ASUSが15.6インチゲーミングノート「TUF Gaming F15(2021)」と17.3インチゲーミングノート「TUF Gaming F17(2021)」を発表しました。堅牢な筐体のゲーミングノート「TUF Gaming」シリーズには「A」と「F」があり、AがCPUにAMD Ryzenを、FがIntel Coreを搭載します。このニューモデルは「F」なので、Intel Core搭載ですね。
ゲーミングノートとしては中上位クラスの性能で、多少乱暴に扱っても平気な、文字通り「タフ」な製品です。
目次
1.TUF Gaming F15/F17 スペック
スペック表
TUF Gaming F15/F17 | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | Intel Core i5-11400H/Core i7-11800H/Core i9-11900H |
GPU |
NVIDIA GeForce RTX3050(4GB) RTX3050Ti(4GB)/ RTX3060(6GB) |
RAM | 16GB |
ストレージ | 512GB/1TB SSD(PCIe 3.0 x4接続) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ |
F15:15.6インチ(1,920×1,080)144 Hz F17:17.3インチ(1,920×1,080)144 Hz |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB Type-C(Thunderbolt 4)、USB3.2 Gen1 × 3、オーディオジャック、HDMI、LAN(RJ45) |
カメラ | Webカメラ(92万画素) |
バッテリー |
F15:駆動時間約10.2時間 F17:駆動時間約5.3時間 |
サイズ |
F15:359.8 × 256 × 22.8~27 mm F17:399.2 × 268.9 × 23.3~28 mm |
重量 | F15:2.3 kg / F17:2.65 kg |
バリエーションモデル
F15:
・I7R3060BEC:Core i7/RTX3060/16GB/512GB
・I5R3060P:Core i5/RTX3060/16GB/512GB
・I7R3050TBEC:Core i7/RTX3050Ti/16GB/512GB
・I7R3050PRO:Core i7/RTX3050/16GB/512GB
F17:
・HX073T:Core i9/RTX3060/16GB/1TB
・I7R3050TBEC:Core i7/RTX3050Ti/16GB/512GB
※左からCPU/GPU/RAM/ストレージ
※F15のI7R3050PROのみPro版OS、他はHome版OS
※F15のI7R3050PROのみ筐体色エクリプスグレー、他はグラファイトブラック
ポイント
・CPUに最新の第11世代(Tiger Lake-H)のCore i5/i7/i9を搭載
・GPUも最新型番のGeForce RTX3050/3050Ti/3060
・米国軍事規格MIL-STD-810Hをクリアする堅牢性
・IPSレベルの液晶、144 HzのリフレッシュレートとsRGB100%の発色性能を両立
コメント
TUF Gaming F15/F17は2020年モデルから筐体は大きく変わっていません(サイズがほとんど同じなので、同一筐体と言っていいかもしれません)。大きな変更点はCPUとGPUで、ともに最新の型番が搭載されています。
15.6インチのF15と17.3インチのF17では少しシステム構成に違いがあり、Core i5はF15のみに、GeForce RTX3050もF15のみ、一方でCore i9と1TB SSDはF17のみ選択可能です。RAMは全モデル共通で16GB、ストレージは1モデルを除き512GBとなっています。
ディスプレイは視野角の広い「IPSレベル」のものが使われ、F15、F17ともリフレッシュレートは144 Hz、sRGB100%の発色性能になっていますので、ゲーマーだけでなくクリエイターの利用にも向く品質と言えます。
2.TUF Gaming F15/F17 スペック
新しいTUF Gamingは筐体色が2色あります。上が「エクリプスグレー」で下が「グラファイトブラック」です。ただ「バリエーションモデル」のところでご説明した通り、メインはグラファイトブラックです。エクリプスグレーはF15の1モデルにしか設定がありません。
筐体色によって天板のデザインも異なります。上がエクリプスグレー、下がグラファイトブラックです。筐体素材については不明ですが、おそらくエクリプスグレーが金属天板、グラファイトブラックが樹脂天板と思われます(2020年モデルはフォートレス・グレイとボンファイヤ・ブラックという色名でしたが、前者が金属天板、後者が樹脂天板でした)。
F15/F17はデザインが「ほぼ共通」です。異なるのはキーボードまわりの大きさで、左右の余地(余白)が大きいのが17.3インチのF17、余地がほとんどないのが15.6インチのF15です(上がF15、下がF17の画像です)。またこの画像では英語配列ですが、日本仕様はどちらも日本語配列となります。
それと、バックライトは「RGB」です。ただし、Per-Key(個々のキーを任意の色に光らせることができる)ではなく、ゾーンRGBでもありません。キーボード全体の色を(単一色で)変更できるだけ。
底面です。ハニカムデザインの大型通気口があります。ゲーミングノートの場合、いくらスペックが高くても、冷えなければ実力を発揮できません。その点TUF Gamingは昨日今日開発された製品ではなく、代を重ねていますので、冷却性能も心配いらないでしょう。
側面と入出力ポートの配置です。左側面(画像上)にほとんどのポートが集中していますが、右側面にもUSB Type-Aポートがありますので、マウス接続では困らないでしょう。2世代くらい前のTUF Gamingでは「ポートは全部左側面」だったりしましたが、この構成であればそんなに使い勝手は悪くないと思います。
3.TUF Gaming F15/F17 価格など
ASUS TUF Gaming F15/F17は6月18日より順次発売の予定で、6月17日現在、下記の4モデルが予約注文受付中です。
F15
・I7R3060BEC:Core i7/RTX3060/16GB/512GB:189,800円
・I5R3060P:Core i5/RTX3060/16GB/512GB:149,800円
F17:
・HX073T:Core i9/RTX3060/16GB/1TB:219,800円
・I7R3050TBEC:Core i7/RTX3050Ti/16GB/512GB:169,800円
このシリーズはもともとタフな筐体が魅力で、ビジネスマンやご家庭用のハイスペックPCとしても適していると思います。また、ディスプレイ品質がクリエイターのニーズにも合っている(sRGB100%)と思いますので、ROGシリーズとはまた違った、ゲーム用の高性能マシンとしてはもちろんのこと、それ以外でも幅広い用途に向くノートPCと言えます。
4.関連リンク
ASUS TUF Gaming F15/F17 シリーズ:ASUS Store