ASUSが11.6インチサイズのコンバーチブル2 in 1「ASUS B1100FKA」を発表しました。エントリースペックですが、非常に堅牢な筐体構造になっていて、筆圧対応のペン入力も可能な、ちょっと「かわいい」と感じさせてくれる小型ノートパソコンです。
1.スペック
ASUS B1100FKA | |
OS | Windows 10 Pro Education |
CPU | Intel Celeron N4500 |
外部GPU | なし |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB eMMC |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 11.6インチ (1,366 x 768) |
ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB 3.2 Gen2 Type-C、USB 3.2 Gen1 、USB 2.0、HDMI、オーディオジャック、LAN(RJ45) |
カメラ | イン92万画素/アウト1,258万画素 |
バッテリー | 稼働時間 10.7時間 |
サイズ | 294.6 × 204.9 × 20.0 mm |
重量 | 1.4 kg |
バリエーションモデル
この製品は3月17日現在、単一バリエーションです。
ポイント
●CPUはJusper LakeのCeleron N4500
●ラバーエッジボディ・軍事規格(MIL-STD-810H)準拠の堅牢性
●抗菌仕様のキーボード、パームレスト、タッチパッド
●防滴仕様キーボード
●4,096段階の筆圧に対応(MPP2.0)するペン入力、ペンも付属
コメント
ASUS B1100FKAのOSはWindows 10 Pro Educationです。ちょっと聞き慣れないバージョンですが、Microsoftに以下のような説明がありました。
Windows 10 Pro Educationは商用のWindows 10 Proをベースにし、学校で必要とされる重要な管理コントロールを提供しています。 Windows 10 Pro Education は、Cortana* を削除するなど、教育機関に特化した既定の設定を提供する効果的な Windows Pro のバージョンです。 これらの既定の設定では、ヒントやおすすめの方法、Microsoft Store のおすすめが無効になります。
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また、Windows 10 Proへのロールバックも可能のようです。ただし、このOSは教育市場向けなので、個人ユーザー向けの具体的な方法については(この製品はASUSが個人ユーザー向けに小売もしますので)ASUSに問い合わせるといいでしょう。
CPUはJusper Lake世代のCeleron N4500です。Passmarkにはまだベンチマークスコアが掲載されていませんでしたが、IntelのARKを見ると「2コア2スレッド」という記載がありましたので、先日紹介記事を掲載したCHUWI Hi10 Goに搭載されるCeleron N5100(4コア4スレッド)の下位モデルと思われます。Gemini Lake世代で言うCeleron N4100(4コア)とN4000(2コア)の関係に近いんじゃないでしょうか。一応CPU Monkeyにリンクしておきます。
Intel Celeron N4500 vs. Intel Celeron N5100
RAMは4GB、ストレージは64GB eMMCと、Windows PCとしてはミニマムな構成です。メインPCとしてはおすすめできない感じで、やはり教育市場向け、あるいは出先で打ち合わせメモを作成したり、資料の手直しをしたりといったサブ機的な用途に向くと思います。
ディスプレイは11.6インチのHD(1,366 × 768)解像度で、視野角178度という説明がありましたので、おそらくIPS相当の液晶が使われていると思います。また、この製品はなにげにペン入力性能が高く、MPP 2.0(Microsoft Pen Protocol 2.0)方式で4,096段階の筆圧に対応しています。ペンも付属し、本体に内蔵できますので、使い勝手はかなりいいと思われます。
サイズは11.6インチノートとしては大型で重いです。ただこれは筐体構造が少し特殊なせいもありますので、仕方ないとも言えます。
2.筐体
正面から見たところです。ベゼルが太いとか細いとかの次元じゃないですね、これ。よく見ると、本来のベゼルの外側に「もう一枚上着を着ている」という感じです。筐体が思い切り補強されているのがわかりますね。
天板の表面は、微細な凹凸を付けるマイクロディンプル仕上げ。ASUSによれば「手触りが良く持ちやすく、傷や汚れが付きにくくなっています」とのことです。まあ、見るからにそんな感じです。
また、左側面にはペンのホルダーがあります。ペンはやや細身と思われ、本格的なイラスト用途にどこまで使えるかはわかりませんが、手軽にサッと描ける、というのは間違いなさそう。またペンもなくさなくて済みそうです。
キーボードです。この画像では英語配列になっていますが、日本仕様は「86キー日本語キーボード」と開示されています。「抗菌・防滴」仕様なので、お子さんに安心、そしてうっかり屋さんの大人も安心です。
コンバーチブル2 in 1筐体なので、このようにテントモードやスタンドモード、タブレットモードにして使うことができます。ペン入力時はタブレットモードが重宝すると思います。
側面と入出力ポートの配置です。11.6インチサイズの割にポート類は充実していると思います。有線LANポートまであります。また、コンバーチブル2 in 1筐体なので、側面に電源ボタンと音量ボタンがついています。
3.価格など
ASUS B1100FKAは4月下旬の発売予定で、ASUS Storeでは予約注文を受け付けています。3月17日現在の価格は税込み44,980円(税抜き40,891円)です。
記事中にも書かせていただきましたが、この製品は大人がメインPCとして使うのは性能面でちょっと厳しいと思います。一方でASUSが本来志向している教育市場向け、要するにお子さん向けの「ファーストPC」としては非常に魅力的ですね。
11.6インチで重量1.4 kgというのはさすがに重いと感じますが、この製品の場合「スリーブケースいらず」だと思いますし、落としたり、どこかにぶつけてヒヤッとすることもありません。あと、ペン入力性能も高いですし、有線LANポートも付いていたりしますので、大人のサブPCとしてもいいんじゃないかと思います。
4.関連リンク
ASUS B1100FKA:ASUS Store
コメント
2コアのJasper Lake か。
何もかも物足りない感じ。
Jasper Lakeは2コアのN4500も存外速くて、chromebookの開発中ベンチを元にすればシングルスレッドでN4100よりだいぶ速く、マルチスレッドもクロックが高い(4コアは同時動作するとクロックが落ちる)のでN4100に比べ少々落ちる程度、かつグラフィックがN4100の3割増しなので、ノートに積むとN4100と互角の使い心地になると思います。放熱性能の高い環境のJ5005よりは落ちますが。