中国メーカー「LEAGOO」の新製品「XRover C」をご紹介します。この製品は中国の通販サイト「Banggood」でプレオーダー中で、4月26日現在の価格が99.99ドル(11,377円)なので、ウインタブの言う「100ドルスマホ」ということになります。ウインタブの読者はガジェット好きだと思うので、100ドルで買えるスマホをメイン機として使おうと考える人はごく少数で、ほとんどの場合、より高性能、高価格なスマホをメイン機として所有していると思われます。ということは、この製品を購入する場合「2台目、3台目」ということになるんだろうと思いますが、その場合「なんの目的で2台目、3台目のスマホを持つのか」ということが重要になりますよね。つまり、メイン機とははっきりと異なる特性の製品が好まれるのではないでしょうか?ということなら、この「XRover C」はおすすめできます。
1.スペック
CPUはMT6739、RAMは2GB、ストレージは16GBです。典型的なエントリースペックのスマホということです。ただし、このスペックでも一昔前の安物スマホのようにスクロールがカクカクするとか、アプリが不意に落ちるとか、しょっちゅうフリーズするとかの心配はいりません。SNSとかWebブラウジングとか、パズルゲームくらいなら問題なく楽しめます。
ディスプレイは5.2インチと、最近のAndroid機としてはコンパクトサイズで、ノッチはありません。しかし、解像度はHD+の縦長(アスペクト比18:9)なので、エントリースマホとしては悪くないと思います。
また、カメラはイン8MP/アウト13MP+2MPなので、上位機種には到底及ばないものの、画素数だけ見れば十分使えるくらいの品質になっていると言えますよね?
この製品はIP68レベルの防水・防塵性能を備えたアウトドアスマホです。処理性能は高くありませんが、休日に海や山に持っていくと、非常に安心して使えるのではないか、と思います。また、エントリースマホとしてはカメラ性能もいいほうなので、行楽地で写真撮影なんかをするのにも向くでしょう。
さらに、この製品は5,000 mAhという、比較的大容量のバッテリーを搭載していて、さらに「リバースチャージ(モバイルバッテリーのかわりに、他のデバイスを充電できるという意味です)」にも対応します。
このように、スペックが低くてウインタブ読者のメインマシンとしては心もとないものの、堅牢で防水・防塵対応する筐体、そこそこ使えそうなカメラ、そしてリバースチャージという、サブスマホとしては非常に魅力的な機能がたくさん詰まっています。
2.筐体
ややおとなしめながら、アウトドアスマホらしい、ゴツいデザインです。厚さも14.25 mmということなので、一般的なハイスペックスマホの2倍近い厚みがあります。まあ、製品特性上、これはこれでOKかと思います。
背面には指紋センサーがついていて、メーカー説明によれば「精度が高いので、少しくらい手が汚れていても大丈夫」とのこと。また、顔認証にも対応します。それと、側面に「PTTボタン(Push to Talkの略で、トランシーバーのようにボタンを押しながら話すタイプの通話方式。日本の通信会社では対応しているところはありません)」もついています。
各部名称です。このように、ポートやイヤホンジャックなどはすべてパッキンがついていて、防水対応となっています。そうなるとワイヤレス充電機能がほしいところですが、残念ながらこの製品はワイヤレス充電には対応しません。
3.価格など
記事の冒頭に記載したとおり、LEAGOO XRoverは中国の通販サイト「Banggood」でプレオーダー中で、4月26日現在の価格は99.99ドル(11,377円)です。「激安大好きウインタブ」では、これまでに低価格なスマートフォンの紹介記事を多数掲載してきましたが、考えてみれば、一部のマニアを除き「単に安いだけ」でスマホを買おうという人はそんなに多くないはずです。iPhoneにせよAndroidにせよ、しっかりしたスペックのメイン機をすでに持っていて、上乗せで2台目とか3台目を購入するのであれば、CPU性能などよりも「メイン機にはない機能」あるいは「メイン機を補完してくれる機能」がほしいと思うんじゃないか、と。
その意味ではこのLEAGOO XRoverは非常に魅力的な製品だと思います。10連休には間に合いませんが、この先の行楽のお供としても、街中で使う予備機としても、いい仕事をしてくれそうですよね!
4.関連リンク
LEAGOO XRover C:Banggood
コメント
これ、何がイイって、タフネススマホで重量200gを切っているところ。アウトドア用って、スペックはバッテリー以外はギリギリまで削っていいから、できるだけ軽くして欲しいと思うのは私だけ? ただ、メーカーサイトに重量の記載がない上に、この厚さとバッテリー容量だと、ホントか? って気はしますよね……
ライバル的にはZOJI Z33あたりで、スペック表が正しいとすると、スペックで上回ってちょい高めのZOJI Z33か、軽さのLeagoo XRover Cかで悩ましい選択になるんですが。