ASUSが13.3インチのモバイルノート「VivoBook S13」を発表しました。Core i3/Core i5を搭載する上位クラスの製品ですが、国内向けにはCore i7やGeForceを搭載するモデルは設定されません。価格も税抜きで10万円を切っていて、比較的手頃に購入できるものになっています。
1.スペック
この製品はCPUにCeleronやCore i7はありません。Core i3-8130UもしくはCore i5-8250Uが搭載される、「ハイエンドではないけど、ビジネスにもプライベートにも使える」レンジの製品ということができます。
個人的にはCore i3-8130Uであればビジネスマシンとして十分すぎるくらいの性能だと思うのですが、残念ながらCPUの型番によってRAMとストレージの容量が決まってしまいます。
Core i3: 4GB/128GB
Core i5: 8GB/256GB
賛否両論あると思いますが、ウインタブ読者の場合、「RAMは8GB欲しい」という人も少なくないので、その場合はCore i5モデルを選ぶしかない、ということですね。
海外モデルだとCore i7モデル、またGeForce MX150搭載モデルの設定があるのですが、これも残念ながら、日本では設定されません。
ディスプレイは13.3インチのFHD液晶ですが、IPSという表記はありません。しかし、海外モデルのほうで視野角178度という記載がありますので、IPSと考えていいでしょう。
それと、この製品はカメラについての情報がありません。普通は製品画像を確認すればカメラが装備されていることが確認できるのですが、この製品は狭ベゼルということもあり、カメラが確認できないんです。ひょっとしたら「カメラなし」かもしれないですね。
サイズのほうはモバイルノートとして十分コンパクトです。横幅305 mmというのはクラス最小レベル(最小ではありません)ですし、奥行きの196 mmというのは、DELL XPS 13よりも小さいです。重量の1.25 kgというのは「並」クラスながら、実用面で不満を感じるようなものではないと言えるでしょう。
2.筐体
かなりの狭ベゼルです。左右だけでなく、上部のベゼルもかなりのものですね。上に書いたとおり、Webカメラは確認できません。
筐体色は「アイシクルゴールド」と「ローズゴールド(ピンクっぽい色)」の2色が用意されますが、ASUS Storeを確認したところ、ローズゴールドはCore i3モデルのみの設定で、Core i5モデルはアイシクルゴールドしか選べないようです。また、筐体素材はアルミ合金です。
この画像は海外モデルのものですが、「エルゴリフトヒンジ」が採用されているのがわかります。ヒンジを開口すると、キーボード面の後部がせり上がり、2.5度の角度がつくというものです。この構造は他社でも「リフトアップヒンジ」などと呼ばれ、採用されているケースが増えていますが、ASUS製品の場合はデザインアクセントにもなっています。
キーボードです。この画像は英語配列になっていますが、日本向けには「86キー日本語・イルミネート(バックライト)キーボード」が装備されます。キーピッチについては不明ですが、十分な余裕があるように見えます。また、海外モデルではキーストロークは1.4 mmということでした。
側面とポートの配置です。この製品はタテ・ヨコサイズが極めて小さいのですが、厚みはそれなりにあります。USBポートは左右に振り分けられていて、使い勝手が良さそうです。SDスロットがmicro規格というのがちょっとだけ残念。
3.価格など
ASUS VivoBook S13は10月27日(ローズゴールドは11月2日)の発売予定で、ASUS Storeでは予約販売がスタートしています。10月24日現在の価格はCore i3モデルが79,500円(税込み85,860円)、Core i5モデルが99,500円(107,460円)です。
この製品のスペック、筐体デザインとも、個人的には非常にいいと思います。めちゃめちゃハイスペックということはないですが、ビジネスマシンとして不満が出るようなものとも思えませんし、高級感のあるコンパクトな筐体も魅力です。あと、記事中にも書きましたが、Core i3モデルにRAM8GBの設定があれば最高だったかな、と思います。え?私?いやあ、メインPCはCore i3にRAM4GB、128GB SSDです…。
4.関連リンク
ASUS VivoBook S13 (S330UA-8250)(Core i5)
ASUS VivoBook S13 (S330UA-8130)(Core i3)