株式会社天空が、Androidのゲーム機「GPD XP」を発売しました。「スマートフォンの両サイドにコントローラーがついた」ような外観の製品ですが、「スマートフォンではなくゲーム機」です。余談ですが、ウインタブでお付き合いのある中国通販サイトからAndroidゲーム機の割引クーポンを案内される機会が非常に多いのですが、すべてスルーしています(読者にはご案内していません)。理由は「これらのゲーム機が内蔵しているゲームがゲームメーカーの権利を侵害していないか」という点が不透明なためです。しかし、今回ご紹介するGPD XPに関しては天空が正規代理店になっていますので、そのような懸念は無用と考えます。
このGPD XP、記事を作成するために一通り製品の内容を確認し、最後に価格を見たのですが、想像以上に「安い」です。これなら私も一台欲しい、と思ってしまいました。
1.GPD XP スペック
スペック表
GPD XP | |
OS | GPD Metro UI(Android 11) |
CPU | MediaTek Helio G95 |
RAM | 6GB |
ストレージ | 128GB UFS2.1 |
ディスプレイ | 6.81インチ(2,400 × 1,080)60Hz |
バンド | TDD-LTE:B34/38/39/40/41 FDD-LTE:B1/2/3/5/7/8/12/17/20/26/28 ※通話は不可 |
SIM | nanoSIM×2/nano SIM+microSD |
ネットワーク | 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0 |
入出力 | USB Type-C、3.5mmオーディオジャック、マイク端子 × 2、microSDカードリーダー |
カメラ | インのみ5MP |
バッテリー | 7,000 mAh |
サイズ | 205-233 × 83 × 18 mm |
重量 | 330-370 g |
モジュールについて
GPD XPには3種類のモジュール(本体の右側にマグネットとコネクタで装着するパーツ)が付属します。後述しますが、「Xbox/PS 360°グリップモジュール」「FPSグリップモジュール」「MOBAハンドルモジュール」の3つで、それぞれ形状が異なるため、装着時の本体サイズも異なります。
360°:233 × 83 × 18 mm / 370 g
FPS:216 × 83 × 18 mm / 350 g
MOBA:205 × 83 × 18 mm / 330 g
また、本体の厚さ18 mmというのは「グリップ部分」を含んでいません。グリップ部分を含む厚さは41 mmとなっています。
コメント
OSはAndroid 11ベースのカスタムUI「GPD Metro UI」です。CPUはHelio G95でRAMは6GB、ストレージは128GBとなっていますので、ハイエンドスマホよりも一段スペックが低く、「ミッドハイ」くらいです。ただし、この製品は音声通話機能がなく(電話回線による通話という意味。ボイスチャットは可能です)、ゲームに特化したチューニングがなされているはずなので、同スペックのスマホよりもゲーミングの性能は高いものと思われます。
ディスプレイは6.81インチのFHD+解像度で、リフレッシュレートは60Hzです。なんか、数値面ではそこまですごい、という感じではないですね。また、通信バンドについても「18」とか「19」がありません。
Webカメラはイン側のみです。このようにパンチホール型のレンズがディスプレイ面にあります。画素数も5MPなので、基本的にはビデオチャット・Webミーティング専用という感じですね。このあたりもゲーム専用機らしい構造だと思います。
2.GPD XP 筐体
GPD XPは6.81インチのスマホの左右にコントローラーがついた、という感じの横長のゲーム機です。また、上にご説明したとおり、この製品は右手側のコントローラー(モジュール)が3種類あります。この画像に写っているのは「FPSグリップモジュール」です。
こちらが「Xbox/PS 360°グリップモジュール」。左手側(固定されていて取り外しができません)と合わせ、Xboxコントローラーと同様のスティック・ボタン配置になります。
これが「MOBAハンドルモジュール」です。要は「右手はもっぱら画面タッチのみ」という使い方になります。
スマホゲームはコントローラーに対応していないゲームタイトルが多いですが、GPD XPではこのようにプレイするゲームに合わせてコントローラーのキーマッピングを自由に設定することができます。
本体部分の各部名称です。
左側が「Xbox/PS 360°グリップモジュール」、右側が「FPSグリップモジュール」の各部名称です。前面だけでなく、上部やグリップ側にもボタンが配置されています。「使いこなせれば」プレイの快適性も大きく向上すると思いますし、スコアアップにもつながると思います。
3.GPD XP 筐体
GPD XPは天空が運営する販売サイト「GPD Direct」および「ハイビーム秋葉原本店」で販売中で、11月30日現在のGPD Directでの価格は税込み42,600円です。システムスペックや多彩なモジュール(コントローラー)が付属しての価格としては非常に安い、と感じます。ゲームが下手くそな私でも「欲しい!」ですね。私はこのジャンルの製品にはあまり馴染みがないので、週末にハイビーム秋葉原に行ってみようかな、と思います。
コメント
Metro UIって確かWindows8のUIの旧称でどうして変更になったという理由が確かどこかの会社の商標を侵害するからだった気がするんですけど..先頭にGPDがあるとはいえ大丈夫なんですかね..
こんにちは。詳しいですね!私はその事情は知りませんでした。あるいは名称が変更されるかもしれませんね。海外の訴訟は怖いからなあ。