
中国メーカーのOUKITELがタフネススマホ「WP9」を発売しました。OUKITELの製品についてはつい先日ウインタブでも「C22」「WP12」の2機種の実機レビューをしていますが、2機種ともエントリークラスながら技適マークがありました。またOUKITELは日本のAmazonにも出店(出品)している、日本展開に積極的なメーカーです。
今回ご紹介するWP9よりも「新しそうな製品名」のWP10とかWP12が既に販売されているのですが、メーカー公式サイトではニューモデルとして扱われており、この5月31日からBanggoodでセール(おそらく発売記念セール)がスタートする予定にもなっていますので、この機会にご紹介させていただきます。
1.OUKITEL WP9 スペック
スペック表
| OUKITEL WP9 | |
| OS | Android 10 |
| CPU | MediaTek Helio P60 |
| RAM | 6GB |
| ストレージ | 128GB |
| ディスプレイ | 5.86インチ(1,520×720) |
| LTEバンド | B1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/20/28A/28B |
| SIM | nano SIM × 2(SIM2はmicroSDと排他) |
| ネットワーク | 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
| 入出力 | USB Type-C、microSDカードリーダー、オーディオジャック |
| カメラ | イン8MP/アウト16MP+13MP+0.8MP |
| バッテリー | 8,000mAh |
| サイズ | 156 x 76.9 x 19.5 mm |
| 重量 | 321 g |
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冒頭に書かせていただいたように、中国メーカーの型番体系はよくわからないところがあり、製品名を「製品を特定するアルファベットなど+通番」とするのなら、WP9よりも通番の新しいモデルが存在するのはなぜ?と思ってしまいますが、ここは詮索しても答えが出てきそうにないのでスルーします。
OSはAndroid 10です。ちなみに先日レビューを掲載したWP12はAndroid 11でしたw CPUはHelio P60ですから、2021年の現在だと「エントリークラスのいいほう~ミッドレンジの下のほう」くらいの性能です。ウマ娘だと少しもっさりする感じですね。ゲームをよくプレイする人には少し物足りないでしょう。ただし、ゲーム以外の操作に関してはストレスを感じません。またRAMも6GB、ストレージも128GBありますので、Helio P60搭載機の容量としては十分かと思います。
ディスプレイは5.86インチのHD+解像度です。画面は少し小さめ、解像度はやや低めですね。タフネススマホの場合、中位クラス(この製品の場合、WP12の上位、WP10の下位という位置づけになります)くらいだと解像度がFHD+にならないケースが多いです。
通信バンドは「5G非対応」ですが4Gについては日本の主要通信バンドの多くをカバーしています。あくまで推測ですが、この製品もまたC22やWP12と同様、技適マークがあるのではないかと思います。

カメラはイン側が8MP、アウト側が16MPをメインとするトリプルレンズです。数値的には特に見るべきものはありませんが、C22、WP12とも「予想していたよりは高品質」という評価になっていましたので、「ちゃんと16MPの画質」になっていれば十分にキレイな写真が撮れるんじゃないでしょうか。

それと、OUKITEL WP9はバッテリーもいいです。8,000 mAhという大容量ですし、リバースチャージ(WP9をモバイルバッテリー代わりにして、他のスマホなどを充電できる)機能も搭載しています。この製品の場合、キャンプなどアウトドアでのレクレーションに持ち出す機会が多いと思いますし、スペック的に「サブ機」という位置づけになりそうなので、リバースチャージ機能は便利だと思います。
サイズについては重量321 gというのをはじめとしてツッコミどころがたくさんありますが、タフネス筐体(IP68&IP69Kの防水・防塵性能とMIL-STD810Gの堅牢性があります)ですし、ここは仕方のないところでしょう。
2.OUKITEL WP9 筐体

この画像だと少しわかりにくいのですが、前面には大きめのノッチがあります。Android機としてはややクラシカルな印象です。そう言えば先にレビューを掲載したC22にも「何かにインスパイアされた」ような大きめのノッチがありましたね。
背面はタフネススマホらしい立体的な造形になっています。カメラが横一直線に並んでいるのがアクセントと言えるでしょうか。また、カメラの下に指紋センサーも見えます。

すみません、上面の画像がありませんでした。画像左から、左側面、右側面、下面です。左側面にSOSボタン(一般には、あらかじめ登録しておいた緊急連絡先に電話をしたり、位置情報を知らせるショートメールを発信したりする機能ですが、この製品の詳細機能は不明です)とその上に「カスタマイズキー(ユーザーが任意に操作を割り当てることのできるボタン)」があります。右側面は、デザインはちょっと個性的ですが、オードソックスに電源ボタンと音量ボタン。
下面にはパッキンで覆われたUSB Type-Cポート、そしておそらく上面にはパッキンで覆われたイヤホンジャックがあると思われます。

筐体色はオレンジとブラック。いずれも基調色はブラックで、アクセントカラーのみ異なります。
3.OUKITEL WP9 価格など
OUKITEL WP9は中国の通販サイト「Banggood」で販売中で、5月31日からセールが予定されています。セールでの価格は159.99ドル(およそ17,760円)です。典型的なエントリーモデルのWP12が100ドル前後で購入できますが、スペック面が強化され、普段使いには十分な実力を備えるWP9が159.99ドルというのも魅力的ですね。
スマホであまりゲームをしない人であればメイン機として使えると思いますし、サブ機としてもメイン機と用途をしっかり分けて効果的に運用できると思います。
4.関連リンク
OUKITEL WP9:Banggood
※セールの開始は5月31日です



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