記事にアフィリエイト広告を含みます

HUAWEI P40 lite 5G 実機レビュー - liteなのは名前だけ。カメラ性能に定評のある、Pシリーズの最新機種

P40lite5G本体
こんにちは、チャハ一ンです。今回は、HUAWEI P40 lite 5Gをレビューします。カメラ性能の高いスマートフォンといえば?と聞かれたら、HUAWEI Pシリーズが真っ先に思い浮かぶ方も多いかと思います。私もそのうちの一人です。

スポンサーリンク

今回レビューしている機体はHUAWEIからお借りしました。この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございます。

1.スペック

OS EMUI10.1(Android10)
CPU Kirin 820 5G
RAM 6GB
ストレージ 128GB
ディスプレイ 6.5インチTFT、2400×1080px
LTEバンド FDD1/2/3/4/5/6/7/8/12/17/18/19/20/26/28/66,  TDD/34/38/39/40/41
SIM nanoSIM×2
ネットワーク 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth5.1、NFC
入出力 USB-C(USB2.0)、イヤホンジャック
カメラ イン16MP/アウト64MP+8MP+2MP+2MP
バッテリー 約4,000mAh
サイズ 75×162.3×8.58mm
重量 189g

大まかなスペックは表の通りです。注目すべき点はやはりカメラでしょう。liteと言いながら64MP含むクアッドカメラを搭載しています。内訳はメイン64MP、超広角8MP、マクロ2MP、被写界深度センサー2MPです。

またスペック表には記載がないですが、国内ではまだまだ珍しい、5G通信に対応しています。

2.筐体

付属品

付属品一覧

主な付属品は充電器、充電ケーブル、イヤホンです。この端末は最大40Wの超急速充電に対応していますが、付属の充電器もちゃんと40W給電が可能です。今回はレビュー用の端末なので端子が違いますが、国内で購入できるモデルはちゃんと国内コンセント対応の物になっていると思います。

少し残念だなと思ったのが、ケースが付属しない点です。というのもカメラの段差がかなり大きく、置くと明らかに傾きます。また、素材の性質なのか色の問題か、ホコリが目立つように感じました。これらの理由からケースはほぼ必須といえるレベルなので、安い素材だとしても付属してくると嬉しいと感じました。

外観

「スペースシルバー」「クラッシュグリーン」「ミッドナイトブラック」がありますが、今回は「ミッドナイトブラック」をお借りしました。

P40lite5G本体

恐らくプラスチックの類ですが、見た目はガラス素材にかなり近く、高級感があり、美しい筐体です。

背面には目玉のクアッドカメラがあります。かなり出っ張っていて、机に置くと明らかに傾きます。ケースはほぼ必須かなと思います。

本体右側

色の都合上見にくくて申し訳ないですが、本体右側には音量ボタンと電源ボタンがあります。電源ボタンは指紋認証が内蔵されています。左側にはSIMスロットが存在します。セットできるのはnanoSIM×2で、SIMスロットを1つ占有して256GBまでのNMカードがセットできます。

ここで注意してほしいのは、NMカードはmicroSDカードとは異なります。NMカードはHUAWEIの主導する規格で、より小さいですがやや割高です。お手持ちのmicroSDカードは利用できないので、気を付けてください。

本体下側

本体下部にはイヤホンジャック、USB-C端子、スピーカーがあります。しっかりイヤホンジャックが搭載されているのは嬉しい点です。

持った感覚は、6.5インチの割にはそこまで重いとは感じませんでした。重心の位置が考えられているんですかね?ただ、画面が大きいので手が小さい方は使いにくいかもしれません。私は手が大きいほうですが、キーボード入力は片手だとやや辛いと感じました。

ディスプレイ

画面サイズは約6.5インチです。かなり発色やメリハリが良かったので調べるまで有機ELと勘違いしていましたが、TFT液晶です。解像度は2400×1080pxで、省電力モード時や手動で1600×720も選択可能です。

液晶の特性上完全に画面を消灯できないので、Always on displayは利用できません。ベゼルはハイエンド機と比べるとやや太い印象を受けますが、邪魔に感じるほどではありません。

パンチホールカメラは初めて触りましたが、思ったより邪魔には感じません。この辺りは個人差もあると思いますが、水滴型ノッチのほうがよほど気になります。横向きに持った際も手で隠れる位置なので、動画視聴やゲームの時でも殆ど邪魔にはならないと思います。

スピーカー

再生はモノラルです。通話用スピーカーを音楽などの再生には使えません。

試しに音楽を再生してみたのですが、非常に音がいいです。音自体は確かに下から出ているのですが、画面から音が出ているような感覚で、高音から低音まではっきり聞こえます。イヤホンで聞くのにだいぶ近い感覚で、かなり驚きました。

HUAWEI端末には 「party mode」と言って、最大8台のスマホを連動させて音楽を再生できる機能があります。音が良いので、複数人で集まったときにこういう機能は楽しそうです。

バッテリー

※充電器の都合上、アダプターを嚙ませているので最大限性能を発揮できていない可能性があります。ご了承ください。

超急速充電は最大40Wに対応します。無線充電Qiには非対応です。0%からの充電で、80%まで38分で到達し、満充電はギリギリ1時間を切るくらいでした。

ここまで速度が出るなら、朝起きて充電器に刺しても1日充分使えます。

バッテリーは4,000mAh、充分な容量だと思います。あまり外へ持ち出す機会がなかったのですが、バッテリー持ちは良いほうだと感じました。

処理性能

SoCにはKirin 820 5Gを搭載します。今回のレビュー機は、6/128GBモデルです。

Antutuベンチの結果

Antutu v8.4.0でのスコア(パフォーマンスモード)は381,202点です。他のSoCと比較すると、Snapdragon845(Xiaomi Mi8など),A10X Fusion(iPad pro 第2世代)などが近い性能に当たります。

なお、「パフォーマンスモード」と書きましたが、デフォルトではこのモードは無効で、手動で設定する必要があります。無効の状態だとスコアは26万~32万程度で、ややGPU性能が抑えられる傾向にあります。通常使用では特に問題ないので、ゲームをする時だけ有効にする、といった使い方が考えられます。

4万円台のモデルとはいえ、仮にも「lite」と名の付く製品が2年前のハイエンドと同等レベルの処理性能を持っているのは、特筆すべき点だと思います。ここ数年、スマートフォンの処理性能は上がっていくものの、それを使いきれるアプリはあまり見ません。何をするにも充分すぎる性能を持っていると思います。

3.ソフトウェア

プリインストールアプリ

プリインストールアプリはかなり充実しています。音楽、ファイルエクスプローラ、ヘルスケアなど、必要なモノはほとんどそろっています。

モバイル版Office(Officeソフトの機能がある程度詰まったもの)やBingなど、Microsoft製品も少し入っていました。業務で使っている方も少なくないと思うので、あると便利かもしれません。

HUAWEI AppGallery

みなさんがかなり気になっている点であろう、AppGalleryについてご紹介します。

まだ知らない方のために説明しますと、この端末はGoogleのサービス(GMS,Google Mobile Service)が利用できません。例えば、Googleマップ、YouTube、Google PlayStoreなどです。その代わりに本機ではHMS(Huawei Mobile Service)が利用できます。このHMSの中でPlayStoreの代わりを果たすのが、AppGalleryというわけです。

大きな特徴としてはQuick Appと呼ばれる、インストール不要のアプリが存在することです。中身は恐らくブラウザ版ですが、通常のアプリに近い使用感で操作できます。

さて、PlayStoreの代わり、といってもまだまだ課題は多く、利用できないアプリも少なくありません。今後どれくらいアプリが増えるかは未知数ですが、私がぱっと思いついたアプリを調べました。6/30日時点で、使えたアプリは以下の通りです。

SNS LINE,Twitter,FaceBook
ビジネス Zoom,Office
ショッピング メルカリ,楽天市場,ラクマ,ヨドバシ
動画 U-NEXT
その他 ヤマト運輸,アイビスペイントX,Opera,Vivaldi

SNS,ショッピングは比較的充実している印象でした。では逆に何が使えないのか。目立ったのはエンタメ周りです。例えばSpotify,Apple Music,AWAなどの音楽ストリーミングアプリは発見できませんでした。また、Abema TV,Prime Video,そしてYouTubeなどの動画アプリもあまりありません。さらにゲーム類、特にいわゆる「ソシャゲ」は殆ど発見できませんでした。

スポンサーリンク

なお、ライターの輪他さんにアドバイスを頂きましたが、Amazon アプリストアが利用できました。その名の通り、Amazonが運営しているアプリストアです。このストアを経由すると、SpotifyやAWAなどの音楽ストリーミングアプリ、白猫プロジェクトやパズドラなどの有名なソシャゲ類など、AppGalleryの弱点がかなり補えます。

印象としては、サブなら問題なし、メインにするには少々覚悟がいる、といった品揃えです。もちろん今後もアプリは追加されていくので、半年、1年後には状況が変わるかもしれません。しかし、現状やや不便だということはしっかり考慮すべき点だと思います。

ロック解除

画面のロック解除は、顔認証と指紋認証の二種類が利用できます。

指紋認証センサーは本体右側の電源ボタンに埋め込まれています。認証精度は高く、一週間ほどの使用で失敗したのは1,2回だけでした。

顔認証は3Dセンサーでの認証ではないので認証精度は不明ですが、ほとんどの場合指紋認証よりも先に解除されるほど高速です。

UI

UIについてご紹介します。EMUIにはドロワー(画面下から引き出せる、「アプリの引き出し」)がなく、全てのアプリはホーム画面に置かれます。よく言われることですが、全体的な操作感も含めてiOSライクなUIだと感じました。

フローティング表示

良いと思った点は、画面端からアプリのショートカットが呼び出せる点です。大画面なのもあり、メモなんかをフローティング表示で使うと便利です。

通信

国内でも5Gのサービスが開始しましたが、対応端末が少ないことや価格もネックです。この点ミドルレンジ帯の端末ながら、5G通信にも対応しています。現状の5G対応機はハイエンドが殆どなので、リーズナブルな5G機として一つの選択肢になると思います。

4.カメラ

それではPシリーズの目玉、カメラ性能を見ていきましょう。

なお、私は写真については素人です。日常使いを想定して、三脚などの器具や詳細な設定はしておらず、手持ちで撮影しました。また、画像の色合いの加工などはしていません。

本当はスイーツだとか、煌めく星空とかも撮りたかったのですが、前者は下手に外出出来ないこと、後者は梅雨時で全く晴れてくれないことが理由で断念せざるを得ませんでした><。

カメラスペック

スペックの段でもお伝えした通り、
インカメラ : 16MP
アウトカメラ : メイン64MP、超広角8MP、マクロ2MP、被写界深度センサー2MP
です。

カメラアプリの「その他」のモードには13のモードがあって使い切れてはいないのですが、アパーチャ、スーパーマクロ、スロー、PROモードなど多彩な設定があり、楽しめそうです。

風景撮影

最初に作例を3つ紹介します。すべて手持ちで撮影し、AIはオンです。

見晴台の画像

※クリックで拡大します

水たまりの写真

※クリックで拡大します

池の写真

※クリックで拡大します

どうでしょう。自分で言うのもなんですが、いい写真ではないでしょうか?

もちろん詳しい方からすると色々言いたいことはあるでしょうが、私のように素人がパッと撮ってSNSに共有する、といった用途なら充分すぎるくらい美しいのではないでしょうか?

体感としては、肉眼よりやや鮮やかに撮れているような印象は受けます。草の緑や空の青などはその傾向が顕著です。

アジサイの写真

※クリックで拡大します

記事の画像は圧縮されているので伝わらないかもしれませんが、実際の画像だと葉脈まではっきり見えます。

ズーム

最大10倍までのズームが可能です。
・超広角
・1倍(標準)
・2倍
・5倍
・10倍
の作例をご紹介します。

超広角作例

超広角 ※クリックで拡大します

1倍作例

1倍(標準) ※クリックで拡大します

2倍作例

2倍ズーム ※クリックで拡大します

5倍作例

5倍ズーム ※クリックで拡大します

10倍作例

10倍(最大)ズーム ※クリックで拡大します

手持ちでは5倍あたりが限界で、10倍まで来ると手ブレの影響もあり相当粗くなります。景色の撮影というよりは双眼鏡のように使ったり、記録用といった用途にはアリだと思います。

最近は搭載しないほうが珍しくなった超広角は、色合いや影が美しく撮れています。家族とも話していましたが、スマホでこのレベルの写真が撮れるなら、趣味で写真をやっている人以外はカメラを買う理由が無くなってしまうのではないか?と思います。SNSなどに共有するのも簡単ですしね。

月の写真

(※クリックで拡大します) 月の撮影も問題なし!

月も撮ってみました。表面の模様もちゃんと見えます。

食品

うかつに外出できない辛い世の中なので、食卓から1枚撮影しました。

ちらし寿司とトマト

※クリックで拡大します

AIはちゃんと「食品」判定でしたが、全体的に色のちょっと主張が強すぎかなと感じました。やや食品サンプルのような印象を受けます。

スーパーマクロ

「その他」から選択できます。

マクロ撮影したキーボード

※クリックで拡大します

かなり近くまで寄れます。推奨距離は「4cm」とのことでした。体感は被写体と触れるくらいの距離で撮影が可能です。

ただ、画素数が8MPだからか、あるいはレンズの問題か、植物などはあまりキレイに撮れませんでした。無機物の撮影メインだと役に立ちそうです。

AI性能

AIがどれくらい補正しているのかを見てみます。
※この画像のみ固定具を使用しました。

花のAIオンオフ

←AIオフ AIオン→

AIの効いているほうが全体的に明るく補正されているのが分かります。
AIオフでも充分美しいですが、ほとんどの場合オンのほうがより「映える」写真に仕上がる印象でした。

ただ食品に関してはやや不自然な印象も受けたので、状況によってはオフにしても良いかもしれません。

5.価格など

楽天、PayPayモール、Amazonで購入でき、楽天とPayPayモールは43,780円、Amazonが1割ほど安く39,800円(いずれも税込み)です。

良かった点として、高い処理性能とカメラ性能が挙げられます。この2点は非常に優秀で、フラグシップにも勝るとも劣らない素晴らしい端末です。

一方で、Googleサービスが利用できない点はやはり痛手です。現状この点において、購入を躊躇される人が少なくないかもしれません。この点はAppGalleryが充実するのを待ちたいところです。

6.関連リンク

HUAWEI P40 lite 5G:Amazon
【ファーウェイ公式】HUAWEI P40 lite 5G:楽天
P40 lite 5G販売ページ:PayPayモール

スポンサーリンク