
NECがAndroidタブレット「T11N」を発売しました。SoCにDimensity 6300を搭載し、ペンが付属する11インチタブレットです。この製品はLenovo Idea Tabの姉妹機と思われ、スペックに少し違いがありますが、外観や筐体サイズはほぼ同じです。
1. スペック
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| OS | Android 15 |
| SoC | MediaTek Dimensity 6300 |
| RAM | 8GB LPDDR4X |
| ストレージ | 128GB/256GB |
| ディスプレイ | 11インチ (2,560×1,600) 90Hz |
| バンド | 5G/LTE非対応 |
| 無線通信 | 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.2 |
| ポート類 | USB 2.0 Type-C、オーディオジャック microSDカードリーダー |
| カメラ | 前面 5MP/背面 8MP |
| バッテリー | 7,040 mAh (約13時間) |
| サイズ | 254.6×166.2×7 mm |
| 重量 | 485 g |
2. OS/SoC
OSはAndroid 15、SoCはDimensity 6300です。Antutuスコアは約42.5万点 (出所:Nanoreview)と、ウインタブでよくご紹介している中国タブに搭載例の多いHelio G99 (スコア40万点前後)より「若干いい」くらいですね。モバイル5G通信にも対応する型番ですが、T11NはWi-Fi専用機です。
3. RAM/ストレージ/ディスプレイ
冒頭で「Lenovo Idea Tabの姉妹機」と書きましたが、RAMとストレージの構成は異なります。Idea TabのRAMが4GBであるのに対し、LAVIE T11Nは8GBです。私も含めウインタブ読者なら「RAM4GBはちょっと…」と感じられると思いますが、RAMが8GBということなら一気に購入意欲が出てきますよね!
また、ストレージに関してもIdeaTabは128GBのみですが、T11Nは128GBと256GBを選べます。

ディスプレイは11インチで解像度は2.5K (2560×1600)、リフレッシュレートは 90Hzです。ここはIdea Tabと変わりません。

このディスプレイは低レイテンシ (従来比約40%の遅延低減)の「デジタルペンB」が付属します。メーカー説明では「紙に書くような自然な描き心地」とのことで、Googleの「かこって検索」やプリインストールされている手書きノートアプリ「Nebo」「My Script Calculator 2」にも対応します。なお、このペンは筆圧に対応すると思われますが、製品ページでは筆圧についての説明がありませんでした。
…ちょっと脱線します。NECによれば、「今どきの学生は、配布されるPDF資料にタブレットでノート取り、レポート作成はPCでというスタイルが定着しつつあり…」とのことなのですが、学生の皆さん、実際どうなんですか?
4. 筐体

筐体色はIdea Tabにもある「ルナグレー」に加え「サンドローズ」が選べます。それと、当然ですが背面はLenovoじゃなくてLAVIEのロゴマークになっています。
ポートはUSB 2.0 Type-CとmicroSDスロット、そしてイヤホンジャックがあります。また、スピーカーも4つ搭載していますので、動画視聴時には臨場感・ステレオ感がしっかり出ると思います。
また、オプションとしてケース、保護フィルム、キーボードも用意されています。
5. 価格など
NEC LAVIE Tab T11NはNEC Directで販売中で、10月30日現在の価格は8GB/128GBモデルが47,080円、8GB/256GBモデルが49,280円ですが…

現在NECでは「LAVIE新製品デビューキャンペーン」を開催中で、LAVIE Tab T11Nもキャッシュバックが5,000円受けられます。つまり、実質的には8GB/128が42,080円、8GB/256GBが44,280円になる、ということです。
一方、Lenovo Idea Tabは29,700円です (10月30日現在)。RAM容量に関しては皆さんかなり重要視していると思うので、どちらを選ぶかは悩みどころですね。
6. 関連リンク
2014年にサイトを開設して以来、ノートPC、ミニPC、タブレットなどの実機レビューを中心に、これまでに1,500本以上のレビュー記事を執筆。企業ではエンドユーザーコンピューティングによる業務改善に長年取り組んできた経験を持ち、ユーザー視点からの製品評価に強みがあります。その経験を活かし、「スペックに振り回されない、実用的な製品選び」を提案しています。専門用語をなるべく使わず、「PCに詳しくない人にもわかりやすい記事」を目指しています。
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