これまでに何度か記事を掲載している中国メーカー「UMIDIGI」のニューモデル「UMIDIGI X」がいよいよ正式発表されました。UMIDIGIの公式サイトに製品紹介ページができています。この製品のセールスポイントは「ディスプレイ指紋認証のハイコスパスマホ」ということなのですが、昨年後半以降「F1」や「S3 Pro」など、(当時としては)驚異的なコスパのスマホを立て続けにリリースしてきたUMIDIGIだけに、このXの品質と価格は大いに気になるところではあります。
1.スペック
小出しにしか開示されていなかったスペックも全貌が明らかになりました。
OSは「Stock」のAndroid 9.0です。要するに素のAndroidですね。中途半端な独自UIよりも、こちらのほうがよっぽどマシと考える人が多いんじゃないかと思います。
CPUはHelio P60ですから、2019年水準だとミッドレンジということになります(Antutuスコアは14万点前後)。RAMは4GB、ストレージは128GBです。RAMに関しては最近だとミッドレンジ製品でも6GBを搭載しているものがありますが、個人的には4GBあれば十分だと思いますし、ストレージ128GBというのは文句なし、でしょう。
ディスプレイは6.35インチの有機ELで、解像度はHD+にとどまります。競合製品が軒並みFHD+になってきていることを考えると少し物足りないと感じるかもしれません。また、冒頭に書いたとおり指紋センサーがディスプレイ埋込式であるというのはこの製品のセールスポイントです。
通信バンドがグローバル、というのも最近のUMIDIGI製品の特徴です。日本で重要となるバンドはしっかりカバーされています。また、UMIDIGIは日本のAmazonに公式ストアを開設していて、最近の製品はすべて技適を取得していますので、この製品についてもほぼ確実に「技適つき」になると思います。
最近のUMIDIGIと言えば「カメラ」でもあります。イン16MPでアウトが48MPを筆頭とするトリプルレンスになっています。また、アウトカメラは1/2センサーを採用し、F値も1.79と明るいものになっていますので、撮影品質にも期待したいところです。
バッテリーも4,150 mAhと比較的大型のものが搭載されますが、重量は200 gを越えちゃいましたね…。また、当初の「流出」情報だと厚さは7.9 mmだったと思うのですが、公開されたスペック表によれば8.1 mmに変更されています。
2.筐体
筐体デザインは直近の流出画像のままだと思います。前面には水滴型ノッチが採用され、2019年の今となってはむしろオーソドックスなデザイン。背面はトリプルレンズが存在感を見せています。
新しい筐体色「Breathing Crystal」も公開されました。ちなみにこれまでにわかっていた色のほうは「Flame Black」といいます。それぞれ異なる個性がありますが、グラデーションが美しいです。
展開図です。これを見ると背面は2.5Dガラスコーティングが施されているのがわかります。また、ポートが「microUSB」となっていますが、これはUSB Type-Cの誤りであると思われます。イヤホンジャックも温存されます。
3.価格など
UMIDIGI Xは8月26日の発売で、AliexpressのUMIDIGI Official Storeではプレオーダーが開始されています。この記事を書いている8月5日12時現在の価格は26,917円、先着1000名には同時発売の完全ワイヤレスイヤホン「UMIDIGI UPods」がプレゼントされるとのこと。さらに先着10,000名にはUPodsが9.99ドルになります。なお、この26,917円というのは「仮の価格」のようで、この先さらに価格が下がっていくようです。この件、再三にわたりUMIDIGIに確認しましたが、要領を得る回答が得られず、どうやら「今買うとUPodsがもらえる」特典があるのみで、26,917円という価格のはそのまま、また21日からUPodsなしで、本体価格が下がる、という仕組みのようです。
現状の価格に完全ワイヤレスイヤホンがセットされるというのは確かに安いと感じます。あとは日本のAmazonでの価格がどうなるのか、またBanggoodなどの通販サイトでの価格がどう推移するのかに注目したいところです。
4.関連リンク
UMIDIGI X:UMIDIGI公式サイト 製品紹介
UMIDIGI X プロモーションページ:UMIDIGI公式サイト
UMIDIGI X:Aliexpress
UMIDIGI Upods:Aliexpress