中国メーカーのUlefoneがタフネススマホのニューモデル「Armor 12」を発売しました。先日「タフネス+大容量バッテリー」の「Power Armor 13」というモデルが発売されていて、型番を見ると順番が前後したように思われますが、発売時期についてはこのArmor 12のほうが新しいですね。
なお、この製品は現在Aliexpress内のUlefone Official Storeで発売記念セール中で、249.99ドル(28,578円)で販売されています(8月28日午後3時59分まで。製品ページにある30ドルOFFクーポン使用後の価格)
Ulefone Official Storeの製品ページはこちらです
Ulefone Armor 12 5G
1.Ulefone Armor 12 5G スペック
スペック表
Ulefone Armor 12 5G |
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OS | Android 11 |
CPU | MediaTek Dimensity 700 |
RAM | 8GB |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ | 6.52インチ(1,600 × 720) |
LTEバンド | 5G:N1/3/28/38/41/77/78 LTE:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18 19/20/25/26/28A/28B/66 |
SIM | nano SIM × 2(SIM2はmicroSDと排他) |
ネットワーク | 802.11 ac/a/b/g/n、Bluetooth 5.1 |
入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー |
カメラ | イン16MP/アウト48MP+8MP+2MP+2MP |
バッテリー | 5,180 mAh |
サイズ | 175.9 × 82.5 × 14.25 mm |
重量 | 296 g |
ポイント
・CPUのDimensity 700はAntutuスコア約33万点
・HiFiスピーカーシステム搭載
・IP68/69Kの防水・防塵性能とMIL規格(MIL-STD-810G)の堅牢性
コメント
この製品の紹介記事に先立ってDOOGEE V10という5G対応タフネススマホの記事を掲載しましたが、OS/CPU/RAM/ストレージ容量はV10と同じです。スマートフォンとしてはミッドレンジクラスくらいの構成ですね。
ディスプレイは6.52インチとDOOGEE V10の6.39インチよりはひと回り大きくなっていますが、最近のAndroidスマホのディスプレイサイズとしては標準的くらいの大きさと言えます。また、解像度はHD+にとどまりますので、スペックの割に低解像です。
カメラはイン側が16MP、アウト側が48MPを含むクアッドレンズになっていて、レンズ数はDOOGEE V10よりも多いものの、V10が搭載している赤外線温度計はついていません。また、カメラセンサーのメーカー名や型番についても開示されていません。
中国メーカーのスマホでちょっと心配なのが「VoLTEと5Gの対応」です。この製品は一応「VoLTE対応」「ドコモ、ソフトバンク、au、楽天の5G回線に対応」ということがメーカーサイトで謳われていますが、前者についてはrealme(グローバル版)の事例(製品によってVoLTE対応が不可能に近いものがある)を見てしまうと不安になりますし、5Gについても「メーカー側でおそらく検証はしておらず、バンドが対応していることを確認したのみ」と思われますので、実機を確認しないと正確なところはわかりません。
で、サイズですが、メーカーではこのような画像を使って薄さと軽さをアピールしていますが、これはあくまで「タフネススマホの割には」ということであって、一般的なスマホと比較してしまうとやはり大きくて重いです。
2.Ulefone Armor 12 5G 筐体
筐体色は「Black+Orange / Gray+Black」の2色です。タフネススマホの場合、筐体の基調色が同じでアクセントカラーのみ異なる、というケースが多いですが、Ulefone Armor 12は基調色も異なっています。
ディスプレイを正面から見たところです。水滴型ノッチを採用しており、上下(この画像では左右)のベゼル幅はやや太めです。しかし、MIL規格準拠のタフネススマホとしてはスッキリしているほうだと思います。
メーカー側でこの製品の最大のアピールポイントとしているのが「世界初のHiFiスピーカー搭載タフネススマホ」という点です。なお、「世界初」というのはメーカーの表現です。
ただ、この画像を見るとスピーカー位置は「縦持ち時の筐体下部左右」なので、音質は良いんでしょうけど、ステレオ感という点では少し弱いのではないか、と思います。というか、メーカーサイトでは「ステレオ」という表記が一切なかったので、一抹の不安はありますね。
なお、メーカーの表記「1216 Super-linear Speakers」というのをGoogle検索にかけてみたところ、Xiaomi Mi10やrealme X3の製品情報(英文)がヒットしましたが、詳細についてはわかりませんでした。
各部名称です。上面と下面の画像を見ると、ちょっと個性的な形になっているなあ、と思いました。また、タフネススマホによく見られるカスタムキー(ユーザーが任意の操作を割り当てることのできるボタン)があり、指紋センサーは電源ボタンが兼ねています。
3.Ulefone Armor 12 5G 価格など
Ulefone Armor 12 5GはAliexpress内のUlefone Official Storeで販売中です。8月28日午後3時59分までの期間、発売記念セールで249.99ドル(28,578円)で購入可能です。この価格は先にご紹介したDOOGEE V10(239.78ドル)といい勝負くらいですね。DOOGEE V10には赤外線温度計やリバースチャージ機能つきの大容量バッテリー搭載といった周辺機能があり、それらの機能を重視する場合はDOOGEE V10のほうが向くと思います。一方で「UlefoneのArmor」というのは中華タフネススマホとしては歴史が長く、(ウインタブだけかもしれませんが)知名度も高いシリーズだと思っています。
このジャンルの製品は好き嫌いが別れてしまうでしょうが、Ulefone Armor 12は「好きな人」には有力な購入候補になると思います。
4.関連リンク
Ulefone Armor 12 5G:Ulefone Official Store(AliExpress)
Ulefone Armor 12 5G:Ulefone公式サイト 製品紹介