こんにちは、ウインタブ(@WTab8)です。私は中華ブランド「Vernee」がお気に入りです。シンプルで美しいデザイン、バランスの取れたスペックと価格、あとは「なんとなく好き」というのがありまして、2017年は「Vernee M5」という低価格スマホが個人的に「ベスト中華スマホ」だと思いました。今回はそのVerneeの高性能スマホ「X / X1」を紹介します。Xのほうは少し前に発売され、X1のほうが最近リリースされたばかり、というステイタスになっています。
1.スペック
公開されている情報を確認した限り、XとX1は同一の筐体を使用していて、スペックも変わりません。異なるのはOSのバージョンだけです。XがAndroid 7.1、X1がAndroid 8.1となります。VerneeがOTA(Windows Updateのようなもの)でOSをバージョンアップしてくれるのであればXでもX1でも、どっちでもいいような気がしますが、残念ながらOSのバージョンアップを確約するような文言はXの製品情報にはありません。Android 7.1でも特に不自由するようなことはないはずですが、より新しいOSを、という人は最初からX1を購入するほうが無難だと思います。
CPUはHelio P23で、MediaTek製のCPUとしてはより上位に「Helio Xシリーズ(X20、X27など)」が存在するものの、ここしばらくの間、中華製品でHelio Xシリーズを搭載する製品は非常に少なくなっており、各社とも上位モデルにはHelio Pシリーズの方を搭載する傾向にあります。もちろんHelio Pシリーズの性能も優れていて、Antutu(Ver.6)で7万点くらいのスコアになります。
RAMとストレージですが、4月2日時点だと、Xは4GB/64GBと6GB/128GBの2バリエーション、X1は6GB/64GBの1バリエーションのみとなっていますが、X1に関しては中国の通販サイトで製品ページが作られたばかりなので、今後他のバリエーションが追加される可能性があります。
ディスプレイは6インチと大型で、「流行の」アスペクト比18:9の縦長タイプです。解像度も2,160 × 1,080と、FHDベースの高精細なものになっています。
X、X1とも通販サイトによって一部記載が異なっています。まずSIMスロットですが、「NanoSIM × 2」と「microSIM + NanoSIM」という記載があり、正確なところがよくわかりません(microSIM + Nano SIMのほうが優勢なんですけど、常識的にNanoSIM × 2のほうが正しいような気がしています)。
それとカメラです。メーカーサイトでは「イン13MP + 5MP、アウト16MP + 5MP」という記載なのですが、一部「イン8MP(補間後13MP)+ 5MP、アウト13MP(補間後16MP)+ 5MP」という記載をしているところがありました。真偽の程がわからない、というのもありますし、ひょっとしたらXとX1でスペックが異なる(つまり、Xのカメラはソフトウェア補間あり、X1はソフトウェア補間なし)という可能性もあります。
バッテリーはX、X1とも6,200 mAhとかなりの大容量になっています。普通だとこのくらいの容量であれば、メーカー側でそれを「最大のメリット」としてアピールするのですが、Verneeでは割とサラッと説明していました。
サイズもXとX1で同一です。6インチサイズとしては悪くないと思いますが、さすがにタテ・ヨコサイズは少し大きめかな、と思います。また、重量も約200 gありますので、スマホとしては重量級と言えるかも知れません。
2.筐体
前面は縦長ディスプレイを搭載したスマホとしてはごく普通と言いますか、特に個性は感じられません。iPhone Xのような切り欠きのあるディスプレイでもないです。
筐体色はブラックと最近のVerneeらしいきれいなブルーの2色展開です。私なら断然ブルー!と思います。
Verneeいわく「3D Curve Design」ということで、四隅がきれいにラウンドしたデザインになっています。以前レビューした「Vernee M5」がシンプルながら美しいデザインだったのに対し、こちらは高級機らしい、複雑な造形と言えますね。また、上下にU字型のアクセントがあり、これを「U Shanpe Line」と称します。
背面にはデュアルレンズカメラと指紋センサーが配置されています。また、この製品は「これまた中華では流行」の顔認証にも対応しています。
これは「実写画像」です。いやね、中華スマホの場合、製品ページがCGオンリーだったりすることもあるので、実物の画像があったほうが安心かな、と思って…。こうしてみると本当に美しい曲面で筐体が構成されているのがわかります。また、背面は単に光沢系のコーティングをしているわけではないですね。
3.価格など
Vernee Xは中国の通販サイト「Banggood」「TOMTOP」「Gearbest」で販売中、Vernee X1はBanggoodとGearbestでそれぞれ「入荷お知らせ」というステイタスになっていて、まだ販売は開始されていません。XについてはBanggoodの価格が最も安く、4GB/64GBが174.99ドル(19,067円)となっています。また、Xの6GB/128GBだとGearbestが安く、279.99ドル(30,432円)です。一方X1のほうはまだ参考価格でしかありませんが、Gearbestで6GB/64GBが245.62ドル(26,696円)となっています。
価格だけ見ると、Xの4GB/64GBが2万円を切っている、というのがすごく魅力的です。一方でX1についてはOSが最新バージョンになっているのがうれしいですが、実売が開始されてから価格をきちんとチェックしてみる必要がありますね。
記事の冒頭に書いた通り、私は個人的にVerneeというブランドが好きなので、「2万円切りのX」は欲しいなあ、と思いました。
4.関連リンク
Vernee X(6GB/128GB):Banggood
Vernee X(4GB/64GB):Banggood
Vernee X1:Banggood
Vernee X:TOMTOP
Vernee X:Gearbest
Vernee X1:Gearbest
コメント
banggoodでX1の早期予約セールをやっているようですよ
4月17日現在のレートで、最初の999台まで約22,000円だそうです