こんにちは、かのあゆです。SamsungがauとUQ Mobile向けにミッドレンジモデルとなる「Galaxy A30」を発表しています。グローバル版は今年2月に発表されており、すでに国内ではイオシスなどでも販売中ですが、今回投入された国内向けモデルではストラップホールの追加やおサイフケータイへの対応といった日本市場向けのカスタマイズが行われています。
またUQ Mobile向けのモデルはSIMロックがかかっておらず、実質的に国内向けとして初のSIMフリー版Galaxyスマートフォンということになります。
1.スペック
初期搭載OSはAndroid 9 Pieで、すでに国内でも販売開始となったGalaxy S10/S10+と同じく独自UIとして「One UI 1.1」が採用されています。
搭載CPUはSamsung自社開発のExynos 7904で、Antutuベンチマークのスコアとしては100,000点前後を計測するようです。以前ウインタブでも実機レビューを行っているドコモ向けのGalaxy Feel2に搭載されているExynos 7885と比較した場合、若干スペックが落ちるものの、普段使いであれば十分でしょう。
RAMは4GB、ストレージは64GBと、ミッドレンジクラスとしては平均的なスペックで、MicroSDカードにも対応しているため最大512GBまでストレージを拡張することも可能です。
ストレージ64GBというスペックは1年前まではフラッグシップモデルで見られた構成で、一般的な利用方法であればまず容量不足で困ることはない容量だと思います。
ディスプレイは6.4インチサイズで解像度は2,340×1,080(FHD+)となっており、表示の美しいSuperAMOLEDを採用しています。ミッドレンジモデルでありながらGalaxy Feel2よりも解像度が上がっているのはうれしい点です。
SuperAMOLEDを採用していることもあり、写真や動画などのコンテンツを美しい画質で表示することが可能だと思います。
カメラはイン8MP、アウト13MP(メイン)+5MP(広角)というスペックで、超広角カメラを搭載したことにより、より広い視野の写真を撮影することができます。
さらにGalaxy Note9で初採用されたAIカメラやARステッカー、AR絵文字といった機能にも対応しており、インスタ映えする写真を簡単に撮影できそうです。
バッテリーは3,900mAhと大容量のものを搭載しており、15W出力の急速充電にも対応しています。
特に急速充電の規格に関しては記載されていませんが、おそらくCPUに同じExynosを採用するGalaxy Feel2がQuickChargeやSamsung Adaptive Fast Chargingには対応しておらず、USB PDのみをサポートしていたことを踏まえると、Galaxy A30でもUSB PDのみに対応する可能性が高そうです。
前述の通りGalaxy A30という端末自体はすでにグローバル市場でも販売されていますが、日本仕様では新たにIPX5/8準拠の防水・防塵に対応したほか、ワンセグ受信機能こそ搭載されないものの、おサイフケータイのサポートも追加されており、日本国内でよく利用されているモバイルSUICAや各種決済サービスの利用も可能になっています。
2.デザイン
Galaxy A30では「Infinity-U」と呼ばれる新しいデザインを採用していますが、要するに他社スマートフォンでも採用が広がっている「ティアドロップノッチ」そのものです。
Galaxyといえば2018年に発売したGalaxy S8/S8+でノッチのないInfinity Displayを採用し、海外では某スマートフォンのノッチデザインを揶揄したプロモーションを展開していただけに色々と複雑な気持ちになりますが…
背面は現行フラッグシップモデルであるGalaxy S10シリーズやNote9とは異なるデザインを採用しています。
日本未発売のGalaxy A20なども同様のデザインですが、デュアルレンズカメラ採用に伴いミッドレンジモデルでも継承されていたカメラフレーム部のデザインが変更されていることもあり、背面の「Galaxy」ロゴがなければ他社スマートフォンとの区別が付きづらいかもしれません。
また国内版Galaxy A30ではドコモ向けに販売されているGalaxy Feelシリーズと同じく筐体もカスタマイズされており、グローバルモデルには存在しないストラップホールが新たに追加されています。
カラーはUQ Mobileに投入されるモデルでは「ブルー」「ブラック」「レッド」の3色展開となり、「ホワイト」に関してはau向けモデル限定カラーとなります。
3.まとめ
UQ Mobile版Galaxy A30は6月上旬に販売開始予定で、一括購入価格は31,644円(税込)です。対応バンドが公開されていないのでドコモ回線で快適に利用できるかどうか不明ではあるものの、実質Samsungとしては初の国内SIMフリー版Galaxyスマートフォンということになります。
現時点ではUQ Mobile専売モデルとなっていますが、好評であれば他MVNOでの取り扱いや家電量販店や各種通販サイト経由での単体販売も期待できるかもしれません。
名称自体はグローバルモデルと同じですが、どちらかというとドコモ向けに販売されているGalaxy Feel2と近いコンセプトの製品になっており、元になっている端末には存在しなかったストラップホールの追加や防水・防塵性能への対応、おサイフケータイなど日本国内ユーザーが必要とする機能を搭載した日本オリジナルモデルに仕上がっています。
価格も並行輸入されているグローバル版に近く、非常に良心的な設定だと思います。
デザイン面であまりGalaxyらしさを感じないのは残念ですが、機能面に関してはGalaxyそのものですし、カメラも多彩な機能を搭載しており、「S10は気になるけど、さすがに高いしなぁ…」と感じている人にもお勧めできる一台です。
これをきっかけにほかのGalaxyスマートフォンのSIMフリー展開も強化してもらえたら…と思っています。
4.関連リンク
Galaxy A30 : Galaxy Mobile Japan
Galaxy A30 : UQ Mobile