Teclastから新しいAndroidタブレット「P80 Pro」が発売されます。4月21日時点で中国の通販サイト「geekbuying」と「Gearbest」に製品ページがありますが、ともに「入荷お知らせ」というステイタスになっていて、まだ発売はされていません。中華タブレットではここのところ、200ドル強くらいの価格でHelio X20を搭載し、WUXGA(1,920 × 1,200)を越える高精細ディスプレイを搭載する製品が出てきていますが、この「P80 Pro」はそれほど高性能ではなく、その分購入しやすい価格になっています。
1.スペック
スペック表を見て、特に「おお!」と感じるところはありません。OSはAndroid 7で、CPUはMT8163と、Antutu Ver.6のスコアが3万点台前半~半ばくらいの性能となります。というと「エントリークラスかあ」ということになってしまいますが、RAM2GB、ストレージ32GBと、特にストレージには余裕がありますし、ディスプレイは8インチながらWUXGA(1,920 × 1,200)解像度となっていて、CPU性能だけでエントリークラスというのは不適当かなと思います。
ゲーマー向きではないのは間違いないとしても、タブレットに求められる用途、簡単なパズルゲームやWebブラウジング、動画視聴などでは十分な実力があると考えてもいいでしょう。
また、この製品はLTE/3G通信には対応しない、Wi-Fi専用機です。カメラ性能は…、ダメですね。タブレットでもっぱら写真撮影を、という人は多くないと思いますが、この製品のカメラは「メモ代わり」くらいの実力となります。
2.筐体
もともとTeclastの筐体品質は決して悪くありません。最近だと「T8/T10」のような金属製の美しい筐体を持つAndroidタブレットを投入していますしね。
この製品の筐体、あまり多くの画像が公開されていませんが、個人的には「T8」に近い雰囲気があるなあ、と感じます。サイド部分の絞り込みがよく似ています。また、筐体素材については不明ですが、この画像を見ると金属製なのではないか、と思います。
また、これも残念なのですが、上下の側面画像がありません。geekbuyingの製品ページによると「microUSB、オーディオジャック」という構成になっていました。しかし、スピーカーの構成についてはわかりません。
Teclastの場合「ベゼル幅を盛る(実際の幅よりも細く見えるように画像加工する)」傾向があるのですが、この製品の左右のベゼル幅は5 mm程度と思われますので、多少盛っていたとしても、狭ベゼルであることは間違いないようです。
3.価格など
Teclast P80 Proは中国の通販サイト「geekbuying」と「Gearbest」に製品ページがあり、ともにまだ発売はされていません。参考価格はgeekbuyingが136.99ドル(15,140円)、Gearbestが146.70ドル(15,945円)となっています。
この製品の購入に当たり検討したいのは「中華トップグループ(高性能CPU、RAM4GB、ストレージ64GB、WUXGAを越える高精細ディスプレイ)」とのコスパ比較でしょう。8インチということなら同じTeclastのT8、CHUWI Hi 9あたりが比較対象になります。4月21日現在のgeekbuyingでの価格を見ると、T8は195.99ドル、Hi 9は178.99ドルなので、P80 Proのほうが40~50ドルくらい安いということになります。もちろん性能差もありますので、どちらがお買い得か、ということは一概には言えません。
ゲームはあまりやらないので、低価格でそこそこ使えるタブレットがいい、ということならP80 Proにする、という手はあると思いますね。
4.関連リンク
Teclast P80 Pro:geekbuying
Teclast P80 Pro:Gearbest