シャープがスマートフォン「AQUOS R9」を発表しました。AQUOSシリーズではフラッグシップモデル、という位置づけになります。従来モデルのAQUOS R8から引き続きカメラはLeicaがチューニングを担当し、カメラフォンとしても強力な性能を備えています。
1.スペック
スペック表
AQUOS R9 | |
OS | Android 14 |
CPU | Qualcomm Snapdragon 7+ Gen 3 |
RAM | 12GB |
ストレージ | 256GB |
ディスプレイ | 6.5インチ(2,340 x 1,080)Pro IGZO OLED 120Hz |
LTEバンド | 5G(sub6):n1/3/28/41/77/78/n79 FDD-LTE:B1/3/8/11/18/19/21/28 TD-LTE:B39/41/42 |
SIM | nanoSIM + eSIM |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax/be、Bluetooth 5.4 |
入出力 | USB Type-C、MicroSDカード |
カメラ | イン50.3MP/アウト50.3MP + 50.3MP |
バッテリー | 5,000 mAh |
サイズ | 156 × 75 × 8.9 mm(突起部除く) |
重量 | 195 g |
コメント
OSはAndroid 14です。GoogleのPixelシリーズやソニーのXPERIAシリーズと同じく、素のAndroid OSに準じたUIを採用していますが、AQUOS R9ではGenAIを活用した留守番電話を要約する機能が利用可能です。OSアップデート保証は3回、セキュリティアップデートは最大5年間提供されます。4~7回のOSアップデート保証を提供するメーカーも増えてきているので、この点は少し残念に感じますが、脆弱性の修正などを含むアップデートが長期間提供されるのは安心できます。
CPUはSnapdragon 7+ Gen 3です。前モデルとなるAQUOS R8ではSnapdragon 8 Gen 2を搭載していたので、型番だけ見るとスペックダウンしたように見えますが、AnTuTu Benchark v10の総合スコアは140万点計測するなど、Snapdragon 8シリーズに匹敵する性能を備えているため、普段使いはもちろん、重量級ゲームもストレスなく楽しめます。
RAMは12GB、内蔵ストレージは256GBで、MicroSDカードによるストレージ拡張もサポートしています。
ディスプレイは6.5インチサイズ、解像度はFHD+(2,340 × 1,080)、パネルはシャープ独自のPro IGZO OLED(有機EL)です。リフレッシュレートは240Hzと高速なので、動画やゲームといったコンテンツをなめらかな画質で楽しむことが可能です。強化ガラスはCorning Gorilla Glass Victas 2です。
カメラはイン50,3MP、アウト50.3MP(メイン) + 50.3MP(広角)です。AQUOS R7から引き続き、Leicaがチューニングを担当していて、アウト側には「ヘクトール」レンズが搭載されています。イン・アウト側ともにオートフォーカスに対応していて、被写体の動きがあるシーンでもシャッターチャンスを逃さず捉えることが可能です。
スピーカーはAQUOSシリーズ最大サイズのものが搭載され、迫力のあるサウンドを楽しめます。バッテリー容量は5,000 mAhです。
2.筐体
前面です。AQUOS R8はティアドロップノッチを採用していましたが、パンチホールノッチに変更されています。背面は同時発表されたミッドレンジモデル、AQUOS wish 4と同じく、デザインを「miyake design」が担当し、女性でも違和感なく使えるデザインに変更されています。
筐体色は「グリーン」と「ホワイト」が用意されます。
3.価格など
AQUOS R9は2024年7月の発売予定で、ドコモ、ソフトバンク向けキャリアモデルだけでなく、オープンマーケットモデルも投入されます。現時点では一部スペック、販売価格は発表されていませんが、CNET Japanの記事によると、オープンマーケット版の価格は10万円前後を想定しているとのことです。
XiaomiからもLeicaと提携したハイエンドモデル、「Xiaomi 14 Ultra」の国内投入が予告されていたため、シャープとのライセンス契約が終了したのではないか・・・と噂されていましたが、今回もLeicaとの提携が継続されることになりました。
前モデルのAQUOS R8と比較すると、比較的購入しやすい価格設定になりそうですし、おサイフケータイやMicroSDカードなども備えていることを考えるとXiaomi 14 UltraよりAQUOS R9の方が一般ユーザーには受け入れられやすいのではないかな・・・と感じています。
「miyake Design」による新しい筐体デザインもかわいらしく、今までのAQUOS Rシリーズとはまた違った魅力的な端末に仕上がっています。
4.関連リンク
AQUOS R9:シャープ