3,766
ドスパラ DX-C5(Core i5-10210U): 3,737
HP ENVY X360 13(Ryzen 7 3700U): 3,728
Lenovo ThinkPad E595(Ryzen 5 3500U): 3,714
NEC LAVIE Direct NEXT(Core i7-8550U): 3,704
ドスパラ Critea VF-HEKS(Core i7-8550U、MX150): 3,704
マウス m-Book X400B(Ryzen 5 3500U): 3,659
HP ENVY x360 15(Ryzen 3500U): 3,617
DELL Inspiron 17 5000(5770)(Core i7-8550U、Radeon 530): 3,607
Lenovo ThinkPad E495(Ryzen 5 3500U): 3,574
東芝 dynabook AZ65/G(Core i7-8550U): 3,546
HP ENVY 13(Core i7-8550U):3,534
DELL XPS 13(9370)(Core i7-8550U): 3,518
ドスパラ Critea VF-HGK1050(Core i7-7700HQ、GTX1050): 3,492
東芝 dynabook VZ82/F(Core i7-8550U): 3,491
富士通 LIFEBOOK WS1/B3(Core i7-8550U): 3,479
Microsoft Surface Pro 6(Core i5-8250U): 3,399
東芝 dynabook DZ83/J(Core i7-8550U): 3,353
マウス m-Book J(Core i5-8250U): 3,350
東芝 dynabook UZ63/F(Core i7-8550U): 3,341
Microsoft Surface Laptop 2(Core i5-8250U): 3,199
HP Spectre Folio 13(Core i5-8200Y): 3,108

次にグラフィック性能だけでなく、ビデオチャットや画像加工、表計算ソフトなど、実際のビジネスシーンもシミュレートするPC Markのスコアです。3D Markと比較するとCPU性能がより重視されると言われていますが、テストにはグラフィック系のものも含まれますので、やはり外部GPU搭載機のほうがスコアが高くなる傾向にあります。

ここでもZenBook 14 UM425IAとほぼ同等のスコアとなりました。5,000点にはわずかに足りませんでしたが、ZenBook 15とのスコア差はわずかに39点なので、これもまた「測定のバラツキ」と考えるべきでしょう。非ゲーミングノートとしては文句なし、大満足できるスコアです。

ASUS VivoBook S15 M533IA CNEBENCH
参考:
ASUS ROG Strix SCAR 15 G532LWS(Core i9-10980HK):497、4,120
ASUS ROG Zephyrus G14(Ryzen 9 4900HS):485、4,226
ASUS ZenBook 14 UM4125IA(Ryzen 7 4700U):479、2,637
MSI GF63 Thin(Core i7-10750H): 466、2,572
MSI Prestige 15(Core i7-10710U): 458、2,528
MSI Bravo 15(Ryzen 5 4600H): 454、3,280
HP ENVY x360 15(Ryzen 5 4500U) : 449、2071
HP ENVY x360 13(Ryzen 5 4500U) : 435、2,089
ドスパラ DX-C5(Core i5-10210U): 422、1,223
HP EliteBook x360 1040 G6(Core i5-8265U): 396、1,177
MSI Modern 14 B10R(Core i7-10510U): 389、1069
HP Elite Dragonfly(Core i5-8265U): 318、1,187
CHUWI Hi10 X(Celeron N4100): 153、404
Jumper EZbook x3 Air(Celeron N4100): 150、421
Microsoft Surface Go 2(Pentium Gold 4425Y): 147、366

次に「CPU性能のみ」をテストするCINEBENCH R20のスコアです。やはりZenBook 14とは同等、第10世代(Comet Lake-H、ゲーミングノートによく使われます)のCore i7-10750Hを凌ぐスコアとなりました。Intel CPUでもAMD CPUでも型番末尾「U」のものは「省電力タイプ」ということになっていますが、もはや「省電力」ということで性能が低くてもしかたない、という諦めは不要ですね。

ASUS VivoBook S15 M533IA CDM
ラストはSSDの読み書き速度を測定するCrystal Disk Markです。VivoBook S15のSSDはPCIe ×2接続なので、かなり高速です。また、リード・ライトともバランス良く速度が出ていると思います。よほど特殊な用途でない限り、このSSDの速度で不満を感じることはまずないでしょう。

5.まとめ

ASUS VivoBook S15 M533IAは9月10日に発売され、ASUS Storeでの価格は下記のとおりです。

●RAM8GB/512GB SSD/WPS Office:90,727円(税込み99,800円)
●RAM16GB/1TB SSD/WPS Office:127,092円(税込み139,801円)
●RAM16GB/1TB SSD/Office Home&Business:150,728円(税込み165,800円)

従来のウインタブの論調ですと、「ゲーミングノートでなければRAMは8GBあればOK」ということなのですが、第3世代Ryzen 7の実力を見せつけられると「やっぱ16GBあったほうがいいかなあ」なんて考えてしまいます。ただし、この製品に関してもゲーミングノートのような発熱対策は施されていませんし、外部GPUも搭載していないため、RAM16GBでも本格的なFPSゲームやレースゲームなどをプレイするのは少し厳しいと思います。高度な画像加工とか動画編集をしたい、という場合は16GBモデルのほうがいいですし、「余力をもっておきたい」ということで16GBを選ぶのはいい考えと言えるでしょう。

一方、最低価格が10万円を切る、というのも捨てがたいですね。実際RAMは8GBでも日常の利用で特に不足を感じる場面は多くはないと思いますし。

VivoBook S15はノートPCとしての基本性能が高く、15.6インチでテンキーつきのキーボードも備えていますので、仕事用、家庭用、そして自室での個人用と、様々な用途できっちり期待通りの仕事をしてくれます。また、筐体色や「黄色いENTERキー」など、遊び心も盛り込まれていますので、年齢、性別を問わず、「楽しくPCと付き合いたい」という人におすすめしたい製品です。

6.関連リンク(ASUS Store)

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ASUS VivoBook S15 M533IA(8GB/512GB/WPS Office)icon
ASUS VivoBook S15 M533IA(16GB/1TB/WPS Office)icon
ASUS VivoBook S15 M533IA(16GB/1TB/Office H&B)icon

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