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Huawei Mate 40シリーズ - これが最後のKirinハイエンドになってしまうか?カメラ性能に力を入れたHuaweiの最新フラッグシップモデル

Mate40シリーズ こんにちは、かのあゆです。Huaweiは10月22日に発表イベントを行い、最新フラッグシップモデルとなる「Huawei Mate 40」シリーズを正式発表しました。Huaweiの子会社であるHisilicon社製ハイエンドCPU「Kirin」を搭載していますが、現在も続いている制裁の影響で自社製CPUの製造ができなくなる見込みとなっていることから、このままの状況が続けば「最後のKirinハイエンドCPU搭載端末」ということになります。

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Google関連のアプリが利用できないなど厳しい状況が続いているHuaweiですが、今回発表されたMateシリーズは長年Leicaと提携してきたこともありカメラ性能に力を入れたスマートフォンとなっています。

1.スペック

Huawei Mate 40シリーズ スペック

(クリックで拡大します)

OSはAndroid 10ベースのカスタムOS「EMUI 11」です。すでにAndroid 11もリリース済みとなっていますが、現在の制裁の影響で以前のように開発版のAndroid OSのコードにアクセスできなくなったこともあり、リリース当初はAndroid 10ベースでのリリースとなります。既にAndroid 11はソースコードが公開されているため今後Android 11ベースに切り替わることも期待できます。

ただしGoogle関連のサービスは相変わらず利用できないため、アプリに関してはHuaweiの独自ストアアプリ「App Gallery」経由で入手する形となります。日本国内でも「LINE」などのアプリは入手できるようになっていますが、まだストア環境は整備されているとは言い切れない状況です。YouTubeやGoogle Mapsなどは標準ブラウザ経由でアクセス可能ですが、アプリと比較すると機能面で制限があります。

Kirin 9000 CPUはMate 40 ProとMate 40 Pro+がKirin 9000、Mate 40がKirin 9000Eを搭載します。性能に関してはMate 40 Proに搭載されるKirin 9000でQualcommの最新ハイエンドCPUであるSnapdragon 865+を52%上回る性能とのことで、GPUには24コアの「Mali-G78」を採用しています。全体的にAndroid向け3Dゲームに関してはQualcommのCPUに最適化されている印象なので、実際にどの程度パフォーマンスが出るかは実機が発売するまでわからないのですが、重量級タイトルも快適に楽しむことができそうです。

RAMはMate 40とMate 40 Proが8GB、Mate 40 Pro+が12GBで、ストレージは全モデルで256GBです。またMate 40シリーズではHuawei独自規格の「NM Card」による外部ストレージ拡張にも対応します。

ディスプレイはMate 40が6.5インチFHD+(2,376 x 1,080)、Mate 40 Pro/Mate 40 Pro+が6,76インチWQHD(2,772 x 1,344)でともにリフレッシュレート90Hzに対応します。ディスプレイを曲面化しており、Mate 40 Pro/Mate 40 Pro+ではiPhone 12 Pro Plusを上回るサイズでありながら横幅を75.5 mmに押さえています。

今回もカメラ性能は高そう
カメラはMate 40 Pro+がイン13MP + ToF/アウト50MP(メイン) +20MP(超広角) + 12MP(望遠) + 8MP(超望遠) + ToF、Mate 40 Proがイン13MP + ToF/アウト50MP(メイン) + 20MP(超広角) + 12MP(望遠)、Mate 40がイン13MP/アウト50MP(メイン) + 16MP(超広角) + 8MP(望遠)という構成で、いずれのモデルもメインレンズは50MPのものを採用し、Huawei P40シリーズや前モデルとなるMate 30シリーズに引き続きLeicaが監修とチューニングを担当します。Mate 40+に関して最大17倍までの光学ズームに対応します。(Mate 40+は7倍、Mate 40は5倍まで対応)

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Huawei端末は以前よりカメラ性能に力を入れていることで有名ですが、Mate 40+に関しては超広角カメラで世界初となる「フリーフォームレンズ」を採用しており、超広角撮影時に見られるゆがみを押さえた写真を撮影可能です。すでにDxOMarkでもトップスコアを計測しており、今回もカメラフォンとしての性能はかなり期待できそうです。

バッテリー容量はMate 40 Pro+とMate 40 Proが4,400 mAh、Mate 40が4,200 mAhとなっており、Mate 40 Pro +とMate 40 Proでは66W、Mate 40では40W出力の急速充電に対応するほか、ワイヤレス充電もサポートします。

2.筐体

Mate 40 前面

(左:Mate 40 右:Mate 40 Pro/Mate 40 Pro+)

Mate 40シリーズではパンチホールノッチを採用しています。Samsung Galaxy S10シリーズに近い印象ですが、ボリュームボタンを従来のハードウェア式からディスプレイに埋め込まれたバーチャルボタンに変更することにより左右ベゼルギリギリまでディスプレイが覆っています。

Mate 40/Mate 40 Pro+ 背面 背面は昨年のMate 30シリーズから採用された「スペースリング」デザインを継承します。2020年になってスクウェアカメラバンプデザインの端末が増えてきた中でかなり印象に残る背面デザインです。筐体色はMate 40/Mate 40+が「ブラック」「ホワイト」「ミスティック・シルバー」「ビーガンレザー」の4色展開で、Mate 40 Pro+が「セラミック・ホワイト」「セラミック・ブラック」の2色展開です。

3.まとめ

Huawei Mate 40シリーズはグローバルモデルが今秋中に発売予定となっており、Mate 40 Proが899ユーロ(約110,000円)、Mate 40 Proが1199ユーロ(約148,000円)、Mate 40 Pro+が1399ユーロ(173,000円)です。日本国内向けモデルの投入に関しては現時点ではアナウンスされていませんが、現行モデルとなるHuawei Mate 30 Proに関しては今年の3月に国内投入済みとなっており、そのほかHuawei P40シリーズも国内展開済みとなっていることから、おそらく日本国内でも近いうちに投入がアナウンスされるものと思われます。

すでにウインタブでも国内版P40シリーズに関しては実機レビュー済みとなっており、5G非対応の「P30 lite」後継モデル「P40 lite E」も展開しているなど、以前であればスマホ初心者にもおすすめできたのですが、正直Android OSの場合どうしてもGoogleサービスに依存してしまっている部分が大きいこともあり、もはや初心者には勧めにくいメーカーになってしまったのは事実です。 ミッドレンジモデルからハイエンドモデルまで、高品質で高性能な端末が多いこともあり、Googleサービスを使用できなくてもさほど困らないのであれば今回のMate 40シリーズもおすすめできるハイエンド端末なのですが、現状の状況を踏まえると正直一般ユーザーに販売するにはかなり厳しいと感じています。

ただし、スペック自体は現状「最後の」フラッグシップKirinになってしまうかもしれないと言われているKirin 9000シリーズの性能はかなり期待できるものになっていますし、Googleサービスは別のサブ端末(ミッドレンジスマートフォンやタブレットなど)に任せられるというパワーユーザーであればカメラ性能も強化されており、魅力的な端末になると思います。 Huaweiは個人的にも応援しているメーカーだけにできれば現在の状況が早めに収束し、Mate 40シリーズやP40シリーズにGoogle関連にアプリを正式に搭載できることを願っているのですが・・・

4.関連リンク(HUAWEI)

Mate 40
Mate 40+
Mate 40 Pro+

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コメント

  1. 匿名 より:

    かまぼこ板より価値が無い

  2. 匿名 より:

    GMSやファウンダリなどに関しては特にもう語る事もないですね
    ハードだけ見ればフラグシップの頂点にいるMi 10 Ultra超えた感

    5nmでA14や875よりダイが大きいでしたっけ?
    同じ中国勢のXaomiが875が世界で暫く独占供給になるのに
    Kirin 9000は半導体マニア的には不遇というかなんというかですね

    自由曲面レンズの採用は純粋にすごいし
    寒冷でグローバル系と比較して充電できますよというアピールもおもしろい
    中国勢が大電流に対応するのに
    フラグシップをグラフェン電池に切り替えてるからかな?

    • 匿名 より:

      >GMSやファウンダリなどに関しては特にもう語る事もないですね

      言いたいことは重々わかるんだけど、その一点だけで他のすごい要素が全部参考記録みたいなもんになっちゃうんだからしょうがない…

  3. 匿名 より:

    >Mate 20 Pro+が1399ユーロ(173,000円)
    >Mate 20 Pro+

  4. かのあゆ より:

    素晴らしい端末なんですけど、やっぱりGMSが使えないとなるとどうしても勧めづらいというのが正直なところでSIM差し運用機がHuawei Ascend P2ことGL07Sだったこともあってやっぱりつらくなってしまいますね・・・

    現状のHuawei端末は本当にガジェット好きでもないと厳しいです・・・