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ASUS B1100FKAの実機レビュー - 低価格なコンバーチブル 2 in 1、頑丈で筆圧対応のペン入力もできます

ASUS B1100FKA 実機レビュー
こんにちは、かのあゆです。新年そうそう、「ASUS BK1100FKA」を購入しました。この製品は「GIGAスクール構想」で要求されているシステム要件を満たしている、主に教育機関向けをターゲットにした2 in 1コンバーチブルノートです。

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Jasper Lake世代のCeleron機は個人的にもレビューしてみたかったのでサブノートとして購入することにしました。

ここがおすすめ
・MIL-STD-810H準拠のタフネス性能
・大幅にパフォーマンスが向上したJasper LakeのCeleron N4500
・DC-IN経由だけでなく、USB-Cポートからも充電可能
・筆圧対応のペン入力可。ペンも付属
ここはイマイチ
・64GB版はさすがに容量が不足気味
・11.6インチとしては重量が重い
・ディスプレイ解像度が低い
販売サイトはこちら
ASUS B1100FKA(128GB)icon:ASUS Store
ASUS B1100FKA(64GB)icon:ASUS Store

1.ASUS B1100FKA スペック

スペック表

  ASUS B1100FKA
OS Windows 10 Pro Education
CPU Intel Celeron N4500
外部GPU なし
RAM 4GB
ストレージ 64GB/128GB eMMC
光学ドライブ なし
ディスプレイ 11.6インチ (1,366 x 768)
ネットワーク 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.1
入出力 USB 3.2 Gen2 Type-C、USB 3.2 Gen1 、USB 2.0、HDMI、オーディオジャック、LAN(RJ45)
カメラ イン92万画素/アウト1,258万画素
バッテリー 稼働時間 10.7時間
サイズ 294.6 × 204.9 × 20.0 mm
重量 1.4 kg

バリエーションモデル

・64GB eMMC(レビュー機の構成)
・128GB eMMC

コメント

プリインストールOSはWindows 10 Pro Educationです。パッケージ販売されていない教育機関向けのエディションで、学校に必要とされる管理コントロール機能がある点が特徴となりますが、それ以外は通常のWindows 10 Proと変わりません。Windows 11にも公式対応しており、かのあゆの個体に関しては購入からすぐWindows 11 Pro Educationへアップグレードしています。

CPUはCeleron N4500です。昨年1月のCES 2021で発表され、コードネーム“Jasper Lake”、Atom系列のCPUとしては下位のものとなり、2コア2スレッド動作になりますが、性能面に関してはGemini Lake世代のCeleron N4000(N4020)よりも大幅にパフォーマンスが向上しています。

RAMは4GBで内蔵ストレージは64GB、128GBという構成です。RAMはオンボードメモリのためユーザーによる増設には対応しておらず、MicroSDカードによるストレージ拡張にも対応していないため、64GBモデルの場合は「容量的にギリギリ」になってしまいます。

ディスプレイは11.6インチで解像度は1,366 × 768です。10点マルチタッチに対応するほか、4,096段階の筆圧に対応する「ASUSペン」も本体に内蔵されています。入出力ポートはUSB 3.2 × 1、USB 2.0 × 1、USB 3.2 Type-C × 1、HDMI、RJ45、3.5 mmイヤホンジャックがあります。またワイヤレスネットワークは802.11a/b/g/n/acとBluetooth 5.0に対応します。

メーカーが発表しているバッテリー稼働時間は約10.6時間です(実際の稼働時間に関しては後述します)。付属するACアダプターのほか、USB-Cポート経由での充電にも対応しています。

2.ASUS B1100FKA 筐体と使用感

同梱物

同梱物
付属品はマニュアルなどのペーパー類とACアダプター、電源ケーブルです。B1100FKAは45W出力以上のUSB PD対応アダプターでも充電できるので、個人的には付属しているACアダプターを持ち運ぶことはなさそうです。

天板と側面

天板
天板にはASUSロゴとバッテリー充電状態が確認できるステータスランプがあり、表面にマイクロディンプル加工が施されています。

底面
底面の手前側にはステレオスピーカーが配置されています。

左側面
左側面です。画像左からケンジントンロック、DC-IN、USB 3.2 Type-C、USB 2.0、HDMI、ASUSペン用ホルダーがあります。側面にはラバー素材が採用されており、万一落下させてしまってもダメージを軽減させられる設計となっています。

右側面
右側面には画像左からボリュームボタン、電源ボタン、3.5 mmイヤホンジャック、USB 3.2、RJ45が装備されています。

前面

後面
前面、後面にボタンやポート類はありません。

ディスプレイ

ディスプレイ開口
ディスプレイを開講した状態で正面から見てみます。教育機関向けということもあってベゼルは今販売されているノートパソコンとしてはかなり「太め」ですね・・・

180度開口

テントモード

タブレットモード

B1100FKAはディスプレイを360度回転させることでタブレットPCとしても活用可能です。ただし頑丈な設計になっている分重量は約1.4 kgと重くなっているのでお子さんが使う場合は若干重く感じられるかもしれません。

11.6インチサイズのディスプレイは視野角が広く、ほぼ確実にIPS相当の液晶が使われています。。FHD以上の解像度(1,920 × 1,080、1,920 × 1,200など)に慣れているとWEBブラウジングやMicrosoft Wordでの文章作成時に表示領域の狭さが気になってしまうものの、画質は美しく、細かいドットもあまり目立ちません。

光沢パネルを採用しているため映り込みは気になりますが、ブルーライト軽減機能が組み込まれているため長時間作業していても目への負担はかなり押さえられています。

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ペン入力対応
B1100FKAでは標準でMPP(Microsoft Pen Protocol)2.0準拠の「ASUSペン」が付属しています。かのあゆ自身絵心がないのでペンの性能に関しては評価できないのですが、4,096筆圧に対応しているので低価格お絵かきタブレットとしても活躍できそうです。

キーボード

キーボード
キーピッチは実寸で約18 mmです。お子さんが使うことを想定していることもあってかやや狭めではありますが、十分ブラインドタッチできる広さは確保されています。キーピッチも浅めですが、打鍵感は結構しっかりしている印象です。

キーボード
打鍵音に関しては若干気になるものの、基本的には癖がなく快適に打てるキーボードになっています。なおタブレット利用時にアウトレンズとして機能するカメラがキーボード面の上部に配置されています。

スピーカー

dts対応

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スピーカーはステレオ出力です。教育機関向けのノートパソコンだとモノラルスピーカーを搭載している機種も多いのですが、B1100FKAにはASUSの上位モデルにも使われている「DTS Audio Processing」が入っており、音響についても手を抜いていない印象です。音質も「意外と健闘している」と感じられ、YouTubeで音楽を流しながら作業する分には十分すぎる性能となっています。

バッテリー

かのあゆが普段ノートパソコンの実機レビューを行う際はバッテリーベンチソフト「BBench」を利用しているのですが、今回は仕事でフル充電の状態から使ってみて、その稼働時間を掲載したいと思います。

ディスプレイの輝度設定は最高に上げ、電源管理設定をデフォルトの「ASUS Recommended」に設定した状態でMicrosoft Wordで文章作成などの作業を行っていたところ、4時間で残り残量が28%の状態となりました。もともと消費電力に優れていたAtom系列のCeleronということもあり、バッテリーの持ちに関してはかなり優秀です。

その他

プリインストールアプリはフィルタリングアプリの「iフィルター」と「WPS Office」、「My ASUS」「ASUS Business Manager」「McAfee Personal Security」です。このうちWPS Officeとiフィルターに関しては製品版ではなく、30日間限定体験版という扱いとなっているため継続利用するには別途ライセンスを購入する必要があります。不要であればアンインストールしてしまうといいでしょう。

My ASUS

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「My ASUS」ではドライバやユーティリティのアップデートや製品保証の確認、バッテリー充電量の制限、ノイズキャンセリング機能の有効・無効化などが一括で設定可能です。

前述の通りプリインストールされていたOSはWindows 10 Pro Education(バージョン20H2)でしたが、手動でWindows 11 Pro Educationにアップグレードしています。B1100FKA自体はWindows 11へのアップグレードに対応していますが、eMMC 64GBモデルだと容量がかなりギリギリとなるためWindows 10のバックアップファイルをUSBメモリに保存するか、購入直後の段階ですぐアップグレードした方がよいでしょう。せめてMicroSDカードスロットが用意されていればOneDriveのオフラインキャッシュをそちらに保存することも可能だったのですが・・・

なお、かのあゆの環境(64GB版)ではWPS Office 体験版を削除してからWindows Updateを済ませ、OneDriveのオフラインファイルをすべてダウンロード(5GB程度)、Microsoft 365やGIMPなどのよく使うツールをインストールした状態で残り容量が5.6GBとなっていましたが、Windows 11 Pro Educationへのアップグレード後は12.5GBに増加しました。

3.ASUS B1100FKA 性能テスト

PCMark

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参考:
CHUWI CoreBox Pro(Core i3-1005G1)※:3,406
MSI Modern 15A10M(Core i3-10110U):3,234
GMK NucBox(Celeron J4125)※:1,694
TECLAST F7 Plus 3(Celeron N4120):1,692
※印はデスクトップPC

スコアの目安(2021年水準)※あくまで「目安」です
GeForceなど外部GPU搭載機 5,000以上
高性能なビジネスノートパソコン 4,000以上
中位のノートパソコン 3,000以上
エントリーノートパソコン 2,000以下

Jasper Lake世代のCeleronを搭載するノートを触るのは初めてとなりますが、かつてのCeleron N4000などと比較すると「確かに性能向上したなぁ」と感じました。もちろんTiger Laker世代のCore i5/i7を搭載するノートと比較するとベンチマークスコアは大幅に劣りますが、9年前に販売されていたHaswell世代のCore i5ノートとほぼ同等、またGemini Lake世代の4コアCPU「Celeron N4100(N4120)」と遜色ないのスコアになっています。

実利用に関してはRAMが4GBしか搭載されていないこともあり、複数アプリを起動するとさすがにもたついてくるものの、WEBブラウジングやMicrosoft Wordでの文章作成、GIMPでの簡単な画像編集に関してはストレスなく作業できています。

CineBench

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参考:
Microsoft Surface Go 3(Pentium Gold 6500Y):820、1,544
MSI Modern 15A10M(Core i3-10110U):1,018、2,406
GMK NucBox(Celeron J4125)※:440、1,331
※印はデスクトップPC

CPU単体の性能を計測するCineBench R23での測定結果です。Gemini Lake世代のデスクトップ向けCPUであるCeleron J4125よりはやや劣るスコア・・・なのですが。Celeron J4125が4コア4スレッド動作であるのに対し、Celeron N4500は2コア2スレッド動作なのでそれを踏まえるとやはりJasper Lake世代のCeleronはかなり性能向上を果たしている印象です。

3DMark

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内蔵されているIntel UHD GraphicsがIce Lake世代のCoreと同じものになったということで3D Benchも回してみました。さすがに実行ユニット数が減っており、CPUパワーも違うので軽めのゲームをプレイするのも厳しいかもしれません。

eMMCベンチ

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B1100FKAではSSDではなく、eMMCが搭載されています。PCIe-NVMe接続のSSDと比較するとさすがに劣るものの、eMMCとしては読み書き速度は比較的高速という印象で、一昔前のWindowsタブレットや低価格ネットブックで見られたいわゆる「プチフリ」現象が発生することもありませんでした。

発熱とファン音

B1100FKAではファンレス設計となっています。仕事中何時間か稼働させているとキーボード上部と底面がほんのりと熱くはなるものの、極端に発熱するということはありませんでした。CPU性能が高くないこの機種でゲームをプレイしたり本格的な動画編集を行うということはないので、通常利用であれば発熱に関してはそこまで気にしなくても大丈夫そうです。

4.ASUS B1100FKA まとめ

ASUS B1100FKAはASUS公式ストア、Amazon.co.jp、家電量販店などで44,980円(税込)で販売中です。ASUS公式ストアでは64GBモデル、128GBモデルが同額となっているのでサブ機として活用するのであればMicroSDカードによるストレージ拡張が行えない仕様になっていることもあり、128GBモデルがおすすめです。

教育機関をターゲットにしていることもあり、解像度が控えめな点やMicroSDカードリーダーが用意されていない点は気になりますが、性能が大幅向上したJasper Lake世代のCeleron N4500はWEBブラウジングやMicrosoft Wordでの文章作成がメインであればストレスなく利用できます。

小さいお子さんが少々乱暴に扱っても大丈夫なように側面などにラバー素材が採用されており、細かい部分も配慮されている点は魅力的に感じました。メインPCにするには厳しいものの、持ち出し用のサブPCとしてはちょうどいい一台に仕上がっていると思います。2コア2スレッドとはいえCeleron N4500も予想以上にGemini Lake世代のCeleron N4000より性能が向上していたので、文章作成がメインであれば外の持ち出しようにも十分活用できると思いました。

5.関連リンク

ASUS B1100FKA(128GB)icon:ASUS Store
ASUS B1100FKA(64GB)icon:ASUS Store

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