中国メーカー「Leagoo」がノッチ(切り欠き)ディスプレイを採用したミドルスペックのスマホ「S9」を発売しました。「S9」というと「またGALAXYのマネかあ」と思っちゃいますよね。しかし今回は違います。スマホの「流行」をしっかり取り込みつつ、独自機能も備えた良スペックの製品です。
1.スペック
OSは最新のAndroid 8.1です。CPUはMT6750ですから、Antutu Ver.6で4万点台前半くらいの性能です。私はMT6750を搭載するスマホを検証用に使っていますが、すべてのゲームが快適とは言えないものの、シューティングゲームくらいならサクサク動きます(ゲームタイトルによりますけどね)し、ゲーム以外だと動作困難なアプリはほとんどありません。
RAMは4GBと十分な容量で、ストレージは32GBです。欲を言えば64GBほしかったですが、32GBでも当面容量不足に陥ることはないと思います。あまりたくさんアプリをインストールしない人なら十分だと言えるでしょう。
ディスプレイは5.85インチで解像度は1,512 × 720(アスペクト比19:9)です。19:9というのは最近流行の縦長タイプ(アスペクト比18:9)よりも「さらに縦長」です。この製品はノッチディスプレイを採用しているため、このようなアスペクト比となります。
ポートではUSB Type-Cを採用しているものの、従来の3.5 mmオーディオジャックは温存されています。ウインタブ読者全員というわけではないと思いますが、「イヤホンジャックがなくなると不便」という人が多いと思うので、これは歓迎すべきでしょう。
カメラはノッチディスプレイと並ぶ、この製品のセールスポイントとなります。
「65MP」って、意味わかんないですよね。英文の説明を読むと、複数のフレーム(画像)を同時に撮影し、独自技術でそれらを結合することによって65MPを実現した、ということなんですけど、要するにHDRみたいなもんですかね?ただこれ、理論値に過ぎないと思うので、仮に日本でこの製品を正規販売する場合は「65MP」という表現は使えないんじゃないかと思います。
しかし、65MP云々は置いておいて、この製品がカメラ品質にかなりのこだわりを持っていることは伝わってきます。ウインタブでは中華スマホのカメラ品質をディスりがちですが、この製品なら期待できるかもしれないです。
なお、アウトカメラの画素数について、メーカーサイトでは13MP + 2MPという表記になっていましたが、Benggoodでは13MP + 0.3MPと記載されていました。この記事ではメーカーサイトの数値を掲載しています。
2.筐体
やはり目を引くのはノッチディスプレイですね。また、背面はガラスコーティングが施されているように見えますが、残念ながら筐体素材は不明です。
筐体色はブラック、ゴールド、ブルーの3色です。個人的にはブラックとかブルーのような濃色系のほうがこの製品に合っているのでは?と思います。
エッジ部分は2.5D曲面になっており、非常に美しい造形だと思います。Banggoodが実機を使って動画を撮影していますので、リンクしておきますね。
3.価格など
Leagoo S9は中国の通販サイト「Banggood」でプレオーダーを受け付けており、他サイトではまだ製品ページがありません。というのもBanggoodはメーカーとタイアップして「Global Presale」を開催中なんです。そのため、価格は本来149.99ドルのところ、5月9日現在129.99ドル(14,540円)という特別価格になっています。149.99ドルでも決して高くは感じませんが、129.99ドルというのはすごく魅力的だと思います。
この製品はCPU性能は「そこそこ」という感じですが、ノッチディスプレイを採用し、カメラまわりの機能にもかなり期待ができます。また、製品画像や動画を見る限り筐体の質感も高そうですよね。この製品が気に入った人は129.99ドルになっている間(先着999台限定です)に注文しておいたほうがいいかもしれません。
4.関連リンク
Leagoo S9:Banggood