モジュール形式のコントローラーが特徴のAndroidゲーム機「GPD XP」がシステムスペックをレベルアップし「GPD XP Plus」となります。少し前から製品情報が出回っていたようですが、4月6日現在、GPD公式サイトに製品ページが作られ、詳細なスペックも公開されています。
なお、先に言っておきますと、筐体は従来モデルのGPD XPからほとんど変更されていないようです(サイズやコントローラーの構成が同じ)。そのため、この記事では主にスペックについてご説明します。筐体の仕様等については従来モデルの紹介記事をご覧ください。
GPD XP - モジュール形式で取替可能なコントローラーがついたAndroidゲーム機。価格もお手頃です!
1.GPD XP 概要
スペック表
GPD XP Plus | |
OS | GPD Metro UI(Android 11) |
CPU | MediaTek Dimensity 1200 |
RAM | 6GB(LPDDR4x 4266) |
ストレージ | 128GB UFS3.1 |
ディスプレイ | 6.81インチ(2,400 × 1,080)タッチ 60Hz |
バンド | TDD-LTE:B34/38/39/40/41 FDD-LTE:B1/2/3/5/7/8/12/17/20/26/28 ※通話は不可 |
SIM | nanoSIM×2/nano SIM+microSD |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac/ax、Bluetooth |
入出力 | USB Type-C、3.5mmオーディオジャック、microSDカードリーダー |
カメラ | インのみ5MP |
バッテリー | 7,000 mAh |
サイズ | 205-233 × 83 × 18 mm |
重量 | 330-370 g |
GPD XPからの主な変更点
・CPUがHelio G95からDimensity 1200に
・ストレージの規格がUFS2.1からUFS3.1に
・コントローラーのデッドゾーン(遊び)がゼロに
・USB Type-Cが映像出力に対応
・Wi-Fi 6に対応
コメント
冒頭に書いた通り、筐体はほぼ変更されていないようですが、システムスペックが強化されました。CPUのDimensity 1200はAntutu Ver.9のスコアが70万点前後なので、従来モデルに搭載されているHelio G95(Antutuスコア約35万点)から大幅な性能アップとなります。
RAMとストレージは容量こそ据え置きですが、より高規格なものになりました。ストレージはUFS2.1から3.1となり、GPDによれば「3.5倍近い高速化」とのことです。RAMは「LPDDR4x 4266Mbps」となりました(ただし、RAMは従来モデルでもLPDDR4xでした)。
通信まわりではWi-Fi6に対応しました。ただし、モバイルネットワークでの5G通信はできません。また、この製品はもともと音声通話に対応しません(電話ができない、という意味で、Skypeなどのボイスチャットは使えます)。
USB Type-Cが映像出力に対応しました。ここは大きな改善だと思います。また、コントローラーは「遊びゼロ」になった、とのことですが、ここは従来モデルと使い比べてみないとなんとも言えないですよね。
2.GPD XP Plus 価格など
GPD XP Plusは5月1日リリース、と発表されており、価格はまだわかっていません。従来モデルのGPD XPは日本正規品が39,999円(4月6日現在のAmazonでの価格)で購入できるのですが、さすがにPlusのほうはそれよりも高価になると思われます。
WindowsのゲーミングUMPCと比較すると従来モデルは3分の1くらいの価格ですし、GPD XP Plusのほうも高くなりそうとは言え、依然Windows機よりはずっと購入しやすい価格になるでしょう。でも、WindowsのゲーミングUMPCの場合、「Windowsのオンラインゲームを持ち運べる」という点が大きいのであって、「スマホゲームを物理コントローラーでより快適に」というコンセプトのGPD XP Plusとは立ち位置が全然違いますけどね。
3.関連リンク
GPD XP Plus:GPD公式サイト