中国メーカーのLOKMATがAndroid OS搭載のスマートウォッチ「APPLLP 4」を発売しました。このジャンルの製品としては非常にスペックが高く、ちょっとオーバスペック気味かな、という気もしないではありませんが、まあ、スペックがいいのがマイナス、ということはないと思います…。
1.LOKMAT APPLLP 4 スペック
スペック表
LOKMAT APPLLP 4 | |
OS | Android 10 |
CPU | MediaTek Helio P22 |
RAM | 4GB |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ | 1.6インチIPS(400 × 400) |
LTEバンド | B1/2/3/5/7/8/12/17/20 |
SIM | Nano SIM |
ネットワーク | 802.11 b/g/n、Bluetooth(推定) |
入出力 | POGO Pin |
カメラ | 2MP+8MP |
バッテリー | 900 mAh |
サイズ | 文字盤49.5 × 55.5mm、厚さ17 mm、バンド幅22 mm |
重量 | 76 g |
ポイント
・Android 10搭載
・CPUはHelip P22
・RAM4GB/ストレージはなんと128GB
・側面カメラは8MPと高画素
コメント
この製品はウインタブで言う「次世代スペック」です。OSはAndroid 10、CPUはHelio P22、RAMは4GBなので、もはやエントリースペックのスマホと同等、いや場合によってはそれ以上の構成と言えます。Android OS搭載スマートウォッチのジャンルは2020年の中ころまでは「Android 7.1/MT6739/RAM3GB/ストレージ32GB」という構成が上限でしたが、2020年後半くらいに一気に新しくなり、各社のニューモデルはこの製品と同じ構成になっています。
そして、ストレージは128GBです。OS搭載スマートウォッチはディスプレイサイズに操作性のボトルネックがあり、CPU性能を上げてもゲームやアプリが快適に使えるとは言い難いですし、カメラ性能も決して高くはないので、「128GBも要るかなあ…」というのが正直な感想です。そう言えば最近ご紹介したLEMFO LEM15もストレージ128GB搭載です。
ディスプレイは1.6インチで解像度400 × 400です。腕時計としては大きい文字盤ですが、スマホとして見る場合は極小サイズですし、解像度も高くないのでGoogle Playのアプリで動作しないものも少なくないでしょう。しかし、2Dのシューティングゲームなど、意外に楽しくプレイできるゲームもあります(経験済み)。
OS搭載スマートウォッチは「腕時計型のスマホ」なので、SIMカードを入れれば単体で電話をしたり、アプリをインストールしたりできます。この製品の場合、nanoSIMスロットがあり、限定的ながら日本の通信バンドにも対応します。
カメラはこの位置です。前面カメラは2MPで、ほぼビデオチャット専用になると思います。一方側面のカメラは8MPありますので、(過度の期待は禁物ですが)そこそこの画質で写真撮影ができそうですね。
また、この製品のバッテリー容量は900 mAhですが、「パワーバンク(バッテリー内蔵の充電台)」が付属し、こちらも900 mAhのバッテリーを内蔵していますので、パワーバンクを一緒に持ち歩く前提であれば終日バッテリー切れを気にしなくていいと思います。
2.LOKMAT APPLLP 4 筐体
先に気づいたことを書かせていただくと、この製品とLEMFO LEM 15はデザインとカメラ性能に若干の違いはあるものの、「同じもの」のようです(サイズ表記が少し異なりますが、測定方法が異なっているのだと思います)。一応側面カメラの画素数が、LOKMAT APPLLP 4:8MP、LEMFO LEM15:5MPというのが最大の相違点です。
筐体にはセラミックが多用され、スポーツウォッチっぽいベゼルがつきます。またIP67レベルの防水・防塵性能もありますので、ちょっとした水濡れくらいなら平気でしょう。
充電/給電は背面のPOGOピンで行います。また、このPOGOピンはデータ伝送用としても使えます。OS搭載、というところから離れて、一般的なスマートウォッチ(ヘルストラッカー、スマホとペアで使う)としても使えますし、心拍数センサーも付いています、でも健康管理機能は安価なヘルストラッカーといい勝負(Xiaomi Mi Bandシリーズには及びません)くらいです。
SIMスロットは左側面です。ただし、この製品はmicroSDカードには対応しません(まあ、本体に128GBありますから、いらんでしょうね)。
それと、これは腕時計としては重要な話になりますが、バンドは交換可能です。OS搭載スマートウォッチの場合、バンドが交換できないものもありますので、このように「交換可能」と明記されていると安心ですね。
3.LOKMAT APPLLP 4 価格など
LOKMAT APPLLP 4はAliexpress内のLOKMAT Official Store及び中国通販のTOMTOPで販売中です。6月11日現在の価格はTOMTOPが安く、パワーバンクも付属して189.99ドル(20,948円)です。記事中に書かせていただいた通り、この製品はLEMFO LEM15とほぼ同じものなので、デザインのお好み、カメラの性能(相違点はこの2つ)、そして購入時の実勢価格でどちらにするか決められるといいと思います。
4.関連リンク
LOKMAT APPLLP 4:TOMTOP
LOKMAT APPLLP 4:LOKMAT Official Store(Aliexpress)