ASUSが15.6インチノート「ROG Strix G15 G513(以下、G15と書きます)」と17.3インチノート「ROG Strix G17 G713(以下、G17と書きます)」を発表しました。ASUSは3月3日に多くのゲーミングノートを発表していて、ウインタブでも順次ご紹介していくつもりですが、この2機種はあまり派手な扱いになっていないように思われます。しかし、個人的には「実は最も魅力的なのでは?(特にG15)」と感じています。
1.スペック
スペック表
ROG Strix G15 G513QR/G17 G713QR | |
OS | Windows 10 Home |
CPU | G15:AMD Ryzen 7 5800H G17:AMD Ryzen 9 5900HX |
外部GPU | NVIDIA GeForce RTX 3070(8GB) |
RAM | 16GB(DDR4-3200) |
ストレージ | 1TB SSD(PCI Express 3.0 x4) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | G15:15.6インチ(1,920×1,080)300Hz G17:17.3インチ(1,920×1,080)300 Hz |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB3.2 Gen2 Type-C、USB3.2 Gen1 × 3、HDMI、オーディオジャック、LAN(RJ45) |
カメラ | なし |
バッテリー | G15:約13.8時間/G17:約13.6時間 |
サイズ |
G15:354.9×259.9×22.69-27.2mm G17:395×282.1×23.4-27.5mm |
重量 | G15:2.3 kg/G17:2.7kg |
ポイント
●G15は15.6インチ、G17は17.3インチ
●G17が搭載するRyzen 9はオーバークロック可能
●GPUはGeForceの最新で上位の型番、RTX3070
●RAM/ストレージとも高速仕様
●ディスプレイのリフレッシュレートは300 Hzと「大会レベル」
●新筐体を採用、個性的で美しいデザイン。ゲーミングPCらしさ満点
コメント
CPUはともに最新で高性能なRyzen 5000番台が搭載されます。特にG17に搭載されるRyzen 9 5900HXはオーバークロックにも対応しており、ある意味マニア向けとも言えるスペックになります。またG15のRyzen 7 5800Hも極めて高いパフォーマンスになっていますので、ゲームプレイ中に性能不足を感じる場面はあまり多くはないでしょう。
GPUはGeForce RTX3070。GeForceシリーズとしては最新の上位型番で、特にリアルタイムレイトレーシングの性能が大きく向上しています。
ディスプレイは15.6インチ/17.3インチのFHD解像度で、リフレッシュレートは300 Hzと非常に高くなっています。高性能なCPU/GPUとあわせ、ハイレベルなFPSゲーマーも納得の品質と言えます。
その他、通信まわりではWi-Fi6に対応し、USBポートも必要十分な構成といえますが、「SD(microSD)カードリーダーがない」「Webカメラ非搭載」という点には注意が必要です。特にWebカメラに関しては近年テレワーク等で需要が高まっていますので、外付けのもの(2,000円くらいから購入できます)を用意する必要があるかもしれません。
2.筐体
上がG15、下がG17です。ご覧のようにほぼ同じデザインですが、キーボードレイアウトが異なります。15.6インチのG15はテンキーがなく、そのかわりタッチパッドをテンキーとして使える「NumberPad」という機能がついています。一方で17.3インチのG17はオーソドックスなテンキー付きキーボードで、NumberPadもありません。
また、このキーボードは「オールキー RGB イルミネートキーボード」と表記されており、おそらくPer-Key RGB(個々のキーを任意のバックライト色に設定できるもの)と思われます。
以下、筐体デザインはG15とG17でほぼ共通なので、G15の筐体画像でご説明します。
正面から見たところです。G15、G17とも横幅がかなり小さくなっていて、ともにクラス最小レベルです。そのためベゼル幅が非常に細く、ゲームプレイ中に没入感を高めてくれるでしょう。
また、前面下部についているLEDライトもカッコいいですね。
天板のデザインは新しくなりました。ROGシリーズらしい、斜めに走る「切り返し」が強調され、さらに個性的になったと思います。
従来モデルでもそうでしたが、ヒンジがやや前方にあり、後部にオーバーハングが設けられています。これは冷却性能を高めるための工夫ですが、ROGシリーズは冷却性能に強いこだわりを持って開発されていますので、ゲームプレイ中に発熱による性能低下を心配する必要はあまりないでしょう。
ひとつ上の画像と合わせてご覧ください。この製品はちょっと変わっていて、右側面に入出力ポートがありません。左側面と背面にポートが配置されています。ちょっと癖がありますね。
3.価格など
ASUS ROG Strix G15 G513 / ROG Strix G17 G713はASUS Storeで販売中です。ただし、G17は4月下旬の発売予定で、現在は予約販売中となっています。3月4日現在の価格はG17が190,727円(税込み209,800円)、G17が227,091円(税込み249,800円)となっています。また、2機種とも「30日間返品保証」の対象になっていますので、「本体にキズや汚れをつけない」「外箱を大切に保管しておく」など常識的なマナーを守れば返品可能です。
個人的には特にG15がいいなあ、と思います。CPUとGPUが新しく、かつハイスペックですし、筐体のデザインも非常にカッコいいものに思われるんですよね。価格のほうも筐体の仕上がりやパフォーマンスとの見合いで考えれば割安だと感じます。まあ、デザインはお好みによると思いますけど。
4.関連リンク
ROG Strix G15 G513QR (G513QR-R7R3070G300)
ROG Strix G17 G713QR (G713QR-R9XR3070ECG)