こんにちは、かのあゆです。「フラッグシップキラー」のF1シリーズやS3 Proに続き、UMIDIGIが大容量バッテリーを搭載したミッドレンジスマートフォン「Power」が発表しました。2018年12月に発表されたばかりのMediaTekの最新ミッドレンジCPUを搭載し、ティアドロップ型のノッチデザインを採用した美しい筐体デザインが魅力の一台です。
1.スペック
OSはUMIDIGI F1、UMIDIGI F1 Play、UMIDIGI S3 Proと同じく、現時点で最新バージョンとなるAndroid 9 Pieを搭載しています。
CPUにはMediaTek Helio P35を搭載します。P35は2018年12月24日に発表されたばかりで、昨年のミッドレンジCPUであるHelio P23やKirin 659に近い性能です(Antutuベンチマークのスコアが86,000点台)。現在のミッドレンジクラスがおおむねAntutuベンチマークで120,000~程度となっているため、今となってはエントリークラスとして考えたほうがいいかもしれません。
ただKirin 659を搭載していたHuawei P20 liteやHelio P23を搭載していたUlefone Armor 5を使用していても普段使いでは特に動作が重いと感じたことはなかったため、重量級3Dゲームをプレイするのでなければ十分対応できるだろうと思います。
RAMは4GB、内蔵ストレージは64GBという構成で、この辺に関しては低価格のエントリー~ミッドレンジモデルでも一年前のハイエンドに追いついてきた印象です。MicroSDカードによるストレージ拡張にも対応しており、大容量アプリのインストールにも十分対応できそうです。
ディスプレイは6.3インチサイズで解像度は2,340×1,080(FHD+)。このクラスの製品だと液晶解像度がHD+に抑えられている製品も多かったりしますが、UMIDIGI Powerではしっかり高解像度のFHD+となっているのが好印象です。
カメラはイン16MP、アウト16MP+5MPで、エントリークラスの製品でありながらインカメラにも高画素のレンズを採用しているのが特徴になっています。もちろん実際にはソフトウェアのチューニングによっても画質は変わってくるため、実機を確認しないと実際どのような写真が撮れるのかわからない部分はありますが、この価格帯のスマートフォンに搭載されるカメラとしては期待できそうです。
「Power」という機種名通り、バッテリーはF1やS3 Proと同じく、5,150mAhと大容量のものを搭載しています。
もちろん中華スマートフォンではこれ以上の容量を搭載した端末もいくつか存在しますが、あまりに大容量すぎるとスマートフォンというよりは液晶のついたモバイルバッテリーと呼べるような分厚さになってしまい、“スマート”フォントは言えないような感じになるので、このくらいの容量が一番バランスは取れているのではないでしょうか。海外ではGoogle Payによる決済サービスも使えるNFCも搭載されています。
また、先に登場しているUMIDIGI S3 Proに関しては4月10日以降のファームウェアアップデートで技適の電磁表示もサポートし、日本国内でも問題なく利用できるようになる予定で、UMIDIGI Powerに関してもドコモのプラチナバンドなどにしっかり対応しているため、この辺のアップデートにも期待したいところです。
2.デザイン
前面はティアドロップ型のノッチを採用。UMIDIGIはF1以降、このデザインを積極的に採用している印象ですが、そのせいもあって低価格のエントリーモデルには見えないデザインになっています。
背面素材は詳細が発表されていませんが、おそらくメタル素材でしょうか。背面デザインに関しては特に変わったところはないため説明に困るのですが、近年のスマートフォンとしては割とベーシックなデザインですね。
カラーは「ブラック」と「ゴールド」の二色が用意されています。
3.まとめ
UMIDIGI Powerは4月22日より発売予定で、4月11日現在、Aliexpress内公式オンラインストアでのプレセール価格は169.99ドル(19,163円)です。また現在UMIDIGI公式サイトで簡単な条件を満たした10名のユーザーにPower実機をプレゼントするギブアウェイイベントが開催中です。
UMIDIGIは日本国内ではAmazon.co.jpにて公式ストアを展開しており、グローバルでの発売以降こちらでも取り扱い開始になるものと思われます。
スペックとしては昨年のHuawei P20 liteなどミッドレンジクラス相当で、重量級3Dゲームのプレイ用途には厳しいものの普段使いには十分な性能を持ち、この価格帯では珍しいFHD+液晶や高画素のインカメラを搭載するなど、非常に魅力的な端末に仕上がっていると思います。
UMIDIGIは近年日本国内での技適取得にも積極的で、Powerに関しても日本国内で快適に利用できるバンド仕様になっていることからこちらの技適取得も期待したいところです。
4.関連リンク
UMIDIGI Power : UMIDIGI