低価格ながら高性能なラップトップやタブレットで人気のTeclastの新製品「Teclast P80X」を紹介します。久々の8インチAndroidタブレット登場!という気がして、とても期待したい製品です。およそ100ドルで購入できることも注目ポイントです。
1.スペック
このスペック表は、Banggoodに掲載されている内容をもとに作成をしています。OSは最新のAndroid9.0 Pieです。ここ最近の中華AndroidタブはAndroid8.0が採用されることが多く、やっと最新バージョンが採用されるようになるのかという印象です。Android8.0からは起動時間が大幅に短縮されていることもありOSは満足できそうですね(ウインタブ注:メーカーの説明によれば、この製品は最初のAndroid 9搭載タブレットとのことです)。
CPUが少し珍しいです。UNISOCというメーカーの「SC9863A」が搭載されています。最近だとDOOGEE N10というスマホで採用されたものになります。Antutuスコアはこちらをご覧ください。おそらく、リンク先に記載されている35,465というスコアはAntutu Ver.6のものと思われます。ウインタブの過去のデータを確認してみると、MediaTekのローエンド、MT6737だと約3万点、もう一つ上のMT6750(T)だと4万~4万5千点くらいとなりますので、MediaTekのローエンドCPUよりは若干高性能、というくらいの水準だと思います。
構成はCortex-A55(1.6GHz) + Cortex-A55(1.2GHz)がそれぞれ4つのオクタコアとなっています。Cortexは2017年頃に出てきたもので、小型で低消費電力なコアです。調べてみましたが採用事例はほとんどないですね。しかし、UNISOCというメーカー、UNISOCにはなる前はSpreadtrumという社名で、エントリーからミッドレンジ向けのチップセットで有名なメーカーだったようですので安心ではあります。
RAMは2GB、ストレージが16GBです。100ドルで買えることもあって性能は抑え気味ですが、Webページ、動画、SNSなどであれば問題ないでしょう。ストレージは16GBと少ない印象ですが、Banggoodには128GBまでのmicroSDで拡張が可能と記載があります。残念ながら製品ページには具体的な数字が載っていませんでした。128GBまで拡張できるのであれば、音楽、動画、電子書籍など十分な量を持ち運ぶことができそうですね。
ディスプレイは8インチのIPS液晶で、解像度は1,200 × 800です。もう少し高価な中華タブだと1,920 × 1,200とか2,560 × 1,600というものが多くなりますが、8インチサイズということもあり、特に劣っているという感じでもありません。それよりも久々に8インチサイズのAndoridタブが発売されて、これだけで私個人としてはとても盛り上がっています。最近の中華Androidタブは9インチ、10インチのものが多くリリースされている印象でしたから。
片手持ちも苦ではないサイズで、動画も電子書籍も楽しめる丁度良さが8インチのメリットだと思います。このサイズを待っていた人は多いのではないでしょうか。
この製品はLTE通信が可能です。SIMの数はシングルとなっていますが、サイズがnanoSIMではなくmicroSIMとなります。入出力は各種カードスロットの他、イヤホンジャックがあります。充電端子はmicroUSBとなっています。
カメラは価格に合わせたという印象です。インカメラが0.3MPでアウトカメラが2.0MPです。カメラを使うならスマホを使うことが多いと思うので、あえてこの製品でカメラを使うとしたら、メモ用途くらいになるでしょうか。
2.外観
スタイリッシュな見た目ですね。左右のベゼルが細いおかげで思ったよりも画面が大きく感じるのと、四隅がラウンドしていてコンパクトな印象です。フロントカメラは上部ベゼルの右寄りについています。フロントスピーカーではないので、上下のベゼルがもう少し狭かったらさらに良かったと思います。
背面はブラックです。フレームは金属のような光沢があります。フレーム素材はアルミでしょう。Teclast製品はメタルフレームのものが多いですが、クオリティの高い加工なのでこの製品も期待できそうです。背面には各ポートやボタンを示すマークが付いています。それ以外はメーカーロゴに製品名が付いているのみです。
カメラはデュアルのように見えますが片方はフラッシュでしょう。長辺はラウンド加工されているので、掴んだときの持ちやすさは優れていると思います。背面の素材はプラスチックでしょうか。製品ページに記載がないので推測となってしまいますが、価格を考えるとプラスチックで、金属のような光沢感のある加工がされているのだと思います。
画像上から説明していきます。まず上部の入出力ポートはイヤホンジャックとSIM、microSDカードのスロット、microUSBがあります。特にスロットカバーがついているのは見た目的にもスッキリして嬉しいですね。下部にはマイクがあります。音声アシストや通話アプリの利用も可能そうです。
右側面にはボリュームと電源ボタンがあります。更にリセットボタンが用意されているようです。Androidの設定からリセットできると思うのでついていることが謎ですが…。実際にどうリセットされるのか試してみたいですね。左側面は何もなくフラットなようです。
3.価格など
「Teclast P80X」は7月5日現在、中国の通販サイト「Banggood」にて「In Stock Alert(入荷お知らせ)」というステイタスになっていて、7月8日からプレオーダーセールがスタートすることになっています。7月5日時点での参考価格は94.99ドル(10,422円)です。LTE通信に対応しているので、EU VersionとOther Areas Version(ヨーロッパ以外の国版)の2種類存在しています。日本から購入するのであればOther Areas Versionを購入することになりそうです。
最初に記載していますが、久々の8インチAndroidタブレットになるんだと思います。しかも最新のAndroid9.0を搭載しています。私個人としては、これだけで購入に足る要素があると考えています。9インチ10インチまでになると少し取り回しづらくなってしまいますが、8インチの丁度良さが好きな方々に、100ドルという気軽に買える価格もあり、おすすめできる製品ではないかなと感じています。
4.関連リンク
P80X:Teclast 製品紹介ページ
Teclast P80X:Banggood
コメント
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