ASUSが3月13日に都内で新製品発表会を開催し、ゲーミングノート「ROG」のニューモデルを多数発表しました。CPUに第13世代のIntel CoreプロセッサーやRyzen 7045番台を、またGPUもGeForce RTX40シリーズを搭載と、最新スペックの高性能ゲーミングノートばかりです。
ウインタブも発表会に参加させていただきましたが、いつにも増して素晴らしい内容だったと思います。
この記事ではまず、本日(3月13日)発売された「2画面」ゲーミングノート、ROG Zephyrus Duo GX650(2023)をご紹介します。
目次
1.ROG Zephyrus Duo 16 スペック
スペック表
ROG Zephyrus Duo GX650PY | |
OS | Windows 11 Home |
CPU | AMD Ryzen 9 7945HX |
外部GPU | NVIDIA GeForce RTX4090 Laptop GPU |
RAM | 32GB(LPDDR5-4800, 最大64GB) |
ストレージ | 2TB (PCI Express 4.0 x4接続) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 16インチ(2,560×1,600)240Hz, miniLED 14インチ(3,840×1,100)タッチ, 60Hz |
ネットワーク | Wi-Fi6E(802.11 a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB3.2 Gen2 Type-C × 2、USB3.2 Gen2 Type-A × 2、HDMI、microSDカードリーダー、オーディオジャック、LAN(RJ45) |
カメラ | Webカメラ(207万画素)顔認証対応 |
バッテリー | 90Wh(約4.5時間) |
サイズ | 355 × 265.9 × 30 mm |
重量 | 2.69 kg |
バリエーションモデル
3月13日現在、上記スペック表の単一バリエーションです。
コメント
CPUはRyzen 9 7945HXです。今年1月に発表されたRyzen 7000番台はZen2、Zen3、Zen3+、Zen4アーキテクチャの型番が混在していますが、7945HXはZen4です。Passmarkがベンチマークスコアを公表していましたので、掲載します。
一緒に掲載しているCore i9-13980HXはIntel第13世代(Raptor Lake)のハイエンド型番で、ウインタブでもMSI Titan GT77 HX 13Vの実機レビューで各種ベンチマークテストを実施し、「異次元の性能」と評価していますが、Passmark公表値は(サンプル数がわずか3と数値の信頼性は高くありませんが)Ryzen 9 7945HXのほうが圧倒的に上ですね。というか、どちらもノートPC用のCPUとしては「見たこともないような」スコアですけど…。
GPUもハイエンドです。GeForce RTX4090 Laptop GPUが搭載されています。非常に個性的な筐体の製品ですが、CPU/GPU構成は文句なしに「2023年の最高峰」と言えるでしょう。
RAMは32GB(最大64GB)、SSDは2TBでPCIe4.0 ×4接続と高速ですが、MSI TitanのようなRAID0構成ではありません。
ディスプレイは「2枚」です。メインディスプレイは16インチで解像度は2,560 × 1,600、リフレッシュレートは240Hzです。また、このメインディスプレイはminiLEDバックライトを採用しており、発色品質も非常に高くなっています。
こんな感じですね。なので、ゲームだけでなく、高度なクリエイティブワークもこなせます。
また、この製品の特徴であるサブディスプレイも14インチで解像度3,840×1,100と(横長ながら)高精細で、タッチ対応します(メインディスプレイはタッチ対応しません)。サブディスプレイ側に操作パネルなどを表示させてタッチ操作すればゲームプレイや配信、クリエイター向けソフトウェアの使い勝手が向上します。
2.ROG Zephyrus Duo 16 筐体
非常に個性的な筐体ですが、従来モデルから筐体サイズや外観はあまり変わっていません。キーボード面の上部にサブディスプレイが配置されています。
キーボード面です。ご覧の通り、サブディスプレイがあるため、パームレストがありません(外付けのパームレストが付属します)。また、タッチパッドはキーボード面の右側にあり、テンキーを兼ねています(NumberPadというASUSの独自技術で、この部分をタッチパッドとしてもテンキーとしても使えます)。
注意したいのは「英語配列のみ」という点です。日本仕様でも日本語配列はありません。バックライトは「オールキー RGB」、つまり個々のキーのバックライト色を任意の色に設定できます。
横から見るとこうです。サブディスプレイはヒンジ開口の際、傾斜がつくようになっており、視認性を確保しています。
天板は従来モデルから変わっていないようですが、相変わらず凝ったデザインですね。
側面と入出力ポートの配置です。ひとつ上の画像に背面も写っていますが、背面にも入出力ポートがあります。USBポートは合計で4つ、HDMIに有線LANポート、microSDカードリーダーと、一通り揃っていると思います。
3.ROG Zephyrus Duo 16 価格など
ASUS ROG Zephyrus Duo GX650(2023)はASUS Storeで販売中(この記事執筆時点では入荷待ちと表示されていますが…)で、3月13日現在の価格は税込み659,000円です。…やっぱり…と言いますか、そう簡単に購入できる価格じゃないですね。ただ、CPUとGPUが「現時点の最上位」ですし、ディスプレイも2枚搭載していて双方とも非常に高品質ですから、(買えるかどうかは別として)納得できるお値段かと思います…。
4.関連リンク
ROG Zephyrus Duo GX650PY (GX650PY-R9R4090):ASUS Store