中国メーカーのOUKITELから、アウトドアスマホ「WP6」が発売されます。3月17日現在、中国通販のGearbestとAliexpressに製品ページがありますが、3月20日が正式な発売日のようで、発売記念セールも計画されているようです。「見るからに」というデザインのいかついスマホで、アウトドア好きの人から好評を博しそうな気がします。
1.スペック
OSは最新のAndroid 10ではなく、Android 9.0にとどまりますが、このバージョンで特に問題はないと思います。中国の新興メーカー製品の場合、Xiaomiなどのように高度にカスタマイズされた独自UIは使われていないので、日本語化についても大丈夫でしょう。ただ、ちょっと気になることとして、新興メーカーの場合、OSのバージョンアップはもちろん、セキュリティアップデートへの対応もあまりしっかりしているとは言えないんですよね。
CPUはHelio P70です。Antutu(Ver.7)のスコアが14万点くらいにはなりますので、ハイエンド機の性能には及びませんが、一通りの操作は快適にこなせると思います。ちなみに私もHelio P70搭載のスマホを使っていますが、性能不足を感じたことはありません。ゲーム専用機として使うのでなければこれで十分かと思います(一部のFPSゲームなどでは画質設定を少し落としてやる必要があるかもしれません)。
RAMは6GB、ストレージは128GBと、実用上問題のない容量だと思います。ディスプレイは6.3インチ・FHD+解像度で、もちろん前面はゴリラガラスが使われています。
また、Wi-FiについてはGearbestの製品ページに「Wi-Fi6(ax規格)対応」との記載がありましたが、「いやさすがにそれは無理だろう」と考え、この記事のスペック表からは抜いてあります。もしax対応していたらラッキー、と考えておくほうが安全だと思います。
それと、入出力ポートについても少し不透明というか、「microUSB」という記載になっていて、これも「(後述しますがリバースチャージ対応だし)Type-Cなのでは?」という気がしますが、一応スペック表には「microUSB」と記載しておきました。
このクラスのアウトドアスマホとしてはカメラ性能はなかなかのものになっています。イン側が16MPでアウト側は48MPを含むトリプルレンズです。ただ、中華スマホの場合、「画素数」だけ見て判断するのはちょっと危険でして、数値から受けるような画質になっていないことも多いです。センサーの品質とかカメラアプリの品質とかに問題があるのかもしれませんが、ウインタブの経験上「話半分」くらいに理解しておくほうがいいと思っています。
それと、この製品のセールスポイントとして「10,000 mAhの大容量バッテリー」というのがあります。容量の大きさにも驚かされますが、リバースチャージ機能(この製品をモバイルバッテリーのようにして、他のデバイスを充電できる機能)もついています。これならお友達のスマホをレスキューしてあげられます。そのぶん筐体サイズ(特に重量)もすごいことにはなってますけどね。
2.筐体
ウルヴァリン(でいいんですよね?)の爪が邪魔ですが、前面に水滴型ノッチが採用されているのがわかります。ただこれ、上下のベゼルがそれなりに太く、水滴型にする必要があったのか少し疑問です。でも、カッコいいとは思います。
背面は「いかにも」なゴツさがありますね。中央に燦然と輝く「IP68(スマホとしては最高レベルの防水・防塵性能)」の文字。逆にこのゴツさでIP68対応でなかったとしたら、それはそれで笑えますが、とりあえずアウトドア用として必要なタフネスさは備えています。
筐体色はブラックとオレンジの2色です。製品特性上、オレンジのほうがカッコよく見えますが、これはお好み次第でしょう。
各部名称です。右上の「底面」の画像を見ると、パッキンで覆われた部分に「microUSB」という記載がありますが、よく見るとヘッドホンのマークもついていますので、この部分にUSBポートとイヤホンジャックがあるものと思われます。
また、側面もかなりのゴツさですが、右側面に指紋センサーがありますね。これだけの厚みがあれば指紋認証も容易か、と。
3.価格など
OUKITEL WP6は中国の通販サイト「Gearbest」と「Aliexpress(OUKITEL Official Store)」に製品ページがあり、3月17日現在だとAliexpressが安く、239.99ドル(26,104円)となっています。しかし、冒頭に記載の通り、この製品の正式な発売日は3月20日で、その際にもう一段安くなることがメーカーによって予告されていますので、購入される場合は3月20日の価格を見て、ということになるでしょう。
スマホの基本スペック、ということだと「中華なら200ドル近辺」くらいの水準かと思います。しかし、この製品はアウトドアスマホですし、バッテリー容量も非常に大きく、基本スペック以外の部分でかなりの特徴があります。もちろんサイズも相当に大きくなっていますので、万人向けの製品とは言いにくいですが、「こういうのが好きな人」には非常に魅力的に映るのではないか、と思います。
4.関連リンク
OUKITEL WP6:メーカー特設サイト
※3月17日現在、GiveAwayキャンペーン実施中です。
OUKITEL WP6:Aliexpress(OUKITEL Official Store)
OUKITEL WP6:Gearbest