UlefoneがAndroidタブレット「Armor Pad Pro」を発売します。8インチサイズのタフネスタブレットで、10インチ級が主流の同ジャンルにあって希少とも言える存在ですね。従来モデルの「Armor Pad」はスペック面で少々心もとないところがありましたが、「Pro」になって随所がパワーアップしています。
1.概要
スペック表
Ulefone Armor Pad Pro | |
OS | Android 13 |
SoC | MediaTek MT8788 |
RAM | 8GB(拡張機能により最大16GB) |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ | 8インチ(1,280 x 800) |
LTEバンド | FDD-LTE: B1/2/3/4/5/7/8/12/17/19 20/28A/28B TDD-LTE: B38/B40/B41 |
SIM | nanoSIM × 2(SIM2はmicroSDと排他・推定) |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth5.2 |
入出力 | USB Type-C、uSmartコネクタ、オーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | イン32MP/アウト48MP |
バッテリー | 7,650 mAh |
サイズ | 213 × 128.8 × 14 mm |
重量 | 560 g |
※総務省のHPで確認したところ、Ulefoneのスマホについては過去に「Shenzhen Gotron Electronic Co.,ltd.」名義で技適が取得されていますが、少なくとも同名義で直近技適を取得しているものは確認できず、Armor Pad Proについても技適マークがない可能性があります。
コメント
従来モデル「Armor Pad」からの主な変更点は下記の通りです。
・OSがAndroid 12から13に
・SoCがHelio G25からMT8788に
・RAM/ストレージが4GB/64GBから8GB/128GBに
・カメラが5MP/13MPから32GB/48MPに
AntutuスコアはHelio G25が12万点程度、MT8788が20万点台前半くらいなので、依然エントリークラスの性能ながら使い安さは格段に向上していると思います。また、RAM/ストレージも倍増していて、ここもうれしいポイントかと。この製品はゲーム向きではありませんが、それでもストレージ64GBというのはさすがに不足感がありますよね。
また、カメラの画素数は一気に上がりました。8インチタブはサイズがコンパクト(しかしちょっと重い…)なので、写真や動画の撮影をする機会も(10インチクラスの製品よりは)多いんじゃないかと思うので、この点も歓迎できます。
一方で外観と筐体サイズは従来モデルと全く同じ。筐体は変わっていないと考えていいでしょう。IP68/IP69Kの防水・防塵性能とMIL規格(MIL-STD-810H)の堅牢性も変わりません。
各部名称です。ここも従来モデルと一緒ですね。電源ボタンは指紋センサーを兼ねており、ユーザーが任意の操作を割り当てることのできるカスタムキーも装備しています。
Ulefone独自のuSmart Connectorはマイクロスコープ(直訳すると顕微鏡)やエンドスコープ(直訳すると内視鏡、パイプの中など狭い場所を確認・撮影するのに便利です)を接続できます(スコープ類は別売り)。
また、このようにスタンドとしても使えるハンドストラップも用意されています(別売り)。
2.価格など
Ulefone Armor Pad ProはAliExpress内のUlefone Official Storeに製品ページがあり、5月13日からワールドプレミア(セール)が開催される予定です。この記事を執筆している5月6日現在セール価格は判明していません。従来モデルのセール価格が147.99ドルでしたが、このPro版はそれより少し価格が上がり、200ドル弱くらい(28,000円くらい)になるのでは?と勝手に予想しています。
アウトドアで活躍してくれそうな製品だと思いますし、8インチというサイズ感もよさげですが、ディスプレイ解像度が1,280 × 800で(従来モデルから)据え置かれているのと、Ulefone製品全般に言えることとしてWidevineについての説明がない(よって、L3と考えておくのが無難)のがちょっと残念。特にディスプレイ解像度が1,920 × 1,200になっていればより人気が出そうなんですけどね。
3.関連リンク
Armor Pad Pro:Ulefone Official Store(AliExpress)