こんにちは。かのあゆです。Samsungが8月1日に10.5インチAndroidタブレットの新モデルとなる「Galaxy Tab S4」を発表しました。日本ではここ最近タブレット端末の日本展開を行っていませんが、Galaxy Tabシリーズはかつては日本でもドコモやソフトバンクなどからキャリア端末として販売されていた時期もありました。
新モデルとなるGalaxy Tab S4ではCPUにQualcomm Snapdragon 835を搭載し、外部モニターと接続することでデスクトップPC代わりとして利用できるSamsung DeXがサポートされるなど、まさに「2018年最強のAndroidタブレット」といってもよい製品に仕上がっています。
1.スペック
搭載CPUはQualcomm Snapdragon 835。昨年のフラッグシップスマートフォンに搭載されていたCPUで、最近ではARM版Windows 10搭載PCにも採用されていますが、Androidタブレットで採用されるのはおそらくGalaxy Tab S4が初となります。
すでに後継となるQualcomm Snapdragon 845搭載端末もスマートフォンでは普及しつつありますが、Snapdragon 835に関してもAntutuベンチマークのスコアは190,000台前後をマークしており現在でも十分ハイエンドクラスの性能を有しているといえます。
搭載OSはAndroid 8.1で、スマートフォンのGalaxy端末同様Samsung独自UIである「Galaxy Experience 9.0」が搭載されています。
搭載RAMは4GB。ストレージは64GBと256GBのモデルが用意されます。内蔵RAMに関しては欲を言うのであれば同社のフラッグシップスマートフォンの大型モデルであるGalaxy S9+同様6GB以上は欲しかったところではありますが、4GBでも特にメモリ不足に悩まされるということはないはずです。
ディスプレイに関してはほかのGalaxyシリーズ同様SuperAMOLED(有機EL)を採用。解像度は2,560×1,600となっています。
Galaxy Tab S4では昨年発売されたGalaxy S8シリーズ以降のフラッグシップスマートフォンに搭載されているPCモード「Samsung DeX」もサポートされています。DeXに関してはGalaxy S9での使用感をレビュー済みですので参考にしていただければ幸いです。
スマホを小型PC代わりに利用できるSamsung DeX / Huawei PCモード - まだまだ不満点が多いものの、十分実用可能なレベルに!(かのあゆ)
Galaxy Tab S4ではDeX StationやDeX Padなどの周辺機器を接続しなくても単体で利用できるようになっており、さらに別売の専用キーボードカバー「Quick Cover Keyboard」を接続すると自動的にDeXモードに切り替わってPCライクの環境でAndroidアプリを利用することができるようになっています。
さらに別途HDMIアダプターを使用して外部モニターに接続することによりマルチモニター環境で利用することすらできるようになっており、快適さに関してはスマートフォンのGalaxy端末におけるDeX環境よりもさらに向上していそうでかなりワクワクします。
またGalaxy Noteシリーズにも採用されている専用デジタイザーペン「Sペン」も標準付属しており、Galaxy Note 8で搭載されている「画面オフメモ」や「ライブメッセージ」などの機能が利用可能なほか、Galaxy Tab S4を液タブとして購入したその日から活用することも可能となっています。
オーディオ面ではAKGがチューニングを行ったクアッドステレオスピーカーを採用しており、Galaxy S9/S9+同様Dolby Atmosによるサラウンド効果に対応しているため、動画や音楽、ゲームなどのコンテンツで大迫力のサウンドを楽しむことができそうです。
実際かのあゆが所有しているGalaxy S9のAKGチューンドステレオスピーカーの音質はかなり満足度が高いものになっているので、この辺に関しても大いに期待できそうです。
カメラに関してはイン側が8MP、アウト側が13MPと上位クラスのタブレットに搭載されているカメラとしては標準的なものとなっており、スマートフォンとしてのGalaxyシリーズの最新フラッグシップモデルであるGalaxy S9/S9+のように可変式デュアルアパーチャーレンズやデュアルレンズも採用していませんが、アウト、インカメラともにF値は1.9と明るめのレンズを採用していることもあり、カメラとしての性能もそれなりに期待できそうです。
2.デザイン
Galaxyシリーズに関してはスマートフォン、タブレットともに共通のデザインを採用しており、現在でもエントリーモデルのGalaxyで採用が続けられている「前面に横長のホームボタンが配置され、タッチ式のメニューボタンが配置された」デザインを採用していましたが、Galaxy Tab S4では指紋認証センサーも兼ねていたホームボタンを廃止し、メニューボタンもソフトウェア式のものに移行しました。
そのため前面のデザインは一般的なAndroidタブレットのデザインとなっており、ぱっと見ただけではGalaxyシリーズのタブレットには見えないかもしれません。
カラーリングはブラックとホワイトの2色が用意されています。
ちなみに指紋認証は廃止となりましたが、その代わり生体認証として虹彩認証と顔認証が利用することができるようになっています。
背面デザインは特徴的なカメラレンズのデザインを含めGalaxyらしいものとなっています。背面にデザインされているロゴは「Samsung」ロゴと「Tuned by AKG」ロゴのみのシンプルなものとなっています。
国内ではGalaxy製品はSamsungブランドではなくGalaxyブランドで展開しているため、現時点で投入されるか不明ですが、投入された場合「Samsung」ロゴは「Galaxy」ロゴに置き換わるものかと思われます。
3.まとめ
Galaxy Tab S4は米国では8月10日より発売予定となっており、Wi-Fiモデルに関してはアメリカの販売サイトであるBestBuyでの販売価格が64GB ROMモデルが649.99ドル(約72,000円)となっています。
またLTEモデルも存在しており、アメリカでは通信キャリアのT-Mobileが取り扱う形になっています。
日本での投入は現時点では未定となっていますが、DeX Modeがタブレット単体で使えるようになったことにより、Surfaceシリーズのライバルにもなりえるような強力な存在なだけに日本でもぜひ投入してほしいところです。
これ一台あればPC代わりとしても使え、液タブとしても利用可能でまさにオールラウンダーなハイエンドタブレットとなっています。
DeXに関しては現時点でも日本語環境に関しては若干制限がありますが、ライトな作業であれば十分PC代わりとして活用できる環境になっているだけにGalaxy Tab S4単体で利用できるのはかなり面白いと思います。
個人的には久々に気になるAndroidタブレット製品となっています。
4.関連リンク
Samsung Galaxy Tab S4 : Samsung
コメント
8インチLTEバージョンがでないかなあ
かのあゆ氏の記事、スペック表がいっつも見づらいので改善希望です
最強Android Tablet。最高。
これは、iPad proやSurfaceよりもChromebookの対抗機種になるかな。
DEXってまだ日本語に制限あるの?
なんだかんだ普通のAndroidでアプリ2画面表示すればいいんじゃないの?
OS改造してまで無理にPCに寄せる必要あるかな…